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伊藤若冲 よみがえる天才 1 ちくまプリマー新書349
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伊藤若冲 よみがえる天才 1 ちくまプリマー新書349

辻惟雄(著者)

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伊藤若冲 よみがえる天才 1 ちくまプリマー新書349

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2020/04/08
JAN 9784480683748

伊藤若冲

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商品レビュー

4

11件のお客様レビュー

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2024/02/29

『よみがえる天才1 伊藤若冲』 辻惟雄 2020年 ちくまプリマー新書 筑摩書房が発行するちくまプリマー新書の 「よみがえる天才シリーズ」第一冊目。 取り上げられたのは 伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)。 代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」で 知られる江戸の天才絵師は こ...

『よみがえる天才1 伊藤若冲』 辻惟雄 2020年 ちくまプリマー新書 筑摩書房が発行するちくまプリマー新書の 「よみがえる天才シリーズ」第一冊目。 取り上げられたのは 伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)。 代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」で 知られる江戸の天才絵師は ここ数年で国外を問わず 人気が高騰している。 生前には名声をほしいままにしながらも 以後200年以上もの間、 若冲は日本美術史から姿を消すこととなったが 、 2016年に開催された若冲展には 44万人の来場客が集まった。 さらに海外でもその人気は高まるばかり。 なぜ21世紀の現代、 これほど多くの人々を熱狂させているのか。 本書では若冲の代表作「動植綵絵」などを 眺めながらこの謎を解き明かしてゆく。 著者の辻惟雄(つじ のぶお)さんは 著書『奇想の系譜』で知られる 若冲研究の第一人者だ。 生い立ちから順を追って 描いてきた作品を紹介しており 若冲が何歳の頃に描いたものなのか分かりやすい。 おまけに掲載されている作品は どれもカラー図版なので若冲を 知らない人にも入門書として最適だ。 若冲が家督(京都の青物問屋)を 弟に譲って隠居したのは40歳の時。 そこから「郡鶏図」「白鳳図」などの 「動植綵絵」の制作を開始した。 「動植綵絵」は計30枚で、 そのすべてを描くのに10年以上の時間を要した。 その30枚すべてが高いクオリティを保っており 同じような濃密さで、 それぞれまったく異なる画面として構築されている。 若冲のとてつもない集中力と 絵画への情熱が感じられる。 そして最近の研究で明らかになったことは、 「郡鶏図」などの羽毛の部分などを 特殊カメラで超拡大して観察した際、 若冲は数万本の鶏の羽毛の筋 一本一本をすべて一筆描きで描いていた。 つまり下描きなし、描き直しもなく、 すべて計算しつくされているかのように、 均一な線、均等な間隔で美しく整然と 描かれていたのだ。 これぞ天才というのに相応しい 驚くべき情報である。 その後の1770年頃から約20年間は 若冲にとって作画情報がほぼ空白期となっている。 奉行所が若冲が年寄を務める 帯屋町の市場の営業差し止めを命じ、 この問題解決に奮闘したためと考えられている。 そして、 70歳をすぎてから再び 若冲の旺盛な制作活動が始まる。 その理由は73歳にあたる 1788年の「天明の大火」にあった。 若冲は住んでいた家もアトリエもすべてを失い、 生きるために絵を描かなくてはならなかった。 大阪の西福寺の襖絵「仙人掌郡鶏図」もその一つで、 若冲74歳の頃に描かれた 若冲晩年の傑作として評価が高い。 いま私の本棚には本書とは別に、 若冲の作品集が一冊あるだけだが、 これまで何度となく若冲を特集している 雑誌などをつまみ読みしてきた。 その度に若冲が描く軍鶏や鳳凰たちの その格好良さに心奪われてきた。 たがしかし、 本書で取り上げられた若冲や 岩佐又兵衛、蕭白、蘆雪などは まだまだ知識がない。 これらを掘り下げ、 やがてはもう一度日本美術史に 埋もれていきたいと考えている。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ⚫︎目次情報⚫︎ はじめに──謎と不思議の天才絵師、伊藤若冲 第1章 生い立ち 第2章 《動植綵絵》制作 第3章 若冲画の世界 第4章 画業の空白期と、新たな若冲像 第5章 激変した生活 あとがき 若冲年表 参照文献 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

Posted by ブクログ

2023/01/26

若冲は今や知る人ぞ知る画家ではあるが、ちょっと前までは忘れられた画家であった。 米国人のプライス氏や辻氏らの芸術眼がこの異能の画家を世に出した。 若冲勉強本に最適。

Posted by ブクログ

2021/01/10

若冲って、作品は好きで機会あるごとに見てきたけど、人物については、てんで知らなかった。 こういう場合にプリマー新書はありがたいよね。とっても分かりやすい。 生前から名声を欲しいままにしながら、死後は美術界から忘れられていた存在だったなんて、今の人気からは考えられないよね。何より初...

若冲って、作品は好きで機会あるごとに見てきたけど、人物については、てんで知らなかった。 こういう場合にプリマー新書はありがたいよね。とっても分かりやすい。 生前から名声を欲しいままにしながら、死後は美術界から忘れられていた存在だったなんて、今の人気からは考えられないよね。何より初めて知って驚いたのは、若冲こそが芸術家の嚆矢たる存在だったってこと。かの動植綵絵は若冲が自分で描きたくて作られた作品だったこと。これって実は凄いことだよね。

Posted by ブクログ

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