商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法蔵館 |
発売年月日 | 2020/05/15 |
JAN | 9784831887795 |
- 書籍
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なぜ人はカルトに惹かれるのか
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なぜ人はカルトに惹かれるのか
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
著者は大学在学中にある宗教にハマり、その後紆余曲折あって脱会したという方。 それだけに内容がリアルで説得力があります。 なぜ人はカルトと呼ばれる宗教にハマるか? 著者が書かれていた 「これで救われる」という一言の意味の深さ! 「人生なんて、生きる意味なんて真面目に考えてないで...
著者は大学在学中にある宗教にハマり、その後紆余曲折あって脱会したという方。 それだけに内容がリアルで説得力があります。 なぜ人はカルトと呼ばれる宗教にハマるか? 著者が書かれていた 「これで救われる」という一言の意味の深さ! 「人生なんて、生きる意味なんて真面目に考えてないで 大学時代はぱ~と楽しまなきゃ損だよ~」 なんて説得されてもそりゃ心には響かんわな~ だって考え方の根本が違うんだからね… ちょっと前に読んだ、麻原彰晃の四女さんの著書を読んでた時に「あ~」と思ったことがこの本で納得。 著者の瓜生崇さんは、脱会したとはいえ、ここまで自分を見つめる作業はとても苦しく大変だったと思う。 カルトで苦しむ家族や親族さんなど、多くの人にぜひ読んでほしい本。
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非常に興味深い。 筆者は大学在学中に浄土真宗親鸞会に入会し、12年間活動を続けた後に脱会。その後、カルトの脱会支援活動に注力している。 宗教に入る、カルトにハマる、そんな人はどんな人だろうか?筆者はそんな人たちは思考停止してるのでも、考えがないのわけでもないと言う。逆に何も考...
非常に興味深い。 筆者は大学在学中に浄土真宗親鸞会に入会し、12年間活動を続けた後に脱会。その後、カルトの脱会支援活動に注力している。 宗教に入る、カルトにハマる、そんな人はどんな人だろうか?筆者はそんな人たちは思考停止してるのでも、考えがないのわけでもないと言う。逆に何も考えずに日々を過ごしているのは、宗教に関わっていない人であって、宗教に関係した人たちとは、「人生に何の意味があるのだ」と考えずにいられない人と説く。他には、彼らは人間の根源的な救済や、教えを求める核を持っているとも書いている。 筆者の発言には何度もはっとさせられた。元カルト信者に対して、宗教とは、生きるとは、なんてことを考えてこなかった一般人がなぜか上から目線で説教をする。この構図は、本当に合っているのか? 彼らの方がその何倍も考えて、自分の半生を否定するだけの力を使って、脱会をしたのだ。考えに考え抜いているのだ。 本書はカルトと名を打っているが、既存宗教であっても同じように読替えが出来る。 日本では宗教への忌避感が強い為に、最初からフィルターがかかってしまっている事が多い。本書を読む事で目から鱗が落ちた(聖書の引用らしい)。
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文章力がすごくてこのテーマに興味がない人でもぐんぐん読めると思う。 そして長年うっすらと蓄積されてきたカルト信者への思い込みが丁寧にほぐされていく。 私はカルト信者について「騙されやすい」「お人好し」「論理的でない」というイメージを持っていたが、なんか全然違ったな。 カルト信者は...
文章力がすごくてこのテーマに興味がない人でもぐんぐん読めると思う。 そして長年うっすらと蓄積されてきたカルト信者への思い込みが丁寧にほぐされていく。 私はカルト信者について「騙されやすい」「お人好し」「論理的でない」というイメージを持っていたが、なんか全然違ったな。 カルト信者は、人生の意味に迷い、もう迷わなくていいように信仰を深めるのであり、その脱会はまた迷い続ける苦しい人生への逆戻りであるというのが凄かった。そして「脱会者像」に沿うように生活するのもまた辛いとも。 著者は自身もカルトを信仰し脱会した経験をもとに、カルトはダメだときっぱり言い切らず、支援者と一緒に迷いどこまでもついていく、という姿勢を大切にされている。 信者たちは、人間が一度はぶつかる「なぜ生きるのか」という問題に人生をかけて真剣に迷い、真理を求め入信するという。 インチキであってもそれを求めた人の思いは本物であり、そこに敬意を払わないと脱会支援はうまくいかないらしい。 信者に対し「そんなのインチキだ」「救済などあるわけがない」などの一周目の批判をするのは悪手で、なぜなら彼らはとっくにそのテーマと向かい合い先輩信者などとの問答を通して既に解決しているから、というのがすごく響いた。 カルトに深くのめり込む過程も丁寧に説明されていて、その予想外の流れに驚く。 修行に励む中で、幸運や神秘体験と言うべきことが起こったとしても、信者たちはこれ即ち信仰の結果起こったことだとすぐに納得出来るわけではない。 これは本当に信心の結果なのか?という心の隙間が生まれ、その隙間を埋める判断を「師」や「グル」に求めずにはいられない。そこからさらに師への依存を強めていく、という機序らしい。なるほど〜。 そして、問題のある勧誘を行ってしまう心理について。 勧誘の際に団体名を隠して、ある程度教えに馴染み信心が生まれたところで団体名を伝えるというやり方には明らかに問題があるが、自分もそのやり方で勧誘されたので、あれも自分に真実を伝えるための方便だったと肯定したいがために、かえって自分も熱心に同じことをしてしまう、ということらしい。すごい。こういうパターンの心の動きって自分の中にもある気がする。 何事も敬意と想像力を念頭に置かなければいけないな。
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