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パーフェクト・ブルー 新装版 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2019/11/11 |
JAN | 9784488411039 |
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パーフェクト・ブルー 新装版
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商品レビュー
3.1
33件のお客様レビュー
犬が語り手のミステリ日本にもあった!そういえば三毛猫が探偵のもあったっけね、と思い出す。こちらのマサは7歳のもと警察犬、年齢もプロ意識?もチェットよりも随分と大人の印象。世相の描写や台詞回しに時代を感じる。1989年当時はさぞリアルで鮮やかだっただろうな
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これが処女作かあ。誰も幸せにならないエンド。兄弟愛、医療系ゾクゾクミステリ好きな私からすると結構ハマった。兄弟かける野球って東野圭吾の(魔球)でもあったけど定番なんかな?
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東京創元社70周年の記念装丁で販売されている本作を書店で見かけ、以前から宮部みゆき氏の作品を読みたかったことを思い出した。 せっかくならばということで、図書館から本作を借り(書店で買わなかったんかい)、読んでみること。 初めて読む宮部氏の文体は、柔らかすぎないほどよい硬さながらも...
東京創元社70周年の記念装丁で販売されている本作を書店で見かけ、以前から宮部みゆき氏の作品を読みたかったことを思い出した。 せっかくならばということで、図書館から本作を借り(書店で買わなかったんかい)、読んでみること。 初めて読む宮部氏の文体は、柔らかすぎないほどよい硬さながらも読みやすく、溶けるように文字を追っていくことができる。読んでいて心地よい。 本作は、元警察犬で現在は蓮見探偵事務所に身を置くマサが語り部を務める。動物に語り部をさせる作品はいくつか読んできたが、まさか探偵役に当てるとは…。動物とミステリーを組み合わせた作品でパッと頭に浮かんだのは、赤川次郎氏の『三毛猫ホームズ』シリーズだが、猫が現場からヒントを提示するあちらとは違い、本作は犬の一人称視点の物語。口調から察するに、マサは人間で例えると50代前後だろうか。 心の中でキレキレのツッコミをかましたり、人間の行動に悪態をつき慣れているものの、無論彼は犬なので周囲がそれを知ることはない。ここがクスッと笑えるポイントだ。警察犬時代のマサのお話も見てみたいと思ったのは、私だけではないはず。 さて、あらすじを話そう。 高校野球の強豪校・松田学園高等学校のエース・諸岡克彦。彼は殺害され、ガソリンをかけられて燃やされてしまう。家出を繰り返す克彦の弟・進也の捜索を諸岡家から依頼されていた蓮見探偵事務所は、調査員として蓮見加代子とマサを派遣。発見した進也を諸岡家に送り届ける途中、凄惨な事件の現場に出会すことになる。 独特な設定や事件とは裏腹に、物語序盤で克彦殺害の犯人も割れ、事件の全体像が明らかになる。この部分だけ見れば、高校生のすれ違いが起こした悲しき事件と読者は思ったことだろう。しかし、各章の間に挟まれた『幕間』にて状況は一転。かなりきな臭い事件であることが匂わせられる。 導入はパキッとした軽快な文体から始まり、事件発生から暗雲が立ち込める中盤、そしてマサの大健闘が見られる終盤と、明かされる真実。読者を飽きさせることない、メリハリのある構成が映える作品だった。 印象に残った部分は、「悲劇はとりわけ強い酒」「割っても割っても薄くならず、命取りになるような辛い酔いばかりを残す、暗い色をした酒なのだ」という文章。煮え切らない感情を表現した、独特ながら素晴らしい比喩だと感じた。 本作『パーフェクト・ブルー』は、宮部氏初の長編小説ということを知り驚愕。文庫本は1992年に初版が刷られているが、この物語は今読んでも新しさを感じる。名作はいつまでも廃れないのだ。
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