商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/03/26 |
JAN | 9784065196328 |
- 書籍
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最後の社主
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最後の社主
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商品レビュー
4.3
16件のお客様レビュー
女帝と囁かれた村山美知子の華やかな生涯と創業家として朝日新聞と対決する晩年の話。 著者が本当に村山美知子という人間に惚れ込み、だからこそ朝日新聞による法的に疑問なレベルでの株式譲渡を許せないという熱意がノンフィクションとして素晴らしい。 いまの朝日新聞の筆頭株主が香雪美術館になっ...
女帝と囁かれた村山美知子の華やかな生涯と創業家として朝日新聞と対決する晩年の話。 著者が本当に村山美知子という人間に惚れ込み、だからこそ朝日新聞による法的に疑問なレベルでの株式譲渡を許せないという熱意がノンフィクションとして素晴らしい。 いまの朝日新聞の筆頭株主が香雪美術館になったカラクリを伝える点のみでも十分面白いのに、最後の貴族階級とも言うべき村山美知子の気品と芸術への愛、そして上流階級ゆえの苦労…日本とは思えない世界が存在したことを教えてくれる名著。
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「異色の潜入ルポ」と評していた方がいらしたけれども、同感。当事者でありながらジャーナリストとしての冷静な目線も失っていない。
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本当ならクラシック音楽に関心のある人が読むとよいのだけど。 3代目の社主が日本のクラシック音楽にもたらした功績が描かれている。朝日新聞社の社主だからできたことだと思われていたようだが、欧米の音楽家を日本に招いて満足のいく演奏をしてもらうのは、目利きと経営能力と愛がなければできなか...
本当ならクラシック音楽に関心のある人が読むとよいのだけど。 3代目の社主が日本のクラシック音楽にもたらした功績が描かれている。朝日新聞社の社主だからできたことだと思われていたようだが、欧米の音楽家を日本に招いて満足のいく演奏をしてもらうのは、目利きと経営能力と愛がなければできなかったことのようだ。 そういう、音楽プロモーターとしての伝記であればよかったのだけど、朝日新聞社社主としての生涯も描かなければならない。 圧倒的な株式を保有する創業家一族と経営陣の冷戦が描かれる。 朝日経営陣は陰に陽に社主(や創業家)の力を削ごうと働きかけており、著者はそれに対してネガティブである。まあ確かに、株主がうるさいのはわかるが、経営陣に対して牽制する勢力が事実上なくなってしまうようなやり方はいかがなものか、と私も思う。 なお、樋田記者は赤報隊事件を追うのがライフワークじゃなかったっけ? と思ったが、社主のお世話係になった経緯と理由も書かれている。
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