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人類対新型ウイルス 私たちはこうしてコロナに勝つ 朝日新書
935円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2020/05/13 |
JAN | 9784022950796 |
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人類対新型ウイルス
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人類対新型ウイルス
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2件のお客様レビュー
副題では「私たちはこうしてコロナに勝つ」と、勇ましく書かれているけれど、少なくとも自分には分かりやすい「勝利」のビジョンは見えなかった。ウイルスの恐ろしさと厄介さを改めて気づかされました。 元々2010年に発刊された『人類対インフルエンザ』という本をコロナ禍を受けて、新たに新型...
副題では「私たちはこうしてコロナに勝つ」と、勇ましく書かれているけれど、少なくとも自分には分かりやすい「勝利」のビジョンは見えなかった。ウイルスの恐ろしさと厄介さを改めて気づかされました。 元々2010年に発刊された『人類対インフルエンザ』という本をコロナ禍を受けて、新たに新型コロナウイルスについての補章を加え再発刊された一冊。そのためこの副題も、販売や編集の意向(と希望)がありありと入ったのだろうな、と思います。 内容は主にウイルスとインフルエンザの歴史について。第一章でウイルスの科学的な話がまとめられていて、二章以降でインフルエンザの歴史的な変遷であったり影響について書かれ、七章からはウイルスの変異やワクチンなどについて書かれています。 科学的な部分と歴史的な部分とのバランスがちょうどいい一冊。ウイルスの科学的な特性はなんとなく抑えられるし、今年は例外とはいえ、毎年流行するインフルエンザが一歩間違えばどれほど猛威を振るうのか、ということは第5章のスペイン風邪の記述の凄まじさが物語る。 自分の認識が甘くてスペイン風邪といっても季節性インフルエンザの延長線上のものだと思い込んでいたのですが、チアノーゼと呼ばれる症状は読んでいて身の毛がよだつ思いだった。 スペイン風邪の末期には患者の皮膚の色が変わる症状があり、これがチアノーゼと呼ばれるもの。これはウイルスに冒された肺が、血液に十分な酸素を送れなくなるために起こる症状。通常の6倍の重量になった死亡者の肺は、血と泡の混じった液体に満たされ空気の入る余地は全くなかった、とのこと…… 新型コロナが確認されてから一年近くたったものの、未だ終息の気配はうかがえませんが、この本を読んでいるとパンデミックの終わりが見えてくるのには、早くても2~3年はかかるような印象を受けました。それはウイルスの特性によるものです。 本で紹介されていたウイルスの特性で厄介だと思ったのは、遺伝子の変異が早いことと、そして他の動物やウイルスの遺伝子までも取り込み、未知のウイルスに変わる危険性があるということ。 例えばやや状況が落ち着いて、オリンピックのために全世界から選手がきたとして、その中に各国それぞれで変異したウイルスの保菌者がいて、そのウイルスが遺伝子を取り込み合い、また変異したとしたら…… オリンピックは無観客か、観客国内だけにしぼってやるのかなあ、と個人的に思っていましたが、その認識も甘く感じ始めました。変異したとしてそれが必ずしも、強毒化したり、感染率が高くなるというわけでもないけど、それでもリスクを承知でオリンピックをやる意思があるのか、政府やIOCには聞いてみたくなったりする。 それに対抗する手段としてワクチンの開発と接種が急がれています。感染拡大を防ぐには、人口の6割が集団免疫を獲得、つまりワクチンを打っている状態が望ましい。一方で変異したウイルスにワクチンがどこまで効くかは未知なところも多いのが現状で、そういう点からも改めてウイルスの厄介さを思わされます。 エイズ、エボラ出血熱、新型インフルエンザ、そしてコロナウイルスといった未知のウイルスは、動物から人へと感染していく過程で変異し、強毒化していったものが多く、そのリスクは今後、人類が地球上に居続ける限り続くものだと思われます。だからこそ、今のコロナウイルスに対する、各国の指導者の対応、そして自分たち一人一人の対応は、今後の人類の試金石となるもののようにも思えてくる。 「勝ちにいく」というよりも「耐え忍ぶ」ウイルスと人類の闘いは、これから先も続くのだろうと思います。
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今現在私たちを脅かさす存在、コロナウイルス。そもそもコレは何なんだろう。どうしたら勝てるのだろうか。
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