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不屈 山岳小説傑作選 ヤマケイ文庫
1,210円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 山と渓谷社 |
| 発売年月日 | 2020/02/17 |
| JAN | 9784635048774 |
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不屈
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
山岳小説傑作選ということで、どの作品も面白い。 加藤薫の「ひとつの山」は途中部分のみの収録で全体を通して読みたいが、入手困難。もともとは半年に亘って山渓に連載されたそうで、現在は著作権継承者を探しているようだが、著作権をクリアしてヤマケイ文庫に収録されることを期待している。
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抄録って、需要あるのかな?たまに、オール読物の直木賞受賞号でよくみるやつだけど、買わないし、読まない。気に入ればその場ですぐ読みたくなるし、気に入るかどうかは結末も含めて抄録では評価しようがないから。本書では、その抄録が2作品も入っている。井上靖「氷壁」はすぐ手に入るからまだいい...
抄録って、需要あるのかな?たまに、オール読物の直木賞受賞号でよくみるやつだけど、買わないし、読まない。気に入ればその場ですぐ読みたくなるし、気に入るかどうかは結末も含めて抄録では評価しようがないから。本書では、その抄録が2作品も入っている。井上靖「氷壁」はすぐ手に入るからまだいいが、加藤薫「一つの山」はかなり入手困難なようで、これでは嫌がらせだとしか思えない。7作品のうち、真保裕一「灰色の北壁」だけは再読だったがやはりよくできた小品でした。 ところで、文庫本の最後のこの文章が気になる。「加藤薫氏の著作権継承者のご消息をご存知の方は、編集部までご連絡いただきたくお願いいたします」
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北上次郎・選『不屈 山岳小説傑作選』ヤマケイ文庫。 北上次郎のセレクトによる山岳小説の傑作アンソロジー。樋口明雄や谷甲州などもう少し硬派なセレクトを期待したが、少し大人しい無難なラインナップになっている。しかし、読み応えは十分、山岳小説ファンには堪らない作品ばかり。 加藤薫『...
北上次郎・選『不屈 山岳小説傑作選』ヤマケイ文庫。 北上次郎のセレクトによる山岳小説の傑作アンソロジー。樋口明雄や谷甲州などもう少し硬派なセレクトを期待したが、少し大人しい無難なラインナップになっている。しかし、読み応えは十分、山岳小説ファンには堪らない作品ばかり。 加藤薫『ひとつの山(抄)』、井上靖『氷壁(抄)』、夢枕獏『山を生んだ男』、熊谷達也『皆白』、新田次郎『寒冷前線』、真保裕一『灰色の北壁』、笹本稜平『擬似好天』の7編を収録。加藤薫『ひとつの山(抄)』以外は既読であった。 加藤薫『ひとつの山(抄)』。初読み。珍しい女性の登山家を主人公にした山岳小説。長編の一部のみの収録というのが残念。東都学院大学山岳部の寺田陽子と森幸江が数々の登攀を経てザイルパートナーとしての信頼を築き、黒部別山の未踏の壁に挑むが…… 井上靖『氷壁(抄)』。これも傑作長編山岳小説の一部のみの収録。大昔、全編通して既読。氷壁に挑む二人の登山家の姿をリアルに描いている。厳冬期の穂高東壁に挑んだ小坂乙彦と魚津恭太だったが、切れるはずのないナイロンザイルが切れて小坂が滑落死する…… 夢枕獏『山を生んだ男』。これも既読。最近では角川文庫の『呼ぶ山』にも収録されていた夢枕獏の初の山岳小説。一種の伝奇小説であるが、山小屋で荒天をやり過ごそうとする主人公にリアリティを感じる。厳冬期の北アルプスの避難小屋に逃げ込んだ梅津忠人に襲いかかる苦難と怪異…… 熊谷達也『皆白』。既読。『山背郷』に収録の1作。山と山に生きる動物と人間を通じて戦争が如何に人間の心を変えてしまうかというメッセージを伝えてくれる。舞台は岩手県の山間部。息子のように可愛がっていた富山の薬売りが地獄のような戦地から戻ってきた。戻ってきた薬売りはマタギに全身が白い毛に被われた熊の胆を取り、一儲けしようと持ち掛けるが…… 新田次郎『寒冷前線』。既読。山岳小説の第一人者と言えば新田次郎というくらい大昔に多くの作品を読んだ。僅か僅かの油断が冬の七ッ石山で急激な天候変化に見舞われた4人パーティを最悪の事態へと…… 真保裕一『灰色の北壁』。既読。所謂疑惑の登頂を扱った山岳ミステリー小説。ヒマラヤの未踏壁登攀に成功した日本人登山家が山頂で撮影した写真に疑問を持った一人の作家。登山家は果たして山頂に立ったのか……一筋縄ではいかない巧みなプロット。新田次郎文学賞受賞作品。 笹本稜平『擬似好天』。既読。『春を背負って』からの1編。奥秩父の山小屋に到着する予定のパーティが双子低気圧の発達により足止めを喰らい……山と人間と。 本体価格1,100円 ★★★★★
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