商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フィルムアート社 |
発売年月日 | 2019/09/26 |
JAN | 9784845916375 |
- 書籍
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天才たちの日課 女性編
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天才たちの日課 女性編
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商品レビュー
3.5
20件のお客様レビュー
女性編ではない方を読んだ方が良かった気がする。天才達は普通であることが難しいのだと思った。それでいいのだ
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前作『天才たちの日課』の男女比を反省した著者は、女性アーティストに絞って新たに一冊書きあげた。ライフとワークのバランスに思い悩み、性差別と闘いながらクリエイティビティを発揮してきた女性たちの言葉に打たれる小伝集。 ブログの書籍化であり、日課にフォーカスしたトリビア的な内容だっ...
前作『天才たちの日課』の男女比を反省した著者は、女性アーティストに絞って新たに一冊書きあげた。ライフとワークのバランスに思い悩み、性差別と闘いながらクリエイティビティを発揮してきた女性たちの言葉に打たれる小伝集。 ブログの書籍化であり、日課にフォーカスしたトリビア的な内容だった前作とは全く別物。このためにインタビューしたアーティストも多く、コンセプトも構成も「日課」から飛びだして「生き方の多様性」へと広がった続篇になっている。 女性作家やアーティストを紹介するガイドとしても楽しく、特にジャネット・フレイムとジーン・リースの人生が強烈で本を読んでみようと思った。西洋人中心だが、アフリカン・アメリカンの比率は前作より高いかな。出版当時現役の人も前より多い。人選について強いて言うなら、作家はエンタメ系の人もいるのに、音楽家はハイカルチャーの人ばっかりで少し残念。ここにフィメール・ラッパーとかいたら面白かったはず。 読みながら書きとめた言葉がいくつもある。「俳優はほかのどんな職業にも増して時間の奴隷だ」と言ったタルーラ・バンクヘッド、「書くこと以外はぜんぶ楽しい」と言ったドロシー・パーカー、「ハリウッドでいいデザイナーであるためには、精神科医とアーティストとファッションデザイナーと仕立屋と針山と歴史家と看護婦とバイヤーの全ての役を兼ね備える必要がある」と言ったイーディス・ヘッド。「どんなものを手に入れようとも、すべてのものを、世界を手に入れるべきだと思うから。なにもあきらめるべきではないと思う。人生に取り組むために必要なのは、猛烈な貪欲さだと思うの」と語るグレイス・ペイリー。そして、タマラ・ド・レンピッカの恰好良すぎる「奇跡なんてない。あるのは自分が作るものだけ」。 また、やはり結婚をめぐる諸問題は一大トピックにならざるをえない。特に同業者と結婚したケースで、自分の仕事には理解と支援を求めながらも妻の創作活動は妨害する夫たちにうんざりする。若いころのコレットが夫に執筆を強要され、監禁されて書いた小説を夫名義で出版されていたというのも知らなかった。画家アリス・ニールの「よい妻がいたら、私はもっと成功していたはずです。いかにも男性優位主義者的な発想ですが、これが私の前に立ちはだかってきた社会の現実なのです」という言葉は、『龍彦親王航海記』を読んでから私のなかで地味に頭を離れない「〈家庭内編集者〉〈家庭内秘書〉としての妻」という問題を端的に表していると思った。 軽快な語り口で一人一人の分量も数ページだし、さくさく読み進められるが、ケイト・ザンブレノの『ヒロインズ』や山崎まどかの『真似のできない女たち』に通じるスピリットのある本だった。女ことばを使いすぎず、その人らしい口調で自然に読める訳文がとてもありがたい。これは作品のテーマ上、とても大切なことだったと思う。面白くて一気に読んでしまったけど、毎日一人分ずつ読んでいくのでもよかったなぁ。
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女性編。 家庭のこともやりつつ作家や画家などアーティスト活動もできる人はエネルギーが無尽蔵にあるごく僅かの人だけで、あとはみんな自分の仕事に集中できるよう精神を整えるのに苦労してる人が大半な気がする。寝食を忘れて仕事に没頭するには一人の時間が必要だし、他人の世話なんて焼いていられ...
女性編。 家庭のこともやりつつ作家や画家などアーティスト活動もできる人はエネルギーが無尽蔵にあるごく僅かの人だけで、あとはみんな自分の仕事に集中できるよう精神を整えるのに苦労してる人が大半な気がする。寝食を忘れて仕事に没頭するには一人の時間が必要だし、他人の世話なんて焼いていられないから、アグネス・マーティンのように人里離れたところで一人暮らしするのが一番なのかもしれない。
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