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世界哲学史(2) 古代Ⅱ 世界哲学の成立と展開 ちくま新書1461
968円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2020/02/05 |
JAN | 9784480072924 |
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世界哲学史(2)
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
BC500年頃に登場した中国の諸子百家、初期ギリシア哲学、インドのウパニシャッド哲学、ジャイナ教、仏教といった思想は競合状態にあり、どれか一つが圧倒的な影響力を持つということはなかった。これらの思想を練り上げ、形作っていったのは東の漢であり、西のローマ帝国であった。それらはサンスクリット仏典の漢訳、ギリシア哲学のキリスト教への同盟という形で現われる。 後漢の光武帝は儒教を正当思想に定め、郷挙里選による官僚登用を行うことで儒教国家を完成させた。後漢は宦官と外戚の専横に苛まれ、宦官が儒者官僚を弾圧する党錮の禁があり、最後は黄巾の乱で滅ぶ。後漢の大儒である鄭玄は漢に代わる国家も儒教に基づくはずだと考えていたが、仏教の伝来がそうはさせなかった。仏教が伝来したのは後漢だが、南北朝時代になると北朝は仏教を統治の手段に用い、仏教は民衆まで広まった(南朝では貴族の教養として受け入れられた)。 プラトン亡き後、プラトンとそのテキストを権威とする哲学者や、プラトンを権威とはしないが、そこを知的源泉として自らの哲学を展開する哲学者はプラトン主義者と呼ばれた。とはいえ、ローマ哲学の代名詞となっているのはセネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウスのストア派哲学者たちであった。
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・厭わしいと同時に愛しいのが性。それは生命を慈しみ育むという成長への方向づけもあるが、同時に、自分勝手な支配と暴力という破壊的な死へ向かう方向も秘めている。これを単純に善と悪に二分することはできない。人類の初めのアダムとエバの物語が示すのは、誕生という契機を分かち合う人類の根源の...
・厭わしいと同時に愛しいのが性。それは生命を慈しみ育むという成長への方向づけもあるが、同時に、自分勝手な支配と暴力という破壊的な死へ向かう方向も秘めている。これを単純に善と悪に二分することはできない。人類の初めのアダムとエバの物語が示すのは、誕生という契機を分かち合う人類の根源の姿であり、我々が、本当に思い尽くし心を尽くして大切にすべき神の命令に自らの都合で──しかも蛇や伴侶のせいにするという言い逃れをしつつ──背いて、「自らが神のように自らを自らの善そのものであるように思い込んでしまった無知に起因する」ような「膨れ上がった意志」を持ち得る人間の原初の姿である。しかし、その人間に定位してこそ「内的超越」の先なる神を見出す「心」も身体も与えられているのである。
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