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ルヴァンとパンとぼく
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ルヴァンとパンとぼく

甲田幹夫(著者)

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ルヴァンとパンとぼく

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2019/11/15
JAN 9784582632255

ルヴァンとパンとぼく

¥1,980

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2024/09/21

東京の富ヶ谷と長野の上田でパン屋「ルヴァン」を営む店主、甲田幹夫さんによる食べること、働くこと、幸せになることについて書かれたエッセイ。 今でこそ「自家製酵母」はよく聞くけれど、イースト菌を使った白くてふわふわなパンが主流だった時代に、自家培養発酵種を使った硬くて酸っぱいパンを作...

東京の富ヶ谷と長野の上田でパン屋「ルヴァン」を営む店主、甲田幹夫さんによる食べること、働くこと、幸せになることについて書かれたエッセイ。 今でこそ「自家製酵母」はよく聞くけれど、イースト菌を使った白くてふわふわなパンが主流だった時代に、自家培養発酵種を使った硬くて酸っぱいパンを作り始めた先駆けのパン屋さん。 私自身パンを食べることと作ることが好きで、好きが高じてパンを作る仕事に就いています。 パン屋同士で繋がって仲良くなった友達が勧めてくれたパン屋さんの1つがルヴァンで、一緒に朝ごはんを食べに行った際に本書を発見しました。 甲田さんがパン屋になる前のこと、ルヴァン種との出会い、国産へのこだわり、富ヶ谷・上田それぞれの開店物語など、いちパン職人として刺激になる内容が盛りだくさん。 ちょこちょこ笑わせてくれるところも楽しくて、 甲田さんのユーモアと優しさ溢れるお人柄が、焼きたてのパンの香りのようにもくもくと伝わってくるような本でした。 パンのことに限らず、人生のバイブルとなるような素敵な本に出会えました。

Posted by ブクログ

2024/09/18

泰然としている山の前では自分の悩みや生活の苦労がどうってことない小さなものに思えるということが書いてあったけど、こうして自分より長く生きた人の人生を知ることもまた、私にとっては山登りと同じような効果があるなと思った。 もっとどしっと構えて、生きていたい。くよくよしている暇はないね...

泰然としている山の前では自分の悩みや生活の苦労がどうってことない小さなものに思えるということが書いてあったけど、こうして自分より長く生きた人の人生を知ることもまた、私にとっては山登りと同じような効果があるなと思った。 もっとどしっと構えて、生きていたい。くよくよしている暇はないね。 近々ルヴァンに足を運んで、パンを食べに行こう。

Posted by ブクログ

2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただわからないなりに続けてきた僕がひとつ言えるとしたら、「ルヴァンとパンには矛盾がない」ということだ。 . 工場製品とちがい、うちのパンは季節や天候で味が違ってよいと思っているし、日持ちもするから、少々失敗しても売れ残っても、割引したり試食に出すなど工夫して、とにかく捨てないようにしてきた。 . 僕自身が毎日食べたい、本当にうまいと思うパンをつくり、お客さんに買ってもらうことを生業にする。そこに矛盾はなかった。 . 僕にとってパンは目的ではなく、命をつなぐ食べ物であると同時に、人や自然、社会や世界の問題につながる手段だった。 . 僕は矛盾のない仕事がしたく、矛盾のないパンがつくりたかった。日本人が食べるなら、当然ながら日本の小麦がいい。 . 同じ仕事を続けるのは大変だが、悩みや問題を解決しながら乗り越えた経験は他の仕事にも必ず役にたつ。 . 自分が会社員だった頃は、お金は時間を提供する代わりにもらうものという考えもあったが、今はやはり仕事はお金に換算できないと思う。世の中の本当に大切なもののほとんどは、お金で買えないだろう。 . 自分の足で歩き、目で見、肌で感じる。それを「経験」という。山に限らず、すべての小道に、すべての角に経験は待っている。青春時代にワクワクした見知らぬものとの出会いと同じように、今でも僕は心が躍る。

Posted by ブクログ