世界伝奇行 パプアニューギニア・マッドメン編 伝奇行シリーズ

諸星大二郎(著者), 佐藤健寿(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2019/09/14
• JAN: 9784309290461

商品レビュー

2025/05/12

漫画家、諸星大二郎先生が自身の作品『マッドメン』の舞台であったパプアニューギニアの地を完結から30年を経て、自身初の現地取材を敢行した記録を中心に、佐藤健寿氏の写真などを加えた豪華版のムック本です。

この文章を書く前に一つお断りしておかなければ成らないことがあるのですが、僕は漫画家、諸星大二郎先生の『マッドメン』(現在は『MUD MEN 最終版 (光文社コミック叢書SIGNAL)』(光文社)ほか)を読んだことがなく、ではなぜ本書を手に取ったのかと申しますと、『奇界遺産』(エクスナレッジ)などで独特の世界観を築き上げた写真家、佐藤健寿氏がパプアでの撮影を全ページ担当されていることを知ったからでありまして、
「佐藤氏が関っているのなら。」
と言うことで読んでみました。

作品の世界から30年が経過していてもパプアニューギニアの地は諸星先生一行を奇界を持って迎え、佐藤氏による写真とルポルタジュ。諸星先生が描いた現地の習俗のスケッチ画は作品世界に僕を引きずり込ませるのには十分でした。

さらに、『マッドメン』本編からの後日談を描いた描き下ろしの新作マンガ37ページも掲載されていることをはじめ、細野晴臣、高橋留美子といった大物ゲスト達との対談や、『マッドメン』の世界をリスペクトしている山田章博、ヤマザキマリなどの各氏によるイラスト。それらも重厚な世界観を持って僕はページをめくる手が止まりませんでした。

近いうちに『マッドメン』の本編も是非、読んで見たいと思います。

2019/11/18

「諸星大二郎　マッドメンの世界」に新たに増補したもの。
前の版も読んでいるが、まあファンだから買っちゃうよね。

増補された萩尾望都との対談は面白かった。

マッドメンは、諸星漫画の中でも好きな作品で、何度も読み返す。こうしてその魅力を語る本が編集されるだけのことは確かにあると思う。

2019/10/15

コドワと波子ちゃんは神話の世界で生き続けることを選んだなと思ったら、滂沱の涙。

ここにしか安寧がないんだなぁと。

各先生方との対談も写真も素晴らしい。
宝だわ(^^)