記憶屋(0) の商品レビュー
もし、記憶を消す事ができたら… 過去の辛い記憶に縛られ、前に進めずにいる人々がそんな思いで「記憶屋」と呼ばれる怪人と交渉し、以前の幸せを取り戻す物語。 「辛い記憶を消す事は、現実から目を背ける事ではないのか?」「根本的な解決にはならないのではないだろうか?」といった不安を抱え...
もし、記憶を消す事ができたら… 過去の辛い記憶に縛られ、前に進めずにいる人々がそんな思いで「記憶屋」と呼ばれる怪人と交渉し、以前の幸せを取り戻す物語。 「辛い記憶を消す事は、現実から目を背ける事ではないのか?」「根本的な解決にはならないのではないだろうか?」といった不安を抱えながらも「記憶を消す」という最終手段を取らなければいけない人々にはそれなりの理由があります。 そんな人々の葛藤や現状と向き合う姿勢に感動します。
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記憶という厄介なものを考える時、そこにはどうしてもその人の感情が含まれる。記憶が厄介なのは他人の感情、ましてや自分の感情ですら分からない故なのかもしれない。 人の記憶を消す「記憶屋」を通して、何が正しく何が罪でという判断がすごく難しく描かれていた。きっとあの人の為になる、だって周...
記憶という厄介なものを考える時、そこにはどうしてもその人の感情が含まれる。記憶が厄介なのは他人の感情、ましてや自分の感情ですら分からない故なのかもしれない。 人の記憶を消す「記憶屋」を通して、何が正しく何が罪でという判断がすごく難しく描かれていた。きっとあの人の為になる、だって周りもそう思ってるし、あの人もそう思ってるに違いない、それは真実なのかもしれない。しかし、実はそうでないかもしれない。その善意が必ずしも正しいこととは限らない。善意の行動をとった後にも、どこかで本当に良かったのだろうかと少しの後悔が残る。そんな居た堪れなさや喪失感を感じる物語であった。 誰しもが持ち得る、忘れたくても忘れられないこと、それがすごく共感できるものだからこそ、改めて「記憶」について深く考えさせる作品であった。とても切なく、面白い。
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愛する人の記憶を消してその苦しみから救おうとした美月と亜紗子。苦渋の選択の末、記憶屋に頼んだのであって決して安易な行為とは思いたくない。しかし、それが最良だったのかはわからない。何れにせよ切ないなと思える。そして、その記憶屋の正体はというと、亜紗子の身近な人だっただけにやるせない...
愛する人の記憶を消してその苦しみから救おうとした美月と亜紗子。苦渋の選択の末、記憶屋に頼んだのであって決して安易な行為とは思いたくない。しかし、それが最良だったのかはわからない。何れにせよ切ないなと思える。そして、その記憶屋の正体はというと、亜紗子の身近な人だっただけにやるせない。エピローグの真希と遼一。本文の後日譚で慎一の孫娘の真希。遼一を思う真希の気持ちが切なくも優しい気持ちになれる。
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「フォー・ザ・フューチャー」 間接的に傷を負ったが。 目の前で起きた出来事が原因でと言われても、被害者ではないのだから対応に困るだろうな。 分かっていて送り出したのは良くないが、一人で背負い続けるには重いだろ。 「ライ・フォー・マイ・レディ」 帰ってこなかったもの。 真実を知る...
「フォー・ザ・フューチャー」 間接的に傷を負ったが。 目の前で起きた出来事が原因でと言われても、被害者ではないのだから対応に困るだろうな。 分かっていて送り出したのは良くないが、一人で背負い続けるには重いだろ。 「ライ・フォー・マイ・レディ」 帰ってこなかったもの。 真実を知ることは大切ではあるだろうが、必ずしも全てを知っておくべきではないのかもな。 親切心なのか正義感か分からないが、心が壊れてしまうと予想できないのか。
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本当に消したい記憶があっても消さなかったからこそ今がある、消していればもしかしたらってIFを考えるのは慰めにしかならないのかも知れない。記憶を消しても同じ結果になることもあるの。そう今回のスピンオフを読んで思いました。記憶屋シリーズを知らない人もここから読むのもオススメです!!
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記憶屋は1が好きで、この0には1に登場する高原弁護士のスピンオフがあるので満足です。もう1つの話は真希の祖父の若かりし日の話となります。 個人的にはラノベはあまり読まないですが記憶屋シリーズはまあ好きです。 もし記憶屋がいるとして自分には消したい記憶はあるんだろうか?と考えたけ...
記憶屋は1が好きで、この0には1に登場する高原弁護士のスピンオフがあるので満足です。もう1つの話は真希の祖父の若かりし日の話となります。 個人的にはラノベはあまり読まないですが記憶屋シリーズはまあ好きです。 もし記憶屋がいるとして自分には消したい記憶はあるんだろうか?と考えたけれど、いけないことや恥ずかしいことは過去にあったと思うけれど、それも含め今の自分だと思うので消さなくていいかな。 しかし未来に向かって進めないほどの辛い記憶があるのであれば記憶屋という存在もまた意味のあるものなのかもしれない。
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消したい記憶を消してくれる「記憶屋」。そんな記憶屋を頼るという選択をとった人たちが抱えていた苦悩や葛藤を描いた物語。 記憶屋Iの前日譚となるスピンオフ作品が描かれています。トラウマになり乗り越えられないほど辛い記憶であれば、忘れてしまう方がいい時もある。そんな人たちの葛藤を描...
消したい記憶を消してくれる「記憶屋」。そんな記憶屋を頼るという選択をとった人たちが抱えていた苦悩や葛藤を描いた物語。 記憶屋Iの前日譚となるスピンオフ作品が描かれています。トラウマになり乗り越えられないほど辛い記憶であれば、忘れてしまう方がいい時もある。そんな人たちの葛藤を描いた、悲しく切ないお話でした。 本シリーズは記憶屋Iを読んでから本作を続けて読み、記憶屋IIとIIIへと進むのがおすすめです。
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人生は、山あり、谷あり。苦しいことも、悲しいことも、楽しいことも!それを乗り越えて成長していくねん。 後から考えたら、良い事も悪い事もええ思い出になるねん! しかしなぁ〜それはあくまで、正論というか、理想論なんかもね〜 思い出なんか無くなっても良い!=記憶屋。もありなんかもしれん...
人生は、山あり、谷あり。苦しいことも、悲しいことも、楽しいことも!それを乗り越えて成長していくねん。 後から考えたら、良い事も悪い事もええ思い出になるねん! しかしなぁ〜それはあくまで、正論というか、理想論なんかもね〜 思い出なんか無くなっても良い!=記憶屋。もありなんかもしれん。 苦しいこと思い出して、生きる気力さえなくしてしまうんやったら、別に無くなっても良いのかも…生きてた証なくなるんやから、ツライ気もするけど、当人が望むのであれば… そんな悲しい人らの話なんで、涙〜涙〜涙〜です。 スピンオフらしいけど、そんなのあんまり意識せずに読めるし、泣ける! 記憶屋さんも、封印とか言ってないで、頑張って、しんどい人助けてあげて〜な〜 でも、全部がこう上手くいかんから封印なんかな…
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2021.08.04. 読了。 これまでのシリーズの前日譚。 短編三編。良くも悪くも軽く、読みやすい。 次続編でたとしても、読むか迷うなぁ。
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入江美月の過去の交通事故に絡んで、意外な方向に展開する第一話だが、記憶屋の存在が通奏低音で流れる筋書きだ.弁護士の高原は入江から記憶屋の話を聞いたが、クライアントの瀬川いずみが自動車事故の影響で外出できないという話も聞いた.だが突然いずみの状況が好転してほっとしたが、入江から以前...
入江美月の過去の交通事故に絡んで、意外な方向に展開する第一話だが、記憶屋の存在が通奏低音で流れる筋書きだ.弁護士の高原は入江から記憶屋の話を聞いたが、クライアントの瀬川いずみが自動車事故の影響で外出できないという話も聞いた.だが突然いずみの状況が好転してほっとしたが、入江から以前の事故絡みで現在の夫・片山の出会いの顛末を知り、同時に高原自身の病気にも思案することになった.幸い入江の状況も好転することになった.第2話では紗奈枝が夫として秘めていた洋祐のことを鈴岡が調べ、倉橋亜紗子と彼女の母が紗奈枝に伝えたことで、彼女が落ち込むが、これも突然解消するストーリーだ.それぞれに記憶屋がうまく悪い記憶を消してくれたようだ.
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