営業はいらない SB新書

三戸政和(著者)

• 販売会社／発売会社: SBクリエイティブ
• 発売年月日: 2020/02/07
• JAN: 9784815604608

商品レビュー

2025/09/27

SFAなどが営業を効率化すると考えられた2020年頃の本。現状ではそこまで圧倒的な流れにはならず、今は生成AIが同じ論調で語られている。方向性としては、AIエージェントをマネジメントする営業的な存在が今後重要となっていくと思うので、この本で示唆されていることはアリだと思う。小商いの進めは何とも判断できないけど。

2025/09/17

営業はいらない
著：三戸　政和
出版社：SBクリエイティブ
SB新書 503

これからの時代は、もう営業はいらないというショッキングな本である
つぶしのきかない営業マンとしては、営業のリストラ、大反対である

Ａｍａｚｏｎがもたらした、ＢｔｏＣによる、店舗営業の縮小は、ＢｔｏＢの世界にも波及してきている
薬のＭＲが激減しているのがそのいい例である
セールステック＝セールスのツールとして、ＳＦＡ、ＣＲＭ，ＭＡの存在感がおおきくなっていて、生身の営業はいらないとなる

郵便局などの、押し売りは、なぜ起きるのか、それは、過剰なノルマからくる
不正とノルマの問題は、郵便局だけの問題ではなく、令和の時代にも、ノルマという亡霊は生き続けている
営業で目標を達成できているのは、５０％、営業の２人に１人は、目標未達なのである

営業する側の７４％が、営業される側の７９％が、営業にムダを感じている。顧客・販売双方に臨まれない営業手法はすたれていく一方である

事実、営業の数は、２０００年の９６８万人から、２０１５年の８６４万人と、１００万人が消えた
一方で、販売事務は、２０１０年５６万人から、２０１５年７０万人と１４万人増えている

営業プロセスは、①アポ取り、②初回訪問、③提案、④クロージング、⑤受注　である
マーケのプロセスは、①商品設計、②価格設定、③流通方法の決定、④ターゲット選定⇒営業がアポ取りである

この２つのプロセスには、戦略、作戦、戦術が必要だ

また、優秀な営業マンのつくった資料や、方法をＡＩに覚え込ませ、複製することによって、できる営業はそうたくさんいらなくなっている。普通の営業でいいのである

Ｗｅｂなどのテクノロジーのせいで、営業やおろか、広告の質がかわってきている
ルート営業のような業務については、営業がいらなくなってきている
その分営業は、本来の顧客との面談時間や、顧客にあうために必要な時間に多くを費やしてきている

また、これまでの過去の人脈にたよった営業も少なくなっていくと本書は、予測している

では、営業マンはこれからどこにいけばいいのか

それは、小商いの経営者になって小銭をかせげというのが本書の結論である
営業マンの資質は、経営者のそれに近いという

まあ、営業はいらないが、小商いの経営者だったら、まだまだ必要だろうということだろうか。

目次

はじめに

第１章　サラリーマンの不幸の根底には「営業」がある
第２章　世界はもう「営業不要」で成功しはじめている
第３章　テクノロジーが営業を殺す
第４章　営業マンは今後どこに向かうのか
第５章　営業マンを自由にする「小商い」のすすめ

おわりに

ISBN：9784815604608
判型：新書
ページ数：216ページ
定価：830円（本体）
2020年02月15日　初版第１刷発行

2024/05/05

・近い将来、営業がインサイドセールス、もしくは無くなることを考えて、営業マンはやれるので経営者になるのも良い。ということに気付いた。