商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/12/27 |
JAN | 9784049129342 |
- コミック
- KADOKAWA
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙(1)
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新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙(1)
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一旦は大団円を迎えた後、5年の時をおいてまさかの再開を果たした「狼と香辛料」シリーズ。 そのコミカライズ版はラノベの最終17巻が発刊された2011年以降も孤塁を守り続け、2016年のラノベの再開18巻(再開1巻目)発売からさらに2年経った2018年に、ラノベ版より1冊少ない16巻...
一旦は大団円を迎えた後、5年の時をおいてまさかの再開を果たした「狼と香辛料」シリーズ。 そのコミカライズ版はラノベの最終17巻が発刊された2011年以降も孤塁を守り続け、2016年のラノベの再開18巻(再開1巻目)発売からさらに2年経った2018年に、ラノベ版より1冊少ない16巻にしてエンディングにたどり着きました。 そんな「香辛料」と入れ替わりに今度は「羊皮紙」がコミカライズされます。シリーズ再開というだけで舞い上がっていたのに、今度は「羊皮紙」がコミカライズされるなんて、もう感動ものです。 作者は「日鳥」さん(すみません、存じ上げませんでした)。 まず気になる絵柄は文倉十さんとタッチは違うものの、繊細さが感じられる今風のもので、自分はすんなりお話に入っていくことができました。 何よりも肝心なミューリが生き生きと動いている感じが伝わってきます。ラノベでも「可愛いモフモフが飛び跳ねている」感は出ていましたが、やっぱり扉絵のイラストを自分の想像力の働きで脳内で動かしていた時のぼんやりした雰囲気と、プロが表情と動きをつけた、中学生くらいの女の子の仕草でくるくると動いている可愛さを比べると、コミカライズの力を感じます。 例えば密航しようとした樽の中から「くさい!」と飛び出してくるところ、川の上にぶら下がった大きな鎖に感心しているシーン、市場で踊って見せてタダで手に入れた山のような食料を両腕に抱えて部屋に入ってきてのお約束の一幕…。そんな小芝居の一部でなくとも、コマ割りのあちらこちらで、食べ物を美味しそうに頬張っていたり、兄さまに膨れて見せたり、ハイランドや宿屋の客引きの女の子に焼きもちを焼いたりするミューリがいちいち可愛くて、さらに自分の脳内で妄想していた可愛さとプロが描いた可愛さの「答え合わせ」をするのも面白く、もっと言えばプロの力を借りて自分のイメージする力が一回り大きくなったような気になって。コミカライズの醍醐味だなあと感じました。 蛇足ながら絵柄で言えばもう一点気に入ったところがあって、それはおっさんがうまく描けていること。今のところ登場しているのは、可愛げのあるおっさんが多いからかもしれませんけれど、おっさんはおっさんなりに生きてるって感じがしますw。 お話は2人がスヴェルネルを経由して港町アティフに到着、ハイランドと再会し、聖典の俗語翻訳を始めようとするところまで。1巻の半分も来ていない感じで、ラノベ1冊にコミックス2~3冊かかりそうな感じです。もっとも、「香辛料」と「羊皮紙」が交互に刊行されているので、「羊皮紙」自体は通常のラノベの発刊ペースの半分になっています。怪我の功名と言うべきか、あんまり端折ったり飛ばしたりせずラノベ版と並走してくれそうです。 ストーリーは当然ラノベ版のままです。教会の科す十分の一税が負担になっていること、スヴェルネルから向かうはずだったレノスはウインフィール王国にはつかず、代わりに急遽アティフに向かったこと、教会が聖務を停止してみんな困っていること、俗語翻訳が皆に待ち望まれていること、貨幣が不足し教会のせいだと思われていることなどの背景はさらっと流されてしまっているのでラノベ版を先に読んでおくのがおすすめかもしれません。
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