ひなこのーと(6) MFCキューン

三月(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2020/03/27
• JAN: 9784040643595

商品レビュー

2020/07/19

冒頭から水着で登校しないといけない世界とか凄いインパクトである。ただ、その後に続いた話でくいなが全裸を披露するものだからその衝撃は塗り替えられてしまうのだけど
ほんと、この作品ってお色気方面については一切手を抜かない作品だよなぁ

千秋に憧れつつその想いが報われることは少ないゆあ。ある意味立ち位置が中途半端になりつつ有った彼女が「かわいい」と言われただけでホイホイ芸能事務所へ付いていきアイドルを目指し始めるとは思いませんでしたよ…

あまりに唐突で脈絡なく始まったアイドル展開は読者だけでなくゆあの心すら置いていくもの
「かわいい」と言われ自己肯定感を満たされることで始めたアイドル活動。千秋への憧れから初めた演劇活動。どちらが本当に進みたい道かと悩み始めたときにマネージャーから問われた「勇気をもらえるもの」はあるのかという問い
その問いへの答えを考える中で自分はどうしたいか、という点と同時に演劇部の皆は自分にとってどういう存在かを考え直す展開は良いね
唐突に始まったアイドル展開はやはり唐突に終了。有るべきところに無事収まったようで

もう一つの話題としてはひなこ達がさらっと進級したことか
学園モノにおける進級イベントといえば、クラス分けが変わったことによりこれまで組み合わされることが少なかったキャラ達が絡むようになったり、新キャラが登場したりと色々な展開が思いつく
同じクラスになったゆあとくいなについては前者のパターンなのだけれど、まさかこの進級イベントでひなこがボッチになるとは思わなかったよ！ここで新たに話すようになる友達とか出来るわけじゃないんだ!?
孤独に耐えかね自分を「主役の添え物のしがないモブ」と思い込み始めたひなこの明日はどっちだ？