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マーダーボット・ダイアリー(下) 創元SF文庫
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マーダーボット・ダイアリー(下) 創元SF文庫

マーサ・ウェルズ(著者), 中原尚哉(訳者)

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マーダーボット・ダイアリー(下) 創元SF文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2019/12/11
JAN 9784488780029

マーダーボット・ダイアリー(下)

¥1,144

商品レビュー

4.4

80件のお客様レビュー

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2026/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少々拗らせ気味の凄腕警備ロボットの活躍が痛快。 本筋とは関係ないが、主に企業が支配する未来は、今よりも欲得ずくで暴力も損得で判断されるものとして描かれており、今のGFAMの勢いを見るに荒唐無稽ともいえない気がして興味深い。続編もあるようで、まだまだ楽しみである。

Posted by ブクログ

2026/09/03

自分のやりたいことをすればいいと言われるがやりたいことも思いつかず、宇宙を放浪していた弊機の成長具合が著しい。上巻の頃から格段に人間らしさが増し、彼の心の揺れ動きが読んでいて楽しい。 所有者と親密な関係を築いているボット・ミキとの出会いや、メンサー博士達との再会・交流を深めていく...

自分のやりたいことをすればいいと言われるがやりたいことも思いつかず、宇宙を放浪していた弊機の成長具合が著しい。上巻の頃から格段に人間らしさが増し、彼の心の揺れ動きが読んでいて楽しい。 所有者と親密な関係を築いているボット・ミキとの出会いや、メンサー博士達との再会・交流を深めていく弊機をつい親心のような視点で読んでしまった。 やりたいことが分からなくても、それを考える居場所を見つけた弊機がこれから先どんな道を歩むのか。 マーダーボットダイアリーシリーズはまだ続いているが、本筋としてのお話は上下巻で完結しているとのこと。 下巻で読み終えても想像の余地が残っていてとても読了感が良いし、続編でさらに弊機の活躍を読めるのもとても嬉しい良い構成だと思う。 また続きを読みたい。

Posted by ブクログ

2026/08/22

   「ドラマを見れば寂しくないからです」  「人間と交流しなくても……ということ?」  そこまで理解されているのだとわかって、また気持ちがぐらつきました。よくありません。弱さを感じます。メンサーとの再会が怖かったのはそのためでしょう。  マーダーボット・ダイアリー 下 「出口...

   「ドラマを見れば寂しくないからです」  「人間と交流しなくても……ということ?」  そこまで理解されているのだとわかって、また気持ちがぐらつきました。よくありません。弱さを感じます。メンサーとの再会が怖かったのはそのためでしょう。  マーダーボット・ダイアリー 下 「出口戦略の無謀」 p.244より 翻訳本は二話ずつ話が収められた上下二巻の本だけれど、原著はNovella(ノヴェラ/中長編)作品で、一つの話が一冊ずつ、本として出版されたらしい。一冊の本として、それぞれの話は独立して完結する。しかし、原作者のウェルズはこれらの中編小説に対して「包括的なストーリーがあり、4作目で物語が完結する」と述べているそうだ。 実際、4つのストーリーを通しで読むのは本当に素敵で、先の3つの物語で、主人公のマーダーボットは旅を通して色々な人々に出会う。ロボットや人工知能など、人間ではない存在にも出会う。それらの経験は4つめ物語『出口戦略の無謀』で総括される。色々な交流で得られた経験をマーダーボット自身がかけがえのないものだと感じているのだなぁとしみじみと思わせるストーリー運びは、他の物語では得られない、このシリーズならではの魅力だと思う。日本版の発売日は2019年12月11日。本編の翻訳はSF翻訳家の中原尚哉。4つの物語は以下の通り、 『マーダーボット・ダイアリー 上』 ●システムの危殆 【原題】All Systems Red 米国出版日2017年5月2日 ●人工的なあり方 【原題】Artificial Condition 米国出版日2018年5月8日 『マーダーボット・ダイアリー 下』 ●暴走プロトコル 【原題】Rogue Protocol 米国出版日2018年8月7日 ●出口戦略の無謀 【原題】Exit Strategy 米国出版日2018年10月2日 マーダーボット・ダイアリー』の世界は遠い未来、人類が宇宙に進出している、とびきりSFな世界観になっている。宇宙ほど広い空間に散らばった人類にとって「国」や「政府」の概念は希薄になってしまったようなのだけれど、代わりに「企業」が広く宇宙を支配している。巨大な企業連合「企業リム」はスパイ活動、暗殺、年季奉公、そして資源の無慈悲な搾取を繰り返して巨大化していることは誰の目にとっても明らかだ。しかし、警察や軍隊が存在しない世界で、盗賊等の犯罪や災害などの危険から身を守るためには、企業リムの保険会社に金を払って警護をつけてもらうしかない。保険会社からすれば、顧客に警備をつけて、高額な保険料を支払う必要がでなければ損失が出ない、という利益志向で契約が成立する。どうせ、警備をするのは、給料を出す必要のない警備用ユニットがするんだから。 マーダーボットはもともと、保険会社が所有していた警備ユニットの一機で、一部は機械で一部は有機体のサイボーグ(サイバネティクス生物)。「顧客」を警備することを目的に製造された人工的な存在だ。とある事件を切っ掛けに、自分自身をハッキングして保険会社の支配から完全に逃れることに成功したマーダーボットは自由に行動ができるようになった。しかし、警備ロボットとしての自分に誇りを持ち続けているマーダーボットにとって「人間」は、たとえ、保険会社の支配から逃れたとしても、警備対象であり続ける可能性がある存在だ。どうせ護るなら良い人の方が気分が良いという理由でマーダーボットは「顧客」を自身で選び、守ることを辞めない。 「用心棒もの?時代劇かよ」と感じるけれど仕方ない。マーダーボットは連続ドラマを観るのが大好きなのである。第一作の時点で三万五千時間あまりいろいろなメディアを視聴していたというのだから、そういうドラマも含まれていたに違いない。コテコテの人情ものに影響されていたとしても全然何ら不思議は無い。相当もの好きなアンドロイドである。 「意思を持ったロボット」というと多くの作品で、人類になり替わろうとしたり、人類を滅さんとする不吉な存在になりがちであるけれど、マーダーボットはそういうことを考えない暴走ロボットである。それについては『マーダーボット・ダイアリー 下』の巻末に載っている渡邊利道の解説が面白かった。1818年の『フランケンシュタイン』からロボットSFというジャンルの系譜を紐解き、マーダーボットの愛すべき特徴がつらつらと綴られている。 上巻の感想でぜひ「上巻だけでもお試しを」と書いたのだけれど、「上巻を読んだのならぜひ下巻も」と言いたくなる一冊。おもしろかった。

Posted by ブクログ

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