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イノベーションは、万能ではない
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日経BP社 |
| 発売年月日 | 2019/11/25 |
| JAN | 9784296104659 |
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イノベーションは、万能ではない
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
著者は複数の大学の教授職のほか、技術系専門誌の編集者としての経歴も持つ工学者。本書は日経BPのウェブメディアの連載のうちもっとも普遍性が高かったテーマ、すなわち「イノベーションは経済成長に資するか?」を敷衍させる一方、ICT分野におけるイノベーションの実例を豊富に収集し一冊にま...
著者は複数の大学の教授職のほか、技術系専門誌の編集者としての経歴も持つ工学者。本書は日経BPのウェブメディアの連載のうちもっとも普遍性が高かったテーマ、すなわち「イノベーションは経済成長に資するか?」を敷衍させる一方、ICT分野におけるイノベーションの実例を豊富に収集し一冊にまとめたもの。文章はかなり平易(改行が多用されたいかにもウェブ記事といった文体)で読みやすいが、残念なのは第2部と第3部で重なる記述がかなり多く、分量が嵩増しされてしまっていることだ。500ページ弱の大著だが、これほど長くなくともいいのでは。 題名の「イノベーションは、万能ではない」はイノベーションを起こしてもムダ、と言う意味ではもちろんなく、イノベーションを「技術革新」と限定的に捉えて「技術革新さえ起こせば日本経済は再び拡大する」という「イノベーション万能説」を批判しようとの意図から。第1部はシュンペータのイノベーション理論の中核たる「新結合(物やサービスの結合のあり方を変えること)」に立ち返り、各国の一人当たりGDPの推移データを用いながら、実は経済成長にとりクリティカルなのはグローバルな余剰労働力としての農業人口の枯渇をはじめとする、「差異」を「媒介」していく先の市場、すなわちフロンティアの消失であると説く。これが一応本書におけるメインメッセージであるようだ。イノベーションはパイの切り分け方を変えるのみでパイ自体を大きくする力はない、現代の経済先進国・民主主義国家が抱える問題は他の方法で解決しなければならない、ということだろう。 ここまでは率直に言って「身も蓋もない」議論でもあり、世にあまたある「資本主義限界論」と比べて出色とまではいえない。本書が面白くなるのはICTイノベーション・クロニクルともいうべき第2部以降だ。工業化社会が情報産業化されていくに従い、自前主義的・中央集約的な大企業における「中央研究所」から、分業・協業的なベンチャー企業へとイノベーションの場が遷移してきたことが、ドイツ、米国、日本の企業研究を題材に概説される。純粋科学を実用科学の上位に置くという西洋科学の伝統(アリストテレス以来の「観想知>実践知」を指すと思われる)を覆し、経済発展に資する科学を模索するリニアモデルが、ドイツとそれを模した米国によって確立される。しかしマイクロプロセッサを開発したインテル創業者の1人ノイスの「最小情報原則(解決に必要な情報は少ないほど良い…オッカムの剃刀を想起させる)」に象徴されるように、ICT分野の技術発展とともに理論よりも科学技術によるイノベーションが上位に置かれ、小規模組織による分業構造が優勢となっていく。また帰納的な相関関係が入手できればよしとする最近のビッグデータ処理は、あらゆる現象を演繹的な因果律で説明しようとしてきた近代科学の根底を揺るがしてゆく。 また第3部では第1部で出てきた「差異」と「媒介」をキーワードにICT分野における個々のイノベーションが概説される。例を挙げれば以下の通り。 ・「プログラム内蔵方式」…初期電子計算機システムにプログラムを内蔵させ、書き換え可能とすることでハードウエアを汎用化。プログラムをプログラムで扱う、後のOSの萌芽。ハードウエア製造とソフトウエア製作の「水平分業」が、GAFAのようなプラットフォーム独占という「ネットワーク外部性」という旨味を生む。 ・「ファブレス/ファウンドリーの分業」…編集と印刷会社の関係のように「パターン独立性」と「デザインルール」が確立されていれば、、工場を持たない半導体メーカーであるファブレス企業と、ファブレス企業の設計に応じ半導体を製造することに特化するファウンドリー(台湾TSMCなど)の分業で、ムーアの法則が強いる低価格化圧力と付加価値向上圧力を分散できる。製造機械の償却コスト(=アイドリング時間)も短縮できる ・「マイクロプロセッサ」…上記分業の弊害である、集積回路の汎用性喪失という副作用を、プログラム内蔵方式を集積回路上に導入することによって汎用化させる。大企業を「イノベーションのジレンマ」に陥らせる、シリコンバレーにおけるベンチャー勃興の遠因となった ・「ネット広告」…「客観的」ジャーナリズムが衰退するのは、いわばジャーナリズムの先祖返り。米南北戦争時は支持政党の主義主張を媒介するのが通常だった。今ジャーナリズムの存在意義は公権力の監視と批判のみ これらのいわば「ICT誕生秘話」が中々ドラマチックで読ませる内容。この第3部を読めば現在の最先端産業の基礎となった知識が得られ、これまでと違った角度から現在を鳥瞰することができると思う。
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イノベーションは万能ではない 著作者:西村吉雄 日経BP イノベーションはいくつも起きているのに、国の経済成長に繋がらないのは何故なのか?インターネットや半導体等、世界を変えたテクノロジーとその革新の本質をひも解きながら、国内の安易なイノベーション万能論に提唱を鳴らす。 タイムラ...
イノベーションは万能ではない 著作者:西村吉雄 日経BP イノベーションはいくつも起きているのに、国の経済成長に繋がらないのは何故なのか?インターネットや半導体等、世界を変えたテクノロジーとその革新の本質をひも解きながら、国内の安易なイノベーション万能論に提唱を鳴らす。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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