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中世史講義【戦乱篇】 ちくま新書1485
968円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2020/04/08 |
JAN | 9784480073105 |
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中世史講義【戦乱篇】
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中世史講義【戦乱篇】
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後鳥羽上皇は承久三年(一二二一年)五月一五日に鎌倉幕府執権の北条義時の追討を命じた。承久の乱の勃発である。後鳥羽上皇の目的には二つの見解がある。 第一に鎌倉幕府を倒すことを目的としたとする。 第二に討伐対象は義時だけで、幕府を否定するものではなかったとする。近時の有力説である。N...
後鳥羽上皇は承久三年(一二二一年)五月一五日に鎌倉幕府執権の北条義時の追討を命じた。承久の乱の勃発である。後鳥羽上皇の目的には二つの見解がある。 第一に鎌倉幕府を倒すことを目的としたとする。 第二に討伐対象は義時だけで、幕府を否定するものではなかったとする。近時の有力説である。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も第二説である。 第一説から第二説に対して、鎌倉幕府は義時の独裁ではなく、政子・義時の体制であり、義時だけを除いても上皇の目的は達成しないと批判される。 「政子・義時の姉弟は政治的立場を同じくしており両者は幕府権力の中心に位置していたが、政子が幕府の意思決定を行っており、義時が専断していたわけではなかったのである。こうした幕府政治のあり方を踏まえれば、後鳥羽院の義時追討命令は、政子が主導する幕府の政治体制そのものを否定することを目指したものであり、院の挙兵目的は倒幕であったと考えるべきであろう」(田辺旬「承久の乱」高橋典幸編『中世史講義【戦乱編】』ちくま新書、2020年、64頁以下) 義時一人を排除しても幕府が倒れる訳ではないという見解は正しいだろう。しかし、義時一人を排除すれば万事解決と考える見通しの甘さも後鳥羽上皇らしさがある。
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保元・平治の乱から文禄・慶長の役まで、日本中世における重要な戦乱が14章に分けて叙述されている。新しい研究成果を踏まえた理解の助けとなる入門書。同シリーズと同じく各章末にある参考文献が非常に助かる。
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中世は戦乱の時代と言われますが、中世が原則的に自力救済の社会であり、あらゆる階層の人々が自らの生活を守るために戦っていたことが、非常に印象に残りました。教科書では脚注で触れられる程度の享徳の乱と明応の政変についても、その背景と歴史的意義がよくわかりました。
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