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五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」 中公新書2587
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五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」 中公新書2587

小山俊樹(著者)

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五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」 中公新書2587

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2020/04/21
JAN 9784121025876

五・一五事件

¥990

商品レビュー

4.3

23件のお客様レビュー

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2026/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

当時は不況で、農村では娘を売ったり、戦争に行った息子には年金がほしいからお前は生きて帰るななどと実の親が手紙で伝えていたりと、いう世相があった。不況にあえぐ国民がいる一方で、財閥など裕福なものもあり、それは財閥をより富ませる政治がゆえという認識が一部にはあった。 藤井斉という人物に影響を受けた三上卓という人物を中心に据えている。 五・一五事件は事件後一年間、報道を禁じられたという。その間は調査に当てられており、世間的には犯人擁護の論調はなかった。一年後に解禁され、報道が青年将校の哀訴を報じ、国民感情が減刑嘆願に傾く。犯行を暴挙として報道した少数の新聞は批難され、書き手が退職に追い込まれたりもした。 そこまでのことは人物を中心に、非常に詳細に語られている。小説風であり、言ってないことも補完されていると感じられる筆の冴えが見受けられる。 五・一五事件が日本の進路を決定的に変えたというが、政党政治の中断には昭和天皇の意向があった。西園寺公望はそれを受けた、という。これらには隔たり、または飛躍が感じられる。藤井だ三上だと語りながら、天王のご意向により、などと言われては、いずれの影響が大であるか。 他の本を読んだときにも、こんな雑な計画が良くも奏功したものだと思ったものだ。消化不良感がずっとあり、解消を求めたが、まだすっきりしない。

Posted by ブクログ

2024/05/27

革命・維新の影にはいつも純粋無垢な若者達の存在がある。社会への強い憤り、抑圧され行き詰まったやり場の無い熱い想い。それ以外の手段が無いと決め打ち、更には死をも共にする事を約束・覚悟した仲間同士の団結。その様な先にあるのは社会の潮流を大きく変える事件と、それに伴う誰かの死だ。 昭和...

革命・維新の影にはいつも純粋無垢な若者達の存在がある。社会への強い憤り、抑圧され行き詰まったやり場の無い熱い想い。それ以外の手段が無いと決め打ち、更には死をも共にする事を約束・覚悟した仲間同士の団結。その様な先にあるのは社会の潮流を大きく変える事件と、それに伴う誰かの死だ。 昭和初期に発生した五・一五事件は、良く知られる陸軍軍人が起こした二・二六事件と良く比べられ、かつ同事件への道筋を作ったと言われる、海軍軍人主体の事件だ。そこには前述した様な熱を帯びた若者達の気持ちがある。社会は犬養毅首相の強権的な政治手腕によって次々と施策が遂行され、国家全体が変わりゆく中で、農村は置き去りにされていく。おりしも世界恐慌の煽りと経済政策の失敗はそうした農村部を完全に置き去りにすると共に、食うにも困り娘を売り払う事態まで引き起こす。更には世界的な軍縮の波の中で軍艦保持対英米7割の維持すらも難しく、そのまま行けば軍人はやがて用済みになる。この様な背景で軍人達が政党政治の失態を許すはずもなく、熱気を帯びた若者達が立つ理由はいくらでもあった。五・一五事件を表面から見ると、概ね教科書からはその様なレベルでしか学んでこなかったが、そこに登場する人物、出来事を一つ一つ丁寧に紐解き、事件発生までの道のりを明らかにする様に、また束ねていく。そして事件後、また再びそれに関わった人物のその後の人生、事件によって変化する社会について、今度は結んだ紐がまるで解けていく様にそれぞれの紐の先を解説していく。本書はその様な表現が相応しい。 事件を引き起こした海軍将校達はその後も後進の育成に政治に力を注いでいく。彼らが倒したかった政党政治は天皇親権の実現とまでは至らないものの、その後は軍部を中心とした政治体制へと変わっていく。更にはそれがその後の日本を太平洋戦争へと導き、敗戦、奇跡的な経済復興を経て、結果的には現代の日本へと続いていく。彼らが犬養首相に放った銃弾が全てを変えたとは言えない。彼らも首相への個人的な恨みがあったわけでは無い、と言うのは真実かどうか分からないにしろ、間違いなくその後の歴史の流れに少なからず影響は及ぼしたはずだ。そしてこうして書籍の中にまた蘇る。 彼らが正しいか間違っていたかではなく、確かに熱い想いに突き動かされ、行動を起こした若者がいた事を現代の私たちは忘れかけてはいないだろうか。政治は偉そうな老人達(悪意は全く無い)に任せて、私利私欲だけで生きていたりはしないだろうか。戦後80年足らず、事件からもたかだか100年しか経っていない。流石に関係者は大半が鬼籍に入ってしまったであろうが、そのDNA・精神まで失ってはならないと強く感じた一冊である。 日本の戦前戦後の政治や世の中の流れを俯瞰するにも、こうした歴史上の事件一つにフォーカスして背景・原因を追っていく事で、たくさんの学びにつながると感じた。

Posted by ブクログ

2024/02/14

五一五事件が、以後の日本に重大な影響を与えたにも関わらず、わかりにくい、二二六に比べて被告達の刑が軽い等、謎な事件だが、当時の政党政治の行き詰まり感が強く、それが事件の深刻さを恰も軽減してしまっているように感じた。

Posted by ブクログ

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