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ヒトの発達の謎を解く 胎児期から人類の未来まで ちくま新書1442
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2019/10/07 |
| JAN | 9784480072559 |
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ヒトの発達の謎を解く
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商品レビュー
4.4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かなり面白かった。 複雑で驚くべき心の成長を、科学的学術的な視点から解き明かしてくれる一冊。 特に子育て中のわたしにとって、この本は単なる知識のインプットに留まらず、子どもとの日常的な向き合い方を根本から変えるほどの深い示唆を与えてくれた。 特に幼児の「人見知り」や「イヤイヤ期」を、未発達な脳の働きとして科学的に解説している章は、目から鱗だった。 この脳科学的な背景を知ったことで、子どもがわがままを言っているのではなく、「まだ脳が成熟していないから、助けを求めているんだ」と捉え直すことができた。 子どもが人見知りでわたしから離れられなくなった時や、イヤイヤ期で手がつけられなくなった時は「わたしは今この子の未熟な前頭前野の代わりを果たしているんだ、ゆっくり成熟してね……」と思いながら未熟さを許容してハグしようと思う。 人見知りの本質についても、単に「知らない人を怖がっている」というシンプルなものではないという解説が胸を打った。人見知りの強い幼児は「近づきたい、でも怖い」という心の葛藤を強く感じているということ。 その感情の板挟みになっている子どもを想像すると、胸がいっぱいになる。「なんて愛らしい生き物なのだろう~!」と、改めて子どもの持つ複雑で豊かな感情に感動した。 子育てとは、未熟で脆弱な脳が、周囲の環境(特に養育者との愛着)によって少しずつ形作られていく神秘的な過程を間近で見守ることなのかもしれない。 __ P.157 アタッチメントとは、幼い個体が恐怖や不安を経験したとき、身体の内部状態をできるだけ安定維持させるために養育者の身体を借りてその調整を図り、身体生理を安定させるという適応的な行動システムでした。言いかえると、扁桃体の活動を抑える前頭前野がいまだ未熟な時期には、養育者が子どもの前頭前野の代わりを果たしているのです。 P219. AIが、もはや現実空間を支えるツールにとどまらず、現実空間そのものになってしまったとき、身体が環境と相互作用する仕組みは大きく変わります。その結果、そうした環境で育つことになる次世代の脳は、これまでとは異なる発達軌跡をたどり、心のはたらきにもその影響が現れることは疑いようがありません。
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AIが生活に浸透し始めた現代に生きる子どもたちってどうなるの? 発達への影響は? みたいなことに関心があり、答えはないけれど、ヒントは得られたような気がする。 たくさん息子のことを抱きしめてあげようと思った。
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児童の発達に関する研究はともすればこうすべき、ああすべきという議論に陥ってしまいがちだと思っていたが、本書ではエビデンスによって言えること/言えないことの区別が明示されている点が多く、安心して読めた。 脳のシナプス密度が幼少期に最大化し、刈り込みにより25歳あたりまで減少していく...
児童の発達に関する研究はともすればこうすべき、ああすべきという議論に陥ってしまいがちだと思っていたが、本書ではエビデンスによって言えること/言えないことの区別が明示されている点が多く、安心して読めた。 脳のシナプス密度が幼少期に最大化し、刈り込みにより25歳あたりまで減少していくという話は興味深かった。 刈り込みがエピジェネティクス的な要因として、発達に大きな影響を及ぼすという話は自分自身の発達の系譜についての考えを豊かにした。
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