商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小峰書店 |
発売年月日 | 2020/01/23 |
JAN | 9784338287227 |
- 書籍
- 児童書
鐘を鳴らす子供たち
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鐘を鳴らす子供たち
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商品レビュー
4.1
29件のお客様レビュー
「緑の丘の時計台」だったと思ってた歌詞が微妙に違ってた。戦後の復興とともに始まったNHKのラジオドラマ、現役小学生たちがライブ放送でお茶の間に届けていたとかこの頃は録音できる機会とかなかったようですけど、毎週ライブ配信なんて今の時代だとレアものに思えました。 演技の参考にと戦争孤...
「緑の丘の時計台」だったと思ってた歌詞が微妙に違ってた。戦後の復興とともに始まったNHKのラジオドラマ、現役小学生たちがライブ放送でお茶の間に届けていたとかこの頃は録音できる機会とかなかったようですけど、毎週ライブ配信なんて今の時代だとレアものに思えました。 演技の参考にと戦争孤児を見に行ったシーンはエセ傷痍軍人など闇市の風景に緊張を感じながら不衛生で殺気立った戦争孤児たちが目を合わせたら野犬のように襲い掛かってきそうにリアルでした。 慰問に訪れた先では元孤児から真実と違うってクレームもらったけど、そのラジオドラマを訊いて励まされ希望を貰った人々がいるなら真実を超えたリアルってことでGHQはグッジョブって言ってそうだし、生まれて初めて金平糖を食べた馬の目から涙が流れたって話も神話のように受け入れられる。都や将太のアドリブが台本以上に迫真の演技で繋いだことも素晴らしいし、後日談で悪童の将太が東大に入ったとか、感慨にふけってるところに疲れ切った人たちの群れが早足にホームに降りてきてぶつかるシーンなんかもギャップ萌しました。
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「百年の子供」の後に読んだので、戦後のラジオドラマ鐘のなる丘に批判もあったことも知りながら読んだけれど、程度の差はあれみんな戦争の影響を受けている世代。それぞれがどう時代を受け止めたか、胸を打つ物語だった。祖父母は学徒動員された世代、両親は戦後生まれなので、主人公たちはその間の世...
「百年の子供」の後に読んだので、戦後のラジオドラマ鐘のなる丘に批判もあったことも知りながら読んだけれど、程度の差はあれみんな戦争の影響を受けている世代。それぞれがどう時代を受け止めたか、胸を打つ物語だった。祖父母は学徒動員された世代、両親は戦後生まれなので、主人公たちはその間の世代だが、戦争に何も責任を負わない世代だからこそ、その翻弄された感は強いのかもしれない。今となっては60年代、70年代の話を読むと重くて閉口してしまうのだが、こういう時代を生きた将太のような人々の足掻きを少し理解できたような気がした。
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元々貧困や人の生き死にを扱う事がわかるので、戦争に関する作品は、あまり好きじゃないの。だから、読むのを避けていたが、この作品は違う。善意から優しさを同情や哀れとしか感じられず、受け手の方が素直に受けられない。この構図は、今の世の中にも共通する。一昔前までは、その感情を出すことがタ...
元々貧困や人の生き死にを扱う事がわかるので、戦争に関する作品は、あまり好きじゃないの。だから、読むのを避けていたが、この作品は違う。善意から優しさを同情や哀れとしか感じられず、受け手の方が素直に受けられない。この構図は、今の世の中にも共通する。一昔前までは、その感情を出すことがタブーだったのに、今はSNSで吐き出せるようになった。 いつから日本人の心は、戦後の頃のように貧しくなったのだろうか。
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