商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/05/21 |
JAN | 9784122068834 |
- 書籍
- 文庫
R帝国
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R帝国
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商品レビュー
3.8
98件のお客様レビュー
なかなか最初は読み進めるのに時間を要したが、途中からスルスル読めた、かもしれない(どっちや) 現実が物語の中で「小説」として登場する。 なんとも面白い手法だ。 中村文則さんの頭の中を覗き見しているような感覚もある(ああ、やっぱりこの人は変態だなーと) そして、絶妙なバッドエン...
なかなか最初は読み進めるのに時間を要したが、途中からスルスル読めた、かもしれない(どっちや) 現実が物語の中で「小説」として登場する。 なんとも面白い手法だ。 中村文則さんの頭の中を覗き見しているような感覚もある(ああ、やっぱりこの人は変態だなーと) そして、絶妙なバッドエンドにクラクラする。 好みは分かれるだろう。 私は中村文則さんが好きなのでね。 再読したら、もっと違う感じ方が出来るかもしれない。うん、これは再読しよう。
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読み進めてくと物語がどのように繋がっていくのか気になってしまって、数日で一気に読めました。現実世界とも繋がるようなお話で、読み進めると気持ちがどんどんえぐられる気持ちにも。人の愚かさ、正義感、目を背けたくなるような話だけど、一旦ちゃんと考えたくなる、色んな感情が湧き出てくる一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった! とはいえ何ヶ月にも渡りちょこちょこ読んでたので忘れた部分も多い…(´∀`*) 最後にかけての話の展開では、信じていたものに裏切られ、なんなら主人公たちは人そのものに裏切られる救いがない!!という展開で、辛い時には読むことが難しそうだと感じました。 R帝国はまさに現代日本を表しているようで、とても背筋が冷えました。日本人を虐げているように思える政治の進め方や、国民の情報に対する過度な反応、自分の周りさえ幸福であれば良い思想など、日本という国の危うさを考えることができたように思います。 そこから"このままで良いのか?"という疑問と焦りが出てきました…が、私もこの本に出てくる民衆と同じように流されてしまうのだろうなとも考えました。というよりも、このままで良いのか?という疑問の結論が上記のような結果だということですが( ; ; ) 締めくくり方の感想としては、変にハッピーエンドに持っていかなかったことがとてもリアルだと思いました。モヤを残すような終わり方がなんともこの本に後ろ髪を引かれるような気持ちにさせるので、なかなか心の切り替えが難しいのが本音です。 しかし現実というのはどこか終わりがあるわけではなくずっと続くものなので、私達読者への警告の意味合いがもしあるのならば、よりリアリティのあるこの終わり方はこの物語の締めくくりとしては適しているのかなぁとも思ったり。
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