商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2019/11/20 |
JAN | 9784087440430 |
- 書籍
- 文庫
書楼弔堂 炎昼 文庫版
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
書楼弔堂 炎昼 文庫版
¥1,210
在庫なし
商品レビュー
4.2
29件のお客様レビュー
サブ主人公、もしかしてあの方かな? どうかな? 当たったーっ というところと、『本の流し読み飛ばし読みは感心出来ない』という一文に、どきっとしてしまいました。 おもしろかったけれども、あまり近代の文学とかに詳しくないので……もっと知っていたら楽しめたのかなと、そんな風にもおもった...
サブ主人公、もしかしてあの方かな? どうかな? 当たったーっ というところと、『本の流し読み飛ばし読みは感心出来ない』という一文に、どきっとしてしまいました。 おもしろかったけれども、あまり近代の文学とかに詳しくないので……もっと知っていたら楽しめたのかなと、そんな風にもおもった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ2冊目と言うことで、今回もその人に必要な一冊を提供する不思議な本屋の話。 明治時代の文豪、文化人が登場し、ほぼ最後に正体を説明してくれるので誰であったのかワクワクしながら読めたのだが、勉強不足により半分はわからなかった。 後でネットで検索。知らなかった人を調べるのも楽しい。 「事件」では田山花袋がメイン。自分は殆ど古典などは読んでないのだけど、「蒲団」は既読であり、田山花袋の顔も知っていたので紹介されているシーンから興味深く読めた。 「無常」で登場した、乃木希典将軍。 中将になっても決断を間違え、卑怯者であると自分を卑下する。泣き虫で迷ってばかりの人物像に弱さを感じるが当時五十歳近くと自分と同年代であったので立場は違い過ぎるが迷いながら生きているところには共感できた。 最後は自決という道を選んでしまったが、店主の言葉や気持ちが届かなかったのか、何か強い思いがあったのかわからないが、やりきれない気持ちに。 しかしこの方自身にも更に興味が湧き、もっと知りたくなった。 四部作らしいので、次巻にはどんな偉人が登場するのか楽しみ。
Posted by
書物で解き明かす歴史ミステリーですね。 「書楼弔堂」シリーズ二冊目ですね。 短篇連作の六話の物語です。 明治の三十年代初頭の歴史ミステリーです。 京極さんの作品としては、妖怪も魑魅魍魎も出てきません。 むしろ、京極さんの作品の原点回帰とも言えるかも知れません。人はなぜ「怪奇」を...
書物で解き明かす歴史ミステリーですね。 「書楼弔堂」シリーズ二冊目ですね。 短篇連作の六話の物語です。 明治の三十年代初頭の歴史ミステリーです。 京極さんの作品としては、妖怪も魑魅魍魎も出てきません。 むしろ、京極さんの作品の原点回帰とも言えるかも知れません。人はなぜ「怪奇」を模索するのか。理路整然と語ります。また、関わりの有る人物を中心に物語が綴られています。 今回は、全編に天馬塔子(架空の人物)と松岡國男(後の柳田國男)が物語の牽引役になっています。 塔子は、女学校を卒業するが、祖父の男尊女卑に反発しながら、明治の旧弊に悩みながら「弔堂」を避難場所にします。 松岡國男も、自分は何を目指せばよいか、試行錯誤で、「弔堂」を灯台のように訪れます。 明治の三十年代初頭、魅力有る作家達や、歴史人物が登場しますから、興味はつきません。 田山花袋、平塚らいてう、乃木希典、勝海舟等々、書物も外国の作品も登場します。 時代を語り、事変を語り、この時代の魅力と京極さんの想いもうかがい知れます。 とにかく興味の尽きない、ページを捲る手が止まりません。 三冊目も出ていますので、読んでみたいですね。
Posted by