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ことば力と思考力 親子で育てる
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ことば力と思考力 親子で育てる

今井むつみ(著者)

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ことば力と思考力 親子で育てる

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2020/03/30
JAN 9784480847492

ことば力と思考力

¥1,540

商品レビュー

4.1

25件のお客様レビュー

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2025/10/03

親として、子どもにできることは何だろう? 知りたいのはソコである。 これは…1度読んだだけでは体得できそうもない…。私自身がことば力も思考力もないんだな…と暗くなってしまった。 いや、でも。子どもと一緒に私も語彙力をつけよう。今まで諦めてきてしまったけど、「お勉強」ではなくて生...

親として、子どもにできることは何だろう? 知りたいのはソコである。 これは…1度読んだだけでは体得できそうもない…。私自身がことば力も思考力もないんだな…と暗くなってしまった。 いや、でも。子どもと一緒に私も語彙力をつけよう。今まで諦めてきてしまったけど、「お勉強」ではなくて生活の一部として、学び続けることが大事。 子どもと一緒に、私も成長できたらいいなぁ。 この本では、乳幼児期から児童期にかけて、家庭で何をしたらよいのかも書かれている。 まだ間に合う。きっと間に合う。 だんだん私も親としての自覚が出てきたぞ。6年経ってようやくだけど…。 そうは言っても、頑張りすぎもよろしくない。 その加減が難しい…。 引っ張り上げるのではなくて、あくまで、お手伝い。 この加減が難しい…。 同じ著者の『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか』を読んだ。子どもとのコミュニケーションや発達の本ことはこっちの本に書いてあるというので、図書館で予約した。 〈たくさん単語を暗記してもことば力は育たない〉 作品紹介の出だしの1文は、外国語を勉強しても全然話せるようにならない私にとって、「たしかに!」と納得だった。 子どもとたくさん会話する。 簡単なようで、難しい。私は決して無口なほうではないのだけど、それゆえに正解や余計な情報を先走りがちである。 一方で、子どもの疑問に答えられないことも多すぎる。 「うーんと…なんでだろうね??」 と言ったきり、調べていないことが多い。 すぐに調べられる状況じゃないと、話したことをすぐに忘れてしまう。 会話はキャッチボールだと言う。 が、私が子どもと話をしているときに思い浮かべるのはバレーボールである。どんなボールも落とさず拾う、スーパーリベロ。あるいは次の一手を打つために的確なトスをあげる、セッター。 どちらも必要で、この場に大人がたくさんいたらいいのに、と思ってしまう。私一人では対応できない。 夫との会話は、高速で打ち込まれる卓球のピンポンだ。しかもこちらからの返しは、相手が取りやすいところに打たないといけない。 それを、一発勝負で返す… AIが雑談の話し相手になってくれる時代に、生身の人間になにができるって言うんだ…。 達人になるのは何でも時間がかかる。 気負わずに、少しだけ意識して会話してみる。 そうしたらいずれカンがつかめるはず、と著者は言う。 えー、そんなの職人技… だけど、そうとしか言えないんだろうな、と思う。 子どもによっても、状況によっても違うし、「こういうときに、こう言ったらいい」というフレーズ集は無限に考えられるんだと思う。 基本的に、親子の対話すべてがことば力につながる。 その時々に、子どもが話したがっていることを感じ取る。 結局、これがすべてなんだろうな。 理解したのと、やれるのとは、違うんだけどね…。 一人で背負うのも無理だし…。 こういう本を読むと、そのときはやろうと思うのだけど継続しない…。 でも。 読んでいる最中は、子どもとの会話にいつもより気を配れていたと思う。いつもなら忘れてしまう会話の中で、覚えておけた印象的な出来事があった。 「ママー、きもちいいおみそ汁、つくって」と息子が言った。しかも、お茶は冷たいほうが「気持ちいい」と言う。なかなかおもしろいことを言うなぁ、と思った。 娘は、子どものゾウよりも自分のほうが大きいと思っていることがわかった。 この会話から、私は何も広げられなかったような気がするけど…。 とりあえず少しだけ子どもとの会話に意識を向けて、反応を見てみよう。 話をするだけでも全然違う。 絵本の読み聞かせは、自分で読めるようになっても続けよう。 まずはできることから。

Posted by ブクログ

2025/09/26

発達心理学者の今井むつみ先生が、言葉の力を育てるために保護者向けに書き下ろした本。私は発達支援の仕事の参考とするために読みましたが、行間も広く、読みやすかったです。著者の他の著作も読みたくなりました。

Posted by ブクログ

2025/08/12

本著は言葉を多く知り、空間から体験から抽象的で感覚的な想像力と創造力を養う力を養うことの重要性を主張する良書である。 私たちが子どもの時にそうであったように、「読み聞かせ」を体験・経験してきた。それは本著では有効であるとし、幼児期において多くの読み聞かせが重要であるだろう。そこが...

本著は言葉を多く知り、空間から体験から抽象的で感覚的な想像力と創造力を養う力を養うことの重要性を主張する良書である。 私たちが子どもの時にそうであったように、「読み聞かせ」を体験・経験してきた。それは本著では有効であるとし、幼児期において多くの読み聞かせが重要であるだろう。そこがスタートであり、多くの事を幼児期から成人するまで私たちは言葉と想像力を養うだろう。 だが、本著でも指摘しているが、言葉は言葉だけを覚えるだけでは足りないと問う。その意味を知り、文脈を知り、自分視点の活動や生活の場で活かされたときに始めてその意味を理解し、世界を見る視点が明確となる。そして、同時に、自分で考え抜く、決断する力も重要である。本著では、考える力が養う重要性を主張している。 私たちは、自分で考え、考え抜き、自分の意思で決断するのに個人差がある。戦後から昭和平成令和に至るまで、知識だけを教えて、自分で考える力を養えていないのが実状である。住んでいる場所、親の教育方針、生活環境、経済状況、家族構成、地理的な側面等、様々な要因と機会が重なりあって、私たちはその中でその時の自分が決断したベスとを尽くしていることだろう。 学力においても、自分という人生においても、自分で考え抜く力、質の良い情報を集める力、行動する力が必要であり、本著においても、質の良い言葉を覚え、語彙力を身につけ、意味を知り、見えている世界の解像度を高くして、物事や自分の周りで起きていることを理解し、それは思考力を鍛えることの重要性を繰り返す。 本著は言葉の力と、考える力について問い、教え、示す、良書である。

Posted by ブクログ