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クスノキの番人
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クスノキの番人
¥1,980
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商品レビュー
3.9
633件のお客様レビュー
読みやすくストーリーの内容もさすが東野圭吾だと思う。人と関わることに疲れたとき是非拝読していただきたい心温まる作品だと思う。
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主人公の玲人が、1ヶ月前は刑務所にいたというところから始まりびっくりしたが、捕まりそうになったところを叔母に助けられたことから、クスノキの番人となる。 クスノキの祈念に来る人たちは、パワースポットとは別の願いが叶う何かがあるという、謎を主人公と考えて読んだ。 叔母のピシャリと言う物言いや言葉遣いやお箸の使い方など注意するところが良い。 主人公もすれているわけではなく、素直に受け止められる性格で、心温まる話だった。 読んでいて、あれ?っと思ったことが、最後に伏線回収されて、なるほどそうだったのかと思った。 謎を解いていく段階ではひやひや、はらはらしたが、終始心がじわりとくるようだった。
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読了後の満足感がとてもよかった。 玲斗と一緒にクスノキの謎解きを進めていくことでどんどん物語に惹き込まれていた。400ページ超なのに、あっという間に読めた。 玲斗がクスノキの番人として一人前になる物語。 千舟さんと出会い、クスノキと祈念に関わる人たちと出会うことで、玲斗の人生も少しずつ変化していった。 千舟さんみたいにしっかりと言ってくれるのは愛があるからなんだね。 玲斗自身がいろいろな物事に自分なりに考えて行動している姿がとても尊敬できた。 半人前と自覚しながらも、千舟さんからいろいろ教わって、怒られたりしている親子みたいな関係がとても微笑ましかった。 そして一人前になった玲斗はとてもかっこよかった。 千舟さんの代わりに提言した姿やクスノキの番人として物事を解決する姿は逞しかった。 老いや記憶がなくなっていく感覚は確かに怖いし、悲しい。だけど失うものだけではないんだね。 玲斗の言葉が力強くて安心できた。 続編もあるそうなので楽しみ! 「一張羅」と「はじかみ生姜」は知らなかった、、 「何もない中で生きてきたんです。自分の身は自分で守らなきゃいけませんでした。今日までがそうだったから、きっと明日そうだと思います。でも覚悟はできています。失うものが何もないので、怖くありません。一瞬一瞬を大切にして、前から転がってきたら素早くよけ、川があれば跳び越し、越せない時は跳び込んで泳いで、場合によっては流れに身を任せる。そんなふうに生きていこうと思っています。そうして死ぬ時、何か一つでも自分のものがあればいいです。それはお金じゃなくていいし、家や土地みたいな大層な財産じゃなくていいです。ぼろぼろの洋服一着でも、壊れた時計でもかまいません。だって生まれた時には、この手には何もなかったんですから。だから死ぬ時に何か一つでも持っていたら、俺の勝ちです」 「ありがとう。でもクスノキの力なんて不要です。今、初めて知りました。こうして向き合っているだけで伝わってくるものもあるのですね」
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