商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/04/17 |
JAN | 9784103399728 |
- 書籍
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輪舞曲
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輪舞曲
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
舞台に立ちたい一心で子を捨て上京し、キャリアの絶頂で没した伝説の名女優・伊澤蘭奢。 野心を貫いた華の生涯を、男達の眼から描き出す
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- ネタバレ
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新劇や無声映画の女優として活躍したのはわずか10年ほど、伝説の女優「伊澤蘭奢の人生を描いた物語。語り手は彼女のパトロン、元愛人、燕、息子の4人。 語り手を見るだけで彼女の波乱万丈で華やかで実は空虚だったかも知れない人生を想像できる、そういう構成もさすが朝井まかての上手さ。 当時は文学と演劇と映画が今より密接に関係していたからだろうか?演劇関係にはとんと縁のない俺でも見知った名前が少々出てくるが、それ以上にのめり込めないのは、やはり興味のない世界だからか?それでも、演劇の魔力にとりこまれ、わずか10年の女優人生であっても、その世界に大きな影響を与えた彼女は凄かったのだろうし、そのパワーに巻き込まれていった男たちも、振り返れば幸せだったと思えるのは、なんという生命力なんだろうと思える。 物語が終わって、わずか数年後に日本は、文化が著しく衰退するような道を歩んでしまうのだが…、それを観ずに済んだ蘭奢は良かったのかも知れないなぁ。無粋の極みやからね戦争は。
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大正時代に女優で活躍した伊澤蘭奢(三浦繁)の物語だが、登場人物が多彩で驚いた.愛人関係だった内藤民治、カツベンの徳川夢声、近代劇協会の上山草人、新劇協会の畑中蓼坡等々.津和野に旧家に嫁いだ繁が子供を置いて東京に出て女優になることは当時としては破格の事件だったはずだ.様々なエピソー...
大正時代に女優で活躍した伊澤蘭奢(三浦繁)の物語だが、登場人物が多彩で驚いた.愛人関係だった内藤民治、カツベンの徳川夢声、近代劇協会の上山草人、新劇協会の畑中蓼坡等々.津和野に旧家に嫁いだ繁が子供を置いて東京に出て女優になることは当時としては破格の事件だったはずだ.様々なエピソードがあったが、徳川夢声がトーキー映画の出現で苦労する話が面白かった.息子の佐喜雄の存在も話を面白くしていた.
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