商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 出版芸術社 |
発売年月日 | 2019/07/17 |
JAN | 9784882935209 |
- 書籍
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星から来た船(下)
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星から来た船(下)
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
新井素子を堪能した。捨て子騒動だけども大きなものだが、さらに別の大きな騒動に巻き込まれる。本作品は麻子の視点で語られるのだが、物語の都合上、麻子が知らないエピソードも麻子が語る。小説としては非常識だが、それを違和感なくできるのが新井素子の腕なのだろう。下巻はハチャメチャで都合よく...
新井素子を堪能した。捨て子騒動だけども大きなものだが、さらに別の大きな騒動に巻き込まれる。本作品は麻子の視点で語られるのだが、物語の都合上、麻子が知らないエピソードも麻子が語る。小説としては非常識だが、それを違和感なくできるのが新井素子の腕なのだろう。下巻はハチャメチャで都合よく進み、楽しさしかない。どっぷりと楽しい幸せを味わうのが礼儀だし、それしかできない。そして、書き下ろし短編の「お帰りなさい」は、「星へ行く船」の後日談。あゆみちゃんと太一郎が帰って来るのだ。「星へ行く船」で気になっていた部分が改めて短編となって読めるのに感動した。
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子供の絡んだ遠距離結婚話というだけなのに、よくこれだけ膨らむものです。この巻のエクストラの短編はよかった。この短編をもって「星へ行く船」シリーズの大団円という感じ。
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未来の話なんだが、あまりに昭和な雰囲気なので、期せずして「昭和的なもの」について考える読書となった。 まず、「クラッシャー礼賛」。 当時、特に意識していなかったけど、今思えば、アニメや漫画に、やたら乱暴でやたら何でも壊したがる主人公って多かったなぁ・・・ この本でも楽しげ且つ愛...
未来の話なんだが、あまりに昭和な雰囲気なので、期せずして「昭和的なもの」について考える読書となった。 まず、「クラッシャー礼賛」。 当時、特に意識していなかったけど、今思えば、アニメや漫画に、やたら乱暴でやたら何でも壊したがる主人公って多かったなぁ・・・ この本でも楽しげ且つ愛しげにそういうことが描かれているのが、実に昭和っぽい。 そこに違和感を覚えるのは、今かなり切迫して「リサイクル」に迫られている時代だから・・・? 「男女の距離が果てしなく遠い」。 やたら世知にたけた男が、なぜか女性のことになると超絶ウブである。 手が触れるだけで顔が赤くなる。肌を見せるなんてとんでもない。 読んでいて、小学校の時、フォークダンスで手が触れるだけで胸をときめかせていたのを思い出した。まーいむまーいむ♪とフォークソングが耳をかすめた。 今の小学生もやっぱりフォークダンスに胸をときめかせているのだろうか。それともヒップホップとか習ってんのかな。 「たった一人で武装集団に立ち向かう」 よく分からないけど、ランボーとかケンシロウの影響なのかしら。イメージ画像として、地平線の向こうにずらーっと装甲車みたいなのが並んでいて、それにたった一人で対峙しているイメージ。砂ぼこりがびょおおおと舞っている。 こんなにラブコメなのに、クライマックスでの太一郎さんはなぜかそういう状況に。誰も呼んでないんだが自ら志願。「普通なら死んでるのよ!」って何回もナレーションが繰り返していた。普通なら死んでいるはずなのに、どうやら全部倒したようだ。だが詳細は明かされていない。心配性の兄が全然心配していない不思議。 半眼で読んだ。 とまあ、そんな感じで上・中・下と読み進みながら、つれつれと昭和について考えた。 いろいろ懐かしく思い出し、History.comでHIROHITOの記事とかまで読んじゃった。 おまけの小編を読んで、あゆみが出てくる最初の方の物語も、もはや全く覚えていないということが判明した。 あゆみが特殊能力の持ち主だったなんてどういうことだ? 多少気にはなるけれど、昭和への旅はここでいったんおしまいとする。
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