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ヴィルヘルム・ハマスホイ静寂の詩人
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ヴィルヘルム・ハマスホイ静寂の詩人
¥2,530
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
別の雑誌の特集でヴィルヘルム・ハマスホイを知りました。 背中を向けた女性が佇む(もしくは誰もいない)、生活感のないグレーや茶色を主な色として構成された静かな室内画が有名ですが、そこに感じるのは「殺風景」という印象やもの寂しさではなく、優しさや全く縁のない場所なのに感じる懐かしさが...
別の雑誌の特集でヴィルヘルム・ハマスホイを知りました。 背中を向けた女性が佇む(もしくは誰もいない)、生活感のないグレーや茶色を主な色として構成された静かな室内画が有名ですが、そこに感じるのは「殺風景」という印象やもの寂しさではなく、優しさや全く縁のない場所なのに感じる懐かしさが気になり、また魅了されてこの本を購入しました。 画家は肖像画も風景も建物も、近しい人・場所しか描かなかった(描けなかった)らしい。私が持った絵に対する感想は、モデルにしている人や場所へのあたたかい気持ちが絵を通して感じられていたのかなと勝手に解釈しました。 最後の方のページにヴィルヘルム・ハマスホイが10年ほど住んでいて、よく絵のモデルとなった家の間取り図が載っていて、この絵はどこの部屋を描いてるのかな、どこから描いているのかなと照らし合わせながら見るのが楽しかったです。 -------------------------------------------------------------------------------------- 2023年9月の国立新美術館で開催された『テート美術館展』や国立西洋美術館の常設展で作品を観ることができてとても感動。 国立西洋美術館が購入して日本に置いてくれていることに感謝です。
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静寂の詩人 ヴィルヘルム・ハマスホイ (デンマーク人の画家 1864〜1916) フォロワーさんのレビューで知りました お恥ずかしながら全くその存在を存じ上げず、もうただただ一目惚れ 何故かものすごく惹きつけられたのだ 即図書館で予約し、ドキドキしながら鑑賞 本書によく出...
静寂の詩人 ヴィルヘルム・ハマスホイ (デンマーク人の画家 1864〜1916) フォロワーさんのレビューで知りました お恥ずかしながら全くその存在を存じ上げず、もうただただ一目惚れ 何故かものすごく惹きつけられたのだ 即図書館で予約し、ドキドキしながら鑑賞 本書によく出てきたワードは以下だがとても彼の作品を表現するにふさわしいワードだ 寡黙な芸術 静かな室内画 古い建物 質素な家具調度品 そうときめいたと言っても、きゃあきゃあ的ではなくて、心の奥底の何かが「ことり」と音がしたようなそんな静かな感覚 静かで穏やかな生活空間 温度や匂いは限りなく「無」に近く、空気はぴんとして散りひとつない気がするのに、決して冷たくない、落ち着いた空間 日本人には好みかも 不動の無彩色に きちんと「何か」を感じることができる作品だ ハマスホイの妻イーダがモデルとなっている絵が多い たいてい後ろ向きである ピアノに向かっていたり、机に向かっていたり、窓辺に佇んでいたり、何か針仕事をしているのか… たいていがややうつむき加減で、黒い衣装だ 髪はいつもまとめられているが、少し緩めで自然体だ そしてかなり華奢な体型である でも決して退屈そうじゃないし、自分の意思でこの静かな空間に居て、「幸せなのですよ」 というのが伝わる 家具調度品は何回も同じものが出てくる 慎ましやかな生活 そして何度かの引っ越し 終の棲家はハマスホイ夫婦はかなり気に入っていたようだ(良かった) またハマスホイのモデルとなっているのは身近な家族が多い 妻、妹(妹の肖像画はとても素敵だ)、母、弟(ハマスホイに良く似ている) そして、父と兄がいるようだが二人は商人のようである そしてどちらも絵のモデルとして登場しない 不在がちだったのか、心に思うところがあったのかはわからない 家族といっても色々あるのだ 観ているだけで心が静かに落ち着く そして地味にジワッと何かが広がって暖かくなる すっかりハマスホイの絵の虜になってしまった いつか展覧会があればぜひ行って本物を観てみたい
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ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864~1916)はデンマークの首都コペンハーゲンに生まれた画家。白・黒・茶色系統の限られた色を使った、全体として灰色に見える室内画を描き続けた独特な画家だ。この時代、フランスなどの新しい絵画の動きを受け、デンマークにも様々な画家が現れた。しかし、ハマ...
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864~1916)はデンマークの首都コペンハーゲンに生まれた画家。白・黒・茶色系統の限られた色を使った、全体として灰色に見える室内画を描き続けた独特な画家だ。この時代、フランスなどの新しい絵画の動きを受け、デンマークにも様々な画家が現れた。しかし、ハマスホイは印象派などの影響は受けずに独自の静寂に満ちた室内画を描いた。ときに描かれる人物もほとんどが妻のイーダで、しかも後ろ向きである。むしろ主役は室内の机やイス、陶器、額縁、窓、壁などの何とも言えないいぶし銀の質感なのだ。そして、そこには永遠の時が流れているかのようである。副題に「静寂の詩人」とあるが、詩情はない。ひんやりとした空気があるだけだ。しかし、私は非常に惹かれてしまう。室内画のモランディとも言えるかもしれない。同時代の画家も紹介されていて、当時のデンマーク画壇の動きも分かる。
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