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新・紫式部日記

夏山かほる(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2020/02/22
JAN 9784532171544

新・紫式部日記

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商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2024/03/11

「新・紫式部日記」夏山かほる著、日本経済新聞出版社、2020.02.21 228p ¥1,760 C0093 (2024.03.10読了)(2024.03.06借入) 題名からすると『紫式部日記』の現代語訳か、『紫式部日記』の話なのかと思い読まなくてもいいかなと思ったのですが、本...

「新・紫式部日記」夏山かほる著、日本経済新聞出版社、2020.02.21 228p ¥1,760 C0093 (2024.03.10読了)(2024.03.06借入) 題名からすると『紫式部日記』の現代語訳か、『紫式部日記』の話なのかと思い読まなくてもいいかなと思ったのですが、本の説明を読んでみると紫式部の物語ということなので、読んでみることにしました。 冒頭で、紀貫之が出てきたので、面食らいましたが、同時代の藤原兼輔の和歌でこの本のテーマを提示したかったようです。 紫式部は、小姫として登場します。十六歳です。すでに「源氏物語」は書き始められています。花山帝出家事件に遭遇したと思ったら、すぐに十五年後に飛びます。父の越前への赴任に伴う同行、帰京、結婚、妊娠、夫の死、夫の死のショックで身ごもっていた子は死産、と書いてあります。確か、賢子という子がいたはず、と思いながら読み進めてゆくと、驚愕の展開が待っていました。作家の想像の翼は自由に羽ばたけるので、恐れ入りました。すでにいくつもある『紫式部物語』に新たに参入するには、新機軸を加えなっければ意味がありませんので。 小姫の宮仕えは中宮彰子へと思っていたら道長の妻の倫子の下で女房勤めを始めています。この辺もおやおやと思いながら読み進めました。女房名は、藤式部です。紫式部という名前は、最後まで使いませんでした。それなのに、本の題名が「新・紫式部日記」ですからつじつまが合いませんね。 倫子の下で一年ほど仕えた後、中宮彰子の下へ物語作者兼教育係として出仕しています。 「源氏物語」の内容についての話がたびたび出てきます。道長から今後の展開についての注文がついたりもします。何回か石山寺へも行っています。 興味深く読めました。 【目次】(なし) 序 (人の親の心は) 第一章 (寛和の変・花山帝出家事件) 第二章 (藤式部・物語作者として出仕) 第三章 (中宮彰子の出産) 第四章 (「源氏物語」の続きは?) 第五章 (春宮は二の宮) 第六章 (道長薨去) 終章 (人とは、惑うもの) ☆関連図書(既読) 「小説紫式部」三好京三著、鳥影社、2006.04.24 「散華(上) 紫式部の生涯」杉本苑子著、中央公論社、1991.02.20 「散華(下) 紫式部の生涯」杉本苑子著、中央公論社、1991.02.20 「紫式部」山本藤枝著、火の鳥伝記文庫、1987.03.21 「小説紫式部 香子の恋」三枝和子著、福武文庫、1994.12.05 「紫式部日記」紫式部著・山本淳子訳、角川ソフィア文庫、2009.04.25 「紫式部の娘 賢子」田中阿里子著、徳間文庫、1992.05.15 「藤原道長」北山茂夫著、岩波新書、1970.09.21 「平安人物伝藤原道長(コミック版日本の歴史44)」静霞薫原作・中島健志作画、ポプラ社、2015.01. 「大鏡(ビギナーズ・クラシックス日本の古典)」武田友宏編、角川ソフィア文庫、2017.12.25 「道長ものがたり」山本淳子著、朝日新聞出版、2023.12.25 (アマゾンより) あなたは使い捨てられてはなりませぬ。私のように―― 栄華をきわめつつある主の藤原道長から、物語の女房を命じられ、華麗な「源氏物語」を書き継いできたが…… 宮中に渦巻く陰謀に、物語が切り結ぶとき。 第11回日経小説大賞受賞! (選考委員:辻原登・髙樹のぶ子・伊集院静) 『源氏物語』を書いた紫式部の一代記。「紫式部日記」が実在の作品であるだけに、あえて「新」とタイトルにつけフィクションを紡ぎ上げたところに、作者の周到な企みがうかがえる。 本作には最新の源氏物語研究の成果が活かされている。紫式部の生涯や、『源氏物語』誕生秘話を描いた著作は、専門家によるとそれほど珍しくはない。しかし、本作は、平安時代においては、物語を書く行為そのものが政治性をおびていたことを明らかにするところが新しい。 「日記文学の傑作、しかも『源氏物語』の作者の日記に新たな日記を捏ち上げ、ぶつけるという、これほどの大胆不敵はない。パロディならともかく、真正面からオーソドックスに、とはハードルが高過ぎる。 しかし、作者は鮮やかにそのハードルを跳び越え、極上の宮廷物語を物した。『源氏』を構成の中心に据え、それを下支えする本物の「紫式部日記」、それに被せるように架空の「日記」、そしてもう一つの物語『伊勢物語』を、有機的に、歯車のように嚙み合わせ、重層的な展開が可能になった。『源氏物語』そのものが、一層の輝きを放って読者に迫って来るという功徳も齎された」(辻原登氏選評より) (2024年3月11日・記)

Posted by ブクログ

2023/10/21

源氏物語をちゃんと読んでいないので内容を知ることができてよかった。道長が途中から予言の書と思い込み式部に栄華を極めるよう圧力をかけ脅したりして式部の執筆の邪魔をするが権力に負けず自分の源氏物語を書き切る強さ、その強さの裏には弱さもあり悩みながら書いていたことを知る。ここでも替え玉...

源氏物語をちゃんと読んでいないので内容を知ることができてよかった。道長が途中から予言の書と思い込み式部に栄華を極めるよう圧力をかけ脅したりして式部の執筆の邪魔をするが権力に負けず自分の源氏物語を書き切る強さ、その強さの裏には弱さもあり悩みながら書いていたことを知る。ここでも替え玉説があり彰子が産んだ女児と式部と道長の間に産んだ男児と取り替える。この時代は血筋を重んじると思っていたが権力の方が優っていたことを知る。

Posted by ブクログ

2023/08/07

恐ろし内容…。 でも、もしかしたらこんなこともあったかも。 だから、『源氏物語』がうまれたのかしら…。

Posted by ブクログ

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