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寺地はるな(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2020/05/26
JAN 9784087717129

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商品レビュー

4.3

336件のお客様レビュー

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2024/06/01

家族の物語。 過干渉になっている母親さつ子に自分が重なる…。 失敗したっていいじゃない、と思ってはいるのでこの母親よりはマシかな…と思ったり、過干渉な自分を見ているかのようで痛かったり…。 私の場合、上の子が高校生の頃が過干渉な自分について反省するピークだったかも...

家族の物語。 過干渉になっている母親さつ子に自分が重なる…。 失敗したっていいじゃない、と思ってはいるのでこの母親よりはマシかな…と思ったり、過干渉な自分を見ているかのようで痛かったり…。 私の場合、上の子が高校生の頃が過干渉な自分について反省するピークだったかもしれない。(今もまだまだではあるけれど。)そんな上の子も20歳だ。 多分、この本に出会うタイミングで自分を投影する登場人物は変わるだろうし、思わず誰かに自分を投影しつつ読んでしまうのではないだろうか。 「男だから」「女だから」「父親だから」「母親だから」 無意識のうちにとらわれてしまっていることってたくさんある。 そんな事にとらわれなくていい、とも思わせてくれた。 出会えて良かった1冊。

Posted by ブクログ

2024/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【流れる水のように】 多岐に渡る人生のテーマが詰まっているお話。 他者への想像力、ジェンダー、親子関係、家族の形、仕事、世代間の価値観の違い… … もうすぐ結婚する姉の水青(あお)のウェディングドレスを縫うことになる、弟の清澄(きよすみ)。6章あって、1と6は清澄の語りで、2-5は、姉、母、祖母、そして離婚した父の雇い主の黒田さん。 ・・・ 「そしたら、刺繡の意味なくない?」 「あるよ。見えない部分に薔蔵を隠し持つのは、最高に贅沢な「かわいい」の楽しみかたや」(本文より) 言葉を自分がどう使うか、自分で定義できる。過去への執着やトラウマを克服する手助けになる視点かも。 清澄のしなやかな人とのかかわり方。他者への好奇心が、また、自分には知らないこと、分からないことがある、という無知の知みたいなものの自覚。 「…好きなことと仕事が結びついていないことは人生の失敗でも何でもないよな…」(本文より) 石好きな高杉くるみちゃんを忘れない。 失敗する権利。親子関係であったとしても、他者に対して、傷つかない、を願うのは無駄だなー。 いろんな世代の人が共存する社会。過去の価値観にこだわって生きる人と、新しい時代に自分も含めていく人とは何が違うのだろう。世代じゃないんだろうな。自分の生きてきた時代、環境、経済社会システムからの影響を自覚し、時に抵抗してでも自分の好き、や感性を大事にできるか。 ・・・ 流れる水のように、自然にしなやかに生きること。それは前に読んだ中野善壽さんの本でもテーマだった。 形なんて本来なくて、何を信じるかなんだろう。 何を信じるかをその時々で自分で決める人生か。

Posted by ブクログ

2024/05/11

面白かった!”これから”を生きるすべての人々に読んでほしい 姉・水青の結婚式に向けて、ドレスを作ることにした弟・清澄 水青と清澄のほかに、母や祖母、父と働いている黒田さんの目線で物語は綴られていく 母や祖母の目線の章で2人の世代の価値観や気持ちをつぶさに書かれていることで何となく...

面白かった!”これから”を生きるすべての人々に読んでほしい 姉・水青の結婚式に向けて、ドレスを作ることにした弟・清澄 水青と清澄のほかに、母や祖母、父と働いている黒田さんの目線で物語は綴られていく 母や祖母の目線の章で2人の世代の価値観や気持ちをつぶさに書かれていることで何となく”こうしなければ”の世の中の枠組みを感じる ”男らしさ”や”女らしさ”そして”普通”って一体何だろうとじっくり考えながら読んだ 男だから刺繍を趣味にしたら変?女だから可愛いものを着るべき? どの世代の人たちもみんなが少しでも呼吸しやすくなる世の中のため、価値観をアップデートし続けなくてはいけないと思う そしてどんな自分でもいいと大きく包みこんでくれるような優しさをこの本から感じた

Posted by ブクログ

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