商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/11/21 |
JAN | 9784041087374 |
- 書籍
- 文庫
記憶屋(0)
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記憶屋(0)
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商品レビュー
3.4
15件のお客様レビュー
もし、記憶を消す事ができたら… 過去の辛い記憶に縛られ、前に進めずにいる人々がそんな思いで「記憶屋」と呼ばれる怪人と交渉し、以前の幸せを取り戻す物語。 「辛い記憶を消す事は、現実から目を背ける事ではないのか?」「根本的な解決にはならないのではないだろうか?」といった不安を抱え...
もし、記憶を消す事ができたら… 過去の辛い記憶に縛られ、前に進めずにいる人々がそんな思いで「記憶屋」と呼ばれる怪人と交渉し、以前の幸せを取り戻す物語。 「辛い記憶を消す事は、現実から目を背ける事ではないのか?」「根本的な解決にはならないのではないだろうか?」といった不安を抱えながらも「記憶を消す」という最終手段を取らなければいけない人々にはそれなりの理由があります。 そんな人々の葛藤や現状と向き合う姿勢に感動します。
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記憶という厄介なものを考える時、そこにはどうしてもその人の感情が含まれる。記憶が厄介なのは他人の感情、ましてや自分の感情ですら分からない故なのかもしれない。 人の記憶を消す「記憶屋」を通して、何が正しく何が罪でという判断がすごく難しく描かれていた。きっとあの人の為になる、だって周...
記憶という厄介なものを考える時、そこにはどうしてもその人の感情が含まれる。記憶が厄介なのは他人の感情、ましてや自分の感情ですら分からない故なのかもしれない。 人の記憶を消す「記憶屋」を通して、何が正しく何が罪でという判断がすごく難しく描かれていた。きっとあの人の為になる、だって周りもそう思ってるし、あの人もそう思ってるに違いない、それは真実なのかもしれない。しかし、実はそうでないかもしれない。その善意が必ずしも正しいこととは限らない。善意の行動をとった後にも、どこかで本当に良かったのだろうかと少しの後悔が残る。そんな居た堪れなさや喪失感を感じる物語であった。 誰しもが持ち得る、忘れたくても忘れられないこと、それがすごく共感できるものだからこそ、改めて「記憶」について深く考えさせる作品であった。とても切なく、面白い。
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愛する人の記憶を消してその苦しみから救おうとした美月と亜紗子。苦渋の選択の末、記憶屋に頼んだのであって決して安易な行為とは思いたくない。しかし、それが最良だったのかはわからない。何れにせよ切ないなと思える。そして、その記憶屋の正体はというと、亜紗子の身近な人だっただけにやるせない...
愛する人の記憶を消してその苦しみから救おうとした美月と亜紗子。苦渋の選択の末、記憶屋に頼んだのであって決して安易な行為とは思いたくない。しかし、それが最良だったのかはわからない。何れにせよ切ないなと思える。そして、その記憶屋の正体はというと、亜紗子の身近な人だっただけにやるせない。エピローグの真希と遼一。本文の後日譚で慎一の孫娘の真希。遼一を思う真希の気持ちが切なくも優しい気持ちになれる。
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