商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2020/03/25 |
| JAN | 9784560090619 |
- 書籍
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よそ者たちの愛
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よそ者たちの愛
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3.8
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『墓地までかかる時間を三十分と見積もっていたが、多すぎた。彼はゆっくり走ることのできない性分だったし、おまけに信号がどれもこれも青だった。着いたのは十五分も前だった。別にいいさ。俺は待てる。出動と出動のあいまには新聞とか実用書とか読んでるんだし。職場ではたいていのやつらが、ネット...
『墓地までかかる時間を三十分と見積もっていたが、多すぎた。彼はゆっくり走ることのできない性分だったし、おまけに信号がどれもこれも青だった。着いたのは十五分も前だった。別にいいさ。俺は待てる。出動と出動のあいまには新聞とか実用書とか読んでるんだし。職場ではたいていのやつらが、ネットを見たり、三文小説を読んだり、そのうち移住するからその準備だと言って外国語(ノルウェー語だ)の勉強をしたりしている。言うまでもなく、彼はいま読み物を持参していなかった』―『永久機関』 もやもやとした澱のようなものが静かに腹の底に向かって沈んでゆく。そんな感覚に囚われる。適度に変で、適度に諧謔的で、読んでいても小気味よいのだけれど、この不条理感は青少年期につきものの感覚とも、中高年の抱く危機感とも違い、自らの内側から湧いてくるものではない。そのことがもやもやの原因。 作家の故事来歴を確認してしまうのは悪い癖だと思うけれど、やっぱりそこにこの居心地の悪さの本質はある。移民の問題には様々な分析断面が存在するだろうけれど、根本的には差別される側の心理と、無意識であれ拒絶する側の心理の隔たりに帰結する。それを常に意識せざるを得ない側と全く気にしない側との考え方の違いが負のスパイラルのように隔絶感を広げてゆく。似たような不条理さを描いたものは、例えば米国における移民二世の小説群からも感じたものだったが、ここに描かれているものはもっと苛烈な不条理だ。ただそのことが前面的に押し出されているという訳でもない。 世の中全体を何かきな臭い空気が覆う中、きっと、もっとこんな小説が読まれるのだろう。そんな人々の良心(既にそんな言葉が実質的な意味をたとえ失ってしまっているとしても)を信じたくなるような読後感。
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社会からこぼれ落ちてしまった孤独で不器用な人々についての短編集。 今風に言うならば、全員がコミュ障でインキャで社不。 都会の話だからか、作者の移民的背景によるものか、理由はわからないけれども、不完全で愚かな存在を受け止めてくれるような帰る場所を、登場人物の誰も持たず、孤独感が強い...
社会からこぼれ落ちてしまった孤独で不器用な人々についての短編集。 今風に言うならば、全員がコミュ障でインキャで社不。 都会の話だからか、作者の移民的背景によるものか、理由はわからないけれども、不完全で愚かな存在を受け止めてくれるような帰る場所を、登場人物の誰も持たず、孤独感が強い。 反面、どの人も、Xのアカウントを作って赤裸々な思いや日常をポストすれば、かなりのバズる人気者になれそうな面白みがあった。
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また短編。意外にどころか、かなり良かった。最初からヘンテコで、掴みとして奇抜を狙ってるのかと思ったが、全部この雰囲気で非常に好き。タイトルと表紙が売る気あるんか?と思う。日本の人で言うと松田青子さんみたいな感じかね?頑張ってるのに、私ってなんで世の中と温度差あるわけ?というか頑張...
また短編。意外にどころか、かなり良かった。最初からヘンテコで、掴みとして奇抜を狙ってるのかと思ったが、全部この雰囲気で非常に好き。タイトルと表紙が売る気あるんか?と思う。日本の人で言うと松田青子さんみたいな感じかね?頑張ってるのに、私ってなんで世の中と温度差あるわけ?というか頑張ってるのあたしだけ?しんどいー、温泉行って癒されたいー。あ、ちょっと誇張しすぎたか?最後の日本人が主人公の作品で、カブの漬物が出てくるのは、ちょっとすごくない?日本人でもなかなか食べないし忘れてるけど、日本の心的なアイテム。
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