商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2020/02/05 |
JAN | 9784167914431 |
- 書籍
- 文庫
夫・車谷長吉
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夫・車谷長吉
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商品レビュー
4.8
7件のお客様レビュー
車谷長吉の名前を初めて知ったのは、さる勉強会でのこと。まだ直木賞の受賞前に 講話の前に「あまりにすごい小説を読んだので紹介したい」と、ある男性が挙手して本を紹介してくれて即読んだ。 後に直木賞を受賞し、映画化され、雑誌の『クロワッサン』とかで詩人と結婚したことを知り。 作家、それ...
車谷長吉の名前を初めて知ったのは、さる勉強会でのこと。まだ直木賞の受賞前に 講話の前に「あまりにすごい小説を読んだので紹介したい」と、ある男性が挙手して本を紹介してくれて即読んだ。 後に直木賞を受賞し、映画化され、雑誌の『クロワッサン』とかで詩人と結婚したことを知り。 作家、それも私小説の作家と結婚すること、命を削るのが商売の男の人と結婚することがつぶさに書かれていて、読後もしばらく冷めなかった。 「作家」という仕事に対するあこがれと、凄まじさみたいなのが刺さって痛かった。
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いや、なかなか筆舌に尽くしがたい夫婦の形である。ともに詩人、小説家というと、もうそれだけで互いの自我が張り合って壮絶な夫婦関係を想像しがちだが、実際のところはともかく本書の中では二人の衝突というよりも、長吉が外部の世間と常に衝突しあらゆる知人友人親戚関係者を傷つけ、自らも病を得て...
いや、なかなか筆舌に尽くしがたい夫婦の形である。ともに詩人、小説家というと、もうそれだけで互いの自我が張り合って壮絶な夫婦関係を想像しがちだが、実際のところはともかく本書の中では二人の衝突というよりも、長吉が外部の世間と常に衝突しあらゆる知人友人親戚関係者を傷つけ、自らも病を得てボロボロになる姿を至近距離から克明に追っている。時にほうり出し時にはまた丁寧にケアする妻の視点からは毒よりもユーモアが勝って、ところどころ吹き出してしまうような場面も多い。一定の年齢になると常に「大人」としての振る舞いを求められる現代だが、こういう自由でありながら、自分の中では何かに雁字搦めになっているような不思議な生き方もあるのだと気づかせてもらった。
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車谷長吉はほんとに変わった人だ。きっと身近にいたらとても大変だろう。 でも互角に渡り合える人なら、きっと豊かな体験にもなるのだろう。高橋順子さんのように。 面白い本。
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