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だから古典は面白い 幻冬舎新書585
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だから古典は面白い 幻冬舎新書585

野口悠紀雄(著者)

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だから古典は面白い 幻冬舎新書585

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2020/03/26
JAN 9784344985872

だから古典は面白い

¥924

商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2023/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典文学に興味があり、Amazonにて、たまたま見つけて中古本を購入 P130 舞踏会も、吹雪の中で停車した鉄道の駅で起こったことも、われわれが現実の世界で経験することは、決してできないものです。しかし、本を開けば、それらは、あたかも現実の出来事であるように、私の前に展開するのです。→疑似体験に過ぎないが、想像もありVRとは、違った世界 P196 ゴールドラッシュで成功したのは、「金を発掘した人」ではなく、「金の発掘者を発掘した人」→シャベルと斧と金桶で商売した人、デニムパンツを売った人(リーバイス)、金融 郵便のサービスを始めた人が財をなした。目に見える利益に群がるのではなく、一歩引いた視点から物事を考える P205 アンドロメダ病原体(マイケル・クライトン出世作)偽物の参考文献が引用されていたり 最後まで目読者を離さない魅力あり P211 宇宙のランデヴー(アーサー・C・クラーク)SF 完成度高い 2017年オウムアムア実際に出現 2018年ソーラーセイル(太陽からの光で宇宙船を推進する帆)の可能性 70年後に第2のラーマが小説で出現している

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2023/11/14

読書家であり経済学者の著者は、「古典を強くすすめる」といいます。 組織のメカニズムを知りたければトルストイの『戦争と平和』、人を説得する術を知りたければシェイクスピアの『マクベス』。 深い洞察力を持った文学者が書いたものは、現代人に多くのことを示唆してくれます。 外国文学が主に紹...

読書家であり経済学者の著者は、「古典を強くすすめる」といいます。 組織のメカニズムを知りたければトルストイの『戦争と平和』、人を説得する術を知りたければシェイクスピアの『マクベス』。 深い洞察力を持った文学者が書いたものは、現代人に多くのことを示唆してくれます。 外国文学が主に紹介されています。 紹介されている本を、改めて読んでみたいと思いました。 歳をとれば誰でもmaturedになれるわけではないのですが、年齢が必要条件であることは間違いありません。 したがって、私は「アンチエイジング」という概念に反対です。 「アンチ」というからには、「エイジングとは抗すべきもの、望ましからぬもの」という前提があるからです。 しかし、右に述べたように、そうではないのです。歳をとれば肉体的能力は低下しますが、知的な能力は高まります。問題は、高まった能力を使い切るだけの時間的余裕がなくなることなのです。 ですから、地団太を踏むのです。やりたいことが増えるのに、使える時間は減ってゆく。余計なことをやってはいられません。 ー 88ページ

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2023/07/18

790 私は大学で教える仕事を長年続けました。大学教授に特権というものはありませんが、 大学図書館の書庫に入れることは、間違いなく例外的な特権だったと思います。 そこは、普通は誰もおらず、静まり返っていて、見渡すかぎり棚に並んだ本だけが見え る空間です。 私にとって書庫は、最も...

790 私は大学で教える仕事を長年続けました。大学教授に特権というものはありませんが、 大学図書館の書庫に入れることは、間違いなく例外的な特権だったと思います。 そこは、普通は誰もおらず、静まり返っていて、見渡すかぎり棚に並んだ本だけが見え る空間です。 私にとって書庫は、最も心が落ち着く、世界で最高の場所です。ここで本に囲まれてい ると、とても安心した気持ちになります。 気が滅入るとき、不安に駆られるとき、あるい は傷ついたときに、ここに逃げ込んで好きな本と 対話すれば、安心できるでしょう。 私が持っている『戦争と平和』の上下2冊の本は、金持ちの人が持っている高価な宝石 や多額の金融資産より、遥かに価値が高いものです。 これから分かるのは、沢山の情報を持っているからといって、事態の本質を正確に評価 できるとはかぎらないことです。 重要なのは、大量の情報ではなく、背後にある運動法則を正しく把握できるかどうかなのです。 トルストイが書いたのは戦場の状況ですが、企業の現場も同じです。状況変化のスピー ドが激しい戦場では、情報が不十分な中での意思決定が求められます。この状況は、現代 企業の現場と本質的に同じものです。 経営書を100冊読むよりは、『戦争と平和』を読むほうが、経営には遥かに有益でしよう。 道を歩いていると、携帯電話を持って取引の話をしながら足早に歩み去っていく人がい ます。この人はおそらく『アンナ・カレーニナ』を読んだことはないでしょう。これから 読もうとも思わないでしょう。その人に比べて、私のほうが豊かな人生を経験したと、私 は考えているのです。 もっとも、こうした人たちの行動にまったく意味がないとも言えません。それは選別過 程を手助けしているからです。この人たちが積極的に選択をしなくとも、(人工知 能)が彼らの行動をモニターし、分析しています。 選別の過程がないと淘汰のメカニズムは働かないのこの人たちは、結果的には社会の進歩に寄与していることになります。 その意味で、「ご苦労さま」と感謝しなければならないでしょう。 これはもちろん皮肉ですが、真面目な話として言えば、考えを変えて、古典に目を向け てほしいと思います。 古典に接するのは望めば簡単にできることなので、そうしたチャンスを知らないで過ご してしまうのは、あまりにもったいないことです。 古典を読むほうがよいというのは、決して高尚な精神論ではなく、単純な計算からの、 極めて功利的な損得論なのです。

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