商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2019/11/22 |
JAN | 9784096823064 |
- 書籍
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写真集 まれびと
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写真集 まれびと
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商品レビュー
4.8
4件のお客様レビュー
SANDAの理解の補助になるかと読了。普通の人がある瞬間に神になる大変にいい写真集でした。「サンタクロースとは対極の招かれざる神」なんてフレーズがあった日にゃもう創作者ならここをつなげたいという気持ちは分かるな・・・とちょっとだけ受容の気持ちが芽生えた。
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写真家・石川直樹さんが”まれびと”を写した写真集となる。 日本列島を北と南に分け、古くから伝わる伝統行事で現れる神や聖人を撮影しており、図鑑のように各地域のまれびとが紹介されていて興味深い。 いつかその地を訪れてみたいと思うような一冊。 ”下甑島のトシドン。 3体が居間に揃うと、その家の子どもが起立して歌を一曲歌わされ、歌い終わると餅を背中に載せて四つん這いになって運ばなくてはならない。餅を落とすとトシドンに怒られ、最初からやり直しだ。 言葉にならない声をあげながら闇の中を歩くトシドンと、その声が聞こえた瞬間から泣き叫ぶ子どもたちの姿が、今も目に焼き付いて離れない” 悪石島のボゼや宮古島のパーントゥはビジュアルが強烈な印象だが、なんと言ってもこの写真集を読んでみて僕が一番気に入ったのは下甑島(しもこしきじま)のトシドン。 トシドンの声が聞こえた瞬間から子どもが泣き叫ぶにも関わらず、家に上がり込んでくると一曲歌わされ、餅を背中に載せて四つん這いになって運ばされ、餅を落とすと怒られる。 子どもにとって、その恐怖と非日常体験は一生忘れないだろう。
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日本の客人神の本。 実際の行事風景を収めた写真集と解説。 おもしろいし、実に興味深い。 装束も簡易化されたりしてきたのだろうが、昔の「もっと怖かった神」を見てみたい。 近年では一種のポリコレ的潮流で「子供に不用な恐怖心を植え付ける」として客人神の振舞いを制限させる流れもあると聞く...
日本の客人神の本。 実際の行事風景を収めた写真集と解説。 おもしろいし、実に興味深い。 装束も簡易化されたりしてきたのだろうが、昔の「もっと怖かった神」を見てみたい。 近年では一種のポリコレ的潮流で「子供に不用な恐怖心を植え付ける」として客人神の振舞いを制限させる流れもあると聞くが、これは恐怖ではなく畏怖であり、人知では抗えない「畏怖」の核を現世の人間の心の底に収めることが必ずしも悪いこととは思えない。 少子化で客人神の行事が絶えてしまうというのは大きな損失だ。 私が地元出身の男で酒に強かったら是非とも神に扮してみたかった。
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