このライトノベルがすごい！(2020) [文庫]&[単行本・ノベルズ] ベストランキングを発表!!

『このライトノベルがすごい！』編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2019/11/25
• JAN: 9784800299789

商品レビュー

2024/01/29

しらびさんの表紙イラストは良き。既読本（シリーズ）は、文庫部門1/10、単行本・ノベルズ部門0/10。この年もアニメ化されている作品が多い。なかでもアニメで観ていた『陰の実力者になりたくて！』『リーゼロッテ』あたりは読んでみようかな。『Unnamed Memory』は4月からのアニメを観てから考える。『夏へのトンネル、さよならの出口』は気になる。

2019/11/25

2020/1/31
さて一通り読み終えたので振り返ってみたいが
当然ながら二か月も前に読んだ本など
まったく覚えていないので現時点の印象である
今回はいつにもまして平均点が高く
どれも達者な出来栄えだった
これだとどれもこれも真価を見定めるために
続巻以降を読まなければならず
といって当然このみでない題材やつくりのものもあり
嬉しい悩ましいところである
また一過性の支持を受けるものと
長く持続的に評価されるものとの違いは
キャラクタ人気の可否にあるのかとも思う
読んでいるひとときは楽しめても
あとで咀嚼した後なお続きを楽しみたいと
印象がのこるには
あのキャラクタをもっとみてみたいとなるのは
思えば当然ではあるが
ライトノベルの通常の小説とは違う刊行形態は
キャラクタ小説だからであり
ライトノベルだからキャラクタ小説なのであり
様式が先か需要が先かの鶏の卵
個別の作品についていうと
昨年の『百万光年のちょっと先』のような傑作は
当然なかったにせよかなり豊作
『Unnamed Memory』は欠点のない高品質
『ヒトの時代は～』『処刑少女の～』は
題材の選定が惜しまれるが作者の実力には疑いない
『リビルドワールド』『継母の連れ子が～』
『お隣の天使様～』らは
どれも大きな欠点はあるにせよ
アイデア賞とまとまりの良さを兼ね備えた良作
『夏へのトンネル～』『賢勇者～』は
一発ネタでもお勧めできる水準だし
『千歳くんは～』は『弱キャラ友崎くん』と共に
なんとしても中高生に読んでほしい作品
どれも「このラノ」のおかげで読めたので
大変感謝している
単行本ノベルズ部門に点が入らず
やむを得ず合算表を乗せたのは誠実だが可笑しい
あれだけ本屋で場所とっているから
売れてはいるのだろうが
「このラノ」に投票する層と肌が合わないということか

2019/11/25
読んだことのないライトノベルを読む年末が到来したが
今年というかここ数年の読んだ本の少なさに疲れを見る
一年も一日の長さも変わらないのになぜこうなった
例によってランキングに載っている
読んだことのない作者の作品を全部読んだら
改めて感想を書こうと思うが
今回は入れ替わりが多くて時間かかりそう
それこそライトノベル（と仕事関係）を除いた読書量では
一年経っても終わらない
そして「このライトノベルがすごい」には
ここ10年以上関係ないことだが
2019年のライトノベル最大の出来事といえば
コバルト文庫がおなくなりになったこと
集英社オレンジ文庫に移っただけともいうが
それにしても時代のかわりと
いつの時代も変わらぬ編集の無能さを思う
時代のせいで需要が亡くなったわけじゃないから
良い作品を見る目がなく
駄目な作品を売ろうとしただけだから
富士見ドラゴンブック編集部ともども
関わった作家陣があまりに哀れ