商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 静山社 |
発売年月日 | 2020/03/18 |
JAN | 9784863895546 |
- 書籍
- 書籍
銀をつむぐ者(上)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
銀をつむぐ者(上)
¥1,980
在庫あり
商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者は2016年に「ドラゴンの塔」でネビュラ賞を受賞している。「ドラゴンの塔」は数年前に読んで面白かった記憶があるが、同じ著者の「テレメア戦記」はあまり好きでなかったので、この本はどうかと手に取ってみた。 読み始めてすぐに、前に読んだことがあることに気づいたが、話は覚えていなかったので下巻まで読み進めた。 (以下ネタバレ) スターリクという人外のものが住まう世界と隣接している世界で、人々はスターリクを恐れながら暮らしている。スターリクはなぜか黄金を好み、商才のある金貸しの娘(ヒロイン)が「自分は銀を金に変えられる」と口にしたことからスターリクに狙われ、スターリクの国に連れ去られてしまう。スターリクの王妃となるが王は冷たく、監禁同然。一方、もう一人のヒロインは体内に火の魔物を取りつかせた王に嫁がされた王妃。二人の王妃は計略をめぐらし、自分の愛するもの(国と家族)を守るためにスターリクの王と火の魔物を争わせ…という話。 最後はスターリクの王も自分の王妃を丁重に扱う良い夫になるし、火の魔物は追い払われて王様も正気になり、国には春が戻ってくるのだが、これをハッピーエンドというには甘やかさが足りない。 貧乏だったり、身分は高いけれど冷遇されていたりする娘が王妃になる玉の輿ストーリーで、勇気と知略に富んだ二人が共謀したり、冒険したりするし、隣接する異世界のありようについて少しづつわかっていく楽しみもあるファンタジーで、本当に面白いのだけれど、爽快感はない。 それは、ヒロインたちの置かれている境遇が閉塞感に満ちていてやりきれないうえ、その描写がわりと長く細かに書かれているためと、なんといってもロマンスがないせいだと思う。 二人の王様ははっきり言ってかっこいいと思えるところがない。彼らを「ヒーロー」と呼ぶには抵抗がある。 スターリクの王の方は改心してよい夫になるような描写で終わるが、もう一人の王はダメそう。王妃が一生操っていくんだろうなという未来しか見えない。 王も王妃も大事なのは身分と役割で、「人格」にあまり重きを置いていない感じが寒々しい。少女漫画脳としてはこんな素敵な世界観なんだからロマンスも入れてほしかったよ。 こんなことを言っているけれど、面白い話であることは間違いない。ファンタジー好きでロマンスがいらないならぜひ。
Posted by
一瞬で引き込まれてしまった。 金貸なのにお金を回収できない父親のためにミリエムが回収し始める。 子供を政治利用する父に、皇帝嫁がされるイリーナ。 暴力的な父親の元に暮らすワンダ。 三人三様の生活を、章が変わるたびにそれぞれが主体となり話が進んでいく。 ワンダのお父さんは典型的なひ...
一瞬で引き込まれてしまった。 金貸なのにお金を回収できない父親のためにミリエムが回収し始める。 子供を政治利用する父に、皇帝嫁がされるイリーナ。 暴力的な父親の元に暮らすワンダ。 三人三様の生活を、章が変わるたびにそれぞれが主体となり話が進んでいく。 ワンダのお父さんは典型的なひどいお父さんすぎて、ワンダにかなり肩入れしてしまった。。 この上巻は下巻への布石で、ここから一気に盛り上がる展開になる。 表紙の絵もすごく美しく、上下巻で絵あわせができるところも素敵。
Posted by
読みすすめればすすめるほど面白い。 ただ私は数字に強くないので貸し借りのことにはまったく理解できず笑 それでもファンタジーが好きなので読めました。 次巻も期待。
Posted by