商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ナカニシヤ出版 |
| 発売年月日 | 2018/11/01 |
| JAN | 9784779513312 |
- 書籍
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大学生・社会人のためのイスラーム講座
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大学生・社会人のためのイスラーム講座
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第一章:イスラームとは何か?―多様性と変遷 イスラームは単一的ではなく、多様に変化してきた。 クルアーンやハディースが信条や行いの根拠として用いられる。 「ムスリム」の語源と多様な帰依の仕方を解説。 イスラームはムスリム自身が探求し続ける現在進行形の問題。 第二章:イスラームの歴...
第一章:イスラームとは何か?―多様性と変遷 イスラームは単一的ではなく、多様に変化してきた。 クルアーンやハディースが信条や行いの根拠として用いられる。 「ムスリム」の語源と多様な帰依の仕方を解説。 イスラームはムスリム自身が探求し続ける現在進行形の問題。 第二章:イスラームの歴史―過去と現在 イスラームの伝統は「現在」と「過去」の反復的な積み重ねで培われた。 現代のイスラーム復興運動は初期イスラーム社会に理想を求める。 「現在」を克服するために「過去」に遡り解釈する作業が繰り返された。 イスラームの伝統は、聖典クルアーン、イスラーム法学と神学、そしてスーフィズムといった多様な要素に広がりを持つ。 第三章:スーフィズム―内面の探求 スーフィズム、スーフィー教団、聖者信仰を通じて内面的探求の多様性を明らかにする。 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰複合がムスリム社会に内面の豊かさを育んだ。 スーフィズムはスンナ派、シーア派に限定されない。 スーフィズムにおける神に至る道(タリーカ)が一般のムスリムをも魅了していった。 第四章:知と権力―ウラマーと近代 近代以降のイスラーム知識の変化を知と権力の観点から考察。 ウラマーの特権的役割が失われる中で多様な意見が表出。 知識の担い手が多様化し、ムスリム女性の生き方も変化。 国家がウラマー教育に対して影響力を強化してきた背景には、社会的な影響力を持つイスラームに関する知識を管理し、中央集権的な国家を建設する上でウラマーがライバルとなり得るという認識があった。 第五章:モスク―共同体の中心 モスクは礼拝の場だけでなく、ムスリム共同体の社会的機能を果たす。 アイデンティティの再確認や生活上の助け合いのネットワークを生み出す。 モスクは教育活動や地域住民との交流の場にもなっている。 モスク側からの地域住民との良好な関係構築に向けた働きかけや、イスラームやムスリムに対するイメージの再構築の重要性を強調。 第六章:ハラール―生活の規範 ハラールとハラームは食の規範にとどまらず、生活全般の規範。 ハラールかハラームか曖昧な領域(シュプハ)の存在と、その扱い方の多様性。 ハラール食肉処理やハラール認証に関する現代社会の議論。 日本におけるムスリム観光客への対応として、食肉の問題の重要性を強調。 第七章:イスラームと他者―共存の道 イスラームと他宗教・文化との共存のあり方を考察。 ユダヤ教、キリスト教、イスラームの共通の祖アブラハムと、中東の共存の歴史。 「コーランか剣か」というイメージは必ずしも歴史的事実ではない。 グローバル化が進む現代において、欧米社会に移住したムスリムの状況や、世俗主義とイスラームの関係についても考察。 イスラームに関するFAQ イスラームとはどのような宗教ですか? 唯一神アッラーを信仰する一神教。 クルアーンとハディースを規範とする。 地域、時代、個人の解釈により多様。 イスラームにおける六信とは何ですか? アッラー、天使、啓典、預言者、来世、定命。 ハラールとは何ですか? イスラーム法で許されたもの。 食品を中心に、生活全般に広がる概念。 イスラーム金融とはどのようなものですか? イスラーム法の原則に基づく金融取引。 利息、投機、ハラームな事業への投資を禁止。 イスラームにおけるモスクの役割は何ですか? 礼拝の場であり、共同体の中心。 教育、交流、相互扶助の場。 近代以降のイスラーム社会で起こっている「イスラーム復興」とは何ですか? イスラームに基づく社会のあり方や生き方を「取り戻そう/選び取ろう」とする動き。 西洋モデルに依存しないイスラーム的な近代の試み。 スーフィズムとは何ですか?イスラームにおける位置づけは? イスラームの神秘主義的な潮流。 神との直接的な経験や内面探求を重視。 スンナ派、シーア派に存在する。 現代のイスラームとジェンダーに関する議論のポイントは何ですか? イスラームと女性の権利に関する多様な解釈。 ムスリム女性の主体的な解釈と実践。
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イスラームに関する幅広いトピックを15の章に分けて最新の動向を紹介する本書。 どのトピックも非常に分かりやすく紹介されていたが、特に第6章法学と神学に関する章は、目からうろこだった。キリスト教との対比から、法学と神学の役割分担、相互の関係が説明されている。この道の専門ではないの...
イスラームに関する幅広いトピックを15の章に分けて最新の動向を紹介する本書。 どのトピックも非常に分かりやすく紹介されていたが、特に第6章法学と神学に関する章は、目からうろこだった。キリスト教との対比から、法学と神学の役割分担、相互の関係が説明されている。この道の専門ではないので、今までどうももやもやしていたものが、一気に晴れた。 一つ星を減らしたのが、各章の最後に紹介されている読書案内が、その章の作者が著した著作を含む場合が多いように感じたからだ。勿論、自分の研究に自信と責任をもってご紹介されているということなのであろうが、入門編の読者からすれば、より多角的な観点からの見解も知りたいところである。
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