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フィンセント・ファン・ゴッホの思い出 Artist by Artist
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フィンセント・ファン・ゴッホの思い出 Artist by Artist

ヨー・ファン・ゴッホ・ボンゲル(著者), 林卓行(訳者), 吉川真理子(訳者)

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フィンセント・ファン・ゴッホの思い出 Artist by Artist

1,430

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京書籍
発売年月日 2020/01/27
JAN 9784487813247

フィンセント・ファン・ゴッホの思い出

¥1,430

商品レビュー

4.8

4件のお客様レビュー

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2024/10/08

フィンセントは付き合わねばならない自身の特性と折り合いをつけようと努力をした人。 何が幸せなのかの判断や、彼が幸せだったのかを結果から推し量ることは難しいが、愛や気づかいや信頼や悪意に対する反抗、そして困難に満ちた環境に折り合いをつけようと努力したことに対して勇気をもらえる。ま...

フィンセントは付き合わねばならない自身の特性と折り合いをつけようと努力をした人。 何が幸せなのかの判断や、彼が幸せだったのかを結果から推し量ることは難しいが、愛や気づかいや信頼や悪意に対する反抗、そして困難に満ちた環境に折り合いをつけようと努力したことに対して勇気をもらえる。また、それを知れたことも稀有。 郵便配達人ジョゼフ・ルーランしかり、背景がわかると、絵がより楽しめる

Posted by ブクログ

2023/03/21

久しぶりに出会って良かったと思う本でした。 絵画展でも趣の違う作品で、案外と好き嫌いが分かれる画家では無いかと感じているゴッホ。 海外でゴッホは「バンゴ」という発音なんだと知ったのは、イッテQの出川イングリッシュ…笑 話は戻って、この本。 まず出版社が東京書籍である。私の記憶...

久しぶりに出会って良かったと思う本でした。 絵画展でも趣の違う作品で、案外と好き嫌いが分かれる画家では無いかと感じているゴッホ。 海外でゴッホは「バンゴ」という発音なんだと知ったのは、イッテQの出川イングリッシュ…笑 話は戻って、この本。 まず出版社が東京書籍である。私の記憶が正しければ教科書や参考書を数多く送り出している出版社。 絵画に対しての解説という意味で東京書籍なのかと感じたのは最初だけ。 読めば読むほど引き込まれて行き、絵画の紹介ではなくゴッホの伝記である事がわかったのでした。 書いたのは、ゴッホの弟テオの妻であり、ゴッホの作品やその著作の相続人。 ご存知の方も多いゴッホという人物像はあまり普通ではないどちらかというと変人扱い。 芸術家は精神を病んでしまったり、変人扱いされた人も多くゴッホもその一人なのか…と勝手に思い込んでいたのだが、その答えが多角度から見えてきた。 人となりに異を感じた事件の一つが「耳切り」であるが、その事故の風景も近しい人たちとの関わりや世間との距離感、本当に多くのことを知る事ができた。 いつかは美術展に運びたいと思っていたが、この本を読んでからのゴッホ作品はより深いものになると感じています。 好きな作品の一つであったタンギー爺さん。その人となりはまるで昔話を読んだような笑ってしまうエピソード。 作品もゴッホの人生も丸ごと楽しめる良書であった。 絵画好きのひとも、ゴッホに不気味さを感じているひとも、読んだらゴッホへの想いが変化するのではないかと思います。オススメです。

Posted by ブクログ

2021/09/18

【こんなふうに死ねたらいい】 フィンセント・ファン・ゴッホの弟、テオ・ファン・ゴッホ。彼の妻であるヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルによる伝記。アーティストによってアーティストが描かれるシリーズ『アーティスト・バイ・アーティスト』のゴッホ編です。 ひまわり、糸杉、星月夜など数々の...

【こんなふうに死ねたらいい】 フィンセント・ファン・ゴッホの弟、テオ・ファン・ゴッホ。彼の妻であるヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルによる伝記。アーティストによってアーティストが描かれるシリーズ『アーティスト・バイ・アーティスト』のゴッホ編です。 ひまわり、糸杉、星月夜など数々の名作を後世に残した誰でも一度は目にし、耳にしたことのある画家フィンセント・ファン・ゴッホ。きっと誰もがイメージする彼の人となりは、精神異常者や気違い、狂った画家などかもしれない。情熱的なタッチで、絵の具の膨らみはそれを絵画と忘れさせてしまうような印象を与えます。ポスト印象派の立ち位置に置かれることが多い彼の本当の姿は果たしてどうだったのでしょうか。 映画『ゴッホ最期の手紙』を鑑賞してから、それまで以上にゴッホという人の魅力に取り憑かれ、展示会はもちろん映画や書籍など、様々な点で彼への理解を深めてきました。それまでもゴッホの絵画は個人的に好きでしたが、やはりその制作背景を知ることでより理解を深めることができた気がします。 この伝記を読んでわかったことは、ゴッホが実に家族や親しい友人たちに愛された人間であったこと。そして、決して精神異常者などではなく、誰よりも人間らしかっただけということ、です。確かに発作やその所作には異常な点が多々ありましたが、本質的な彼は精神異常者にはほど遠い存在だったと知りました。 ゴッホがどのようにして絵画を描いてきて最期を迎えたのかは多くの書籍で描かれています。しかし、本書のように、彼が絵を描き始める前にフォーカスした作品は少ないのではないでしょうか。これは、彼の近くにいたヨーだからこそ書けた内容であり、彼女がいなければ僕たちはゴッホの存在を知らなかったかもしれないんですよね。ヨーは彼の死後、ゴッホの絵画を世に広めるべく努力した人物だということもこの本で知りました。 ゴッホの描く絵画の本質、それは、彼が聖職者を志し、幼少期から養った精神論や失恋からきた絶望、人生への俯瞰的な感情から来たものでした。いつ何時も、苦しさを追い求める彼自身の行動が、耳切事件や発砲事件へ通じていったのかもしれません。時代とともに絵のタッチや色合いは変わりますが、軸となる素描感は変わりません。その一瞬を無駄にせず、インスピレーションを逃さない姿勢に胸打たれます。もしゴッホがもう少し長く生きていたらどんな作品を主題にしたのでしょうか。とても気になります。 何よりも彼の素晴らしい才能は、絵画だけでなく文学的な部分にもあると思います。生前約2000通も残したその手紙。時に文学的で、時に感情的、その言葉と合わせて作品を鑑賞することで、ゴッホの真意に近づけるのかもしれません。弟に最後に語った「こんなふうに死ねたらいい」という言葉は、彼の長い旅を言葉通り締めくくる安らかな想いの表明だったのかもしれませんね。 彼の見た世界がどんなものだったのか、これこらも僕自身探求を続けてみたいと思います。

Posted by ブクログ

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