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雪が白いとき、かつそのときに限り
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雪が白いとき、かつそのときに限り
¥1,650
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商品レビュー
3.7
23件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
陸秋搓の本は何冊か読んでいて、どれも割りと好きだ。 けれどこの本は作者が好きだからというよりも、タイトルの美しさで手に取った。 『雪が白いとき、かつそのときに限り』 実際に雪は事件にとって重要なアイテムではあったけれど、このタイトルの意味としては、思春期の儚さと、その瞬発力・集中力の強さを表したものなのではないか。 足跡のない白い雪に残された死体。 この密室と言っていい状況の作り方は、読んでもよくわからなかった。 平凡な能力しか持たない自分への嫌悪とか焦りなども、そこまで追いつめられるものなのかとも思う。 一生を平凡に過ごす人。 人生の初期にピークを迎えてしまった人。 そうだね。 人生も半ばを過ぎれば、平凡な人だらけだ。 素晴らしい成果を出せる人なんて一握りしかいない。 最後に二人が交わす会話が哀しい。 「普通も……とても貴重なものだって。それに大事にしないと、すぐになくなってしまうものだって」 それに折り合いをつけられるのが、大人ってことなのかなあ。 でも私、子どもの頃から自分が平凡なのはわかってたけど、それによる嫌悪とか焦りは特になかったなあ。 できる人と比べられるのは嫌だったけど。 大多数の人が平凡だって、子どもの頃から知ってたわ。
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発売当時に買って寝かせておいた本!笑 期待しすぎてたかもしれない。ミステリーとしても微妙だし、学園ものとしてもちょっと盛り上がりが足りない気がする。 続編もあるみたいだからそっちを読んだら楽しめるかも?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後まで読んで、5年前の唐梨の事件を追い、馮露葵と姚漱寒が憶測混じりで幾つかの推理を出していたのは、呉莞の事件を追う上での読者へのヒントであったのだと思いました。 今回、馮露葵も姚漱寒も数多の推理を披露しましたが、そのどれもがあり得そうなものであり、そしてそれを犯人が認めなければ確たる証拠は無いというもので、5年前の唐梨の事件の犯人が誰でもあり得そうだと思いました。それは、呉莞の事件の動機が感傷的なものだった事から、動機があてにならないという事からもそう思わせられました。 馮露葵の持つ才能への羨みや普通である事の不安は、先の見えない学生だからこその思いだと思います。頑張って普通になった顧千千と、才能を羨む馮露葵、正反対ながらお似合いの2人でありながら、哀しい結末になってしまったのは残念でなりませんでした。出来る事ならもう少し、2人の絡みを見たかったです。
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