商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/04/10 |
JAN | 9784065190944 |
- 書籍
- 文庫
国富論(上)
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国富論(上)
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
世界で一番間違って引用されている本
重商主義、重農主義を批判しているという世間の評価は正しい。しかし、剰余価値を否定しているとか、経済自由主義を勧めているとかは正しくない。 資本に労働力を加えて価値創造が行われる、今の経済学と全く同じである。また、ここで言う経済自由主義とは、産業資本家が蓄積した富を封建領主や...
重商主義、重農主義を批判しているという世間の評価は正しい。しかし、剰余価値を否定しているとか、経済自由主義を勧めているとかは正しくない。 資本に労働力を加えて価値創造が行われる、今の経済学と全く同じである。また、ここで言う経済自由主義とは、産業資本家が蓄積した富を封建領主や国家が収奪してはならないという意味だ。 また、賃金は社会の経済コストではなく、需要の源泉であるとしている。この辺り、ケインズの有効需要と同じである。 新自由主義でよく引用される「見えざる手」の言葉も全く異なっている。企業家は国外市場よりも国内市場を重視する。その理由は資本回収のリスクが低く、資本回転率が高いから。その結果として企業家は国内市場を豊かにする。個々の企業家は国内市場を豊かにすることを意図としているのでは無い。それぞれが儲ける為に行う営為が「見えざる手」によって豊かにしているのだ。 資本効率とリスク回避が焦点となっている訳で、市場万能を主張している訳でない。
ユスト
1776年時点で、現代でも納得感のある、分業・貨幣・価格・元本・地代・富裕の構造が導き出されてるすごさよ。長すぎて死んだけど、読んでよかったと思える本。
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経済学部を卒業したが、経済学の起こりとなるアダム=スミスの国富論を手にしたことがなく、初めて読んでみた。 星5評価をしているが、凄いと言われているからであって、個人的にこの本を評価できるほどは読み込めていない。 上巻のみで読み切るのに3ヶ月半かかった。 国富論を半分読んで分かった...
経済学部を卒業したが、経済学の起こりとなるアダム=スミスの国富論を手にしたことがなく、初めて読んでみた。 星5評価をしているが、凄いと言われているからであって、個人的にこの本を評価できるほどは読み込めていない。 上巻のみで読み切るのに3ヶ月半かかった。 国富論を半分読んで分かったのは、大学で習う経済学の数式や図でまとめられた単純なものを国富論が示していたわけではないこと。経済学の授業は国富論の内容を簡略化したものであり、実際にこの本を読むと違ったニュアンスが多数ある。 自由主義を推奨してはいるが、それは市場に全てを委ねることを勧めているわけではないことがわかる。経済学というより、哲学に近い内容である。 少し休憩して、下巻もきちんと読み終わりたい。
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