村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

森泉岳土(著者), 村上春樹, ジョージ・オーウェル

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2019/12/21
• JAN: 9784309290584

商品レビュー

2024/08/15

森泉岳士さんによる、あの小説を漫画化するの！？　と驚愕するシリーズ
原作の小説については『螢』は未読で『一九八四年』は読んでいるので、主として後者目当てで読みました
おそらくどちらも読んでいる方には、この組み合わせって堪らなく魅力的なんだろうな
『一九八四年』はともかくジュリアが素敵です
ぼんやりと自分が思い描いていたジュリア像に合致する作画で嬉しくなった
特に美しくなく陰気な印象の風貌と眼差しだけど、ウィンストンの前で生き生きと服を脱ぎ捨てて笑う彼女の魅惑的に変わる姿の鮮やかなことといったらないし、例の再教育の最中に見る幻の彼女の笑顔もとても美しかった
その後の帰還してから再開する場面の互いの濁った眼差しとの対比がたまらない
オブライエンの厳選された台詞テキストも、ビックブラザーのポスターも漫画の表現で見せてもらえてとてもしっくりくる作品でした

2024/04/04

ジョージオーウェルのマンガも読んでみよう。そしてどちらの原作も。二つの空気感がそのままだった。なんとも言えないひんやりとしたグレーな空気感。苦手な空気感だがつい引き込まれてしまう。
なるほど、文字で含め伝えるもの、マンガで伝えすぎずふくませる。絶妙なテクニックになるほどなと。

2023/07/22

「一九八四年」がマンガに？！
それは読みたくなるではないか。シンプルな線がこのお話によく似合う。
そしてまた原作を読みたくなった。