商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本評論社 |
発売年月日 | 2019/07/12 |
JAN | 9784535563797 |
- 書籍
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「助けて」が言えない
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「助けて」が言えない
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商品レビュー
4
11件のお客様レビュー
認知症のある人と援助希求の章が特に良かった。 認知症患者の暴力暴言、妄想に対して薬で鎮静させる前に当人の困り事(体の痒み、耳が聞こえにくい.孤立しているetc)が前提にないか模索しそれを解決することで穏やかになることは、他の精神疾患の事例にも当てはまると考えられる。
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子どもの問題から認知症、薬物依存といった様々な分野でそれぞれの専門家によって書かれた、「助けて」が言えない人々の背景や対応に関する考察と、日々の取り組みを集めた一冊。 自分には難しさを感じる箇所も、もう少し詳しく知りたいと思う箇所もあったが、全体を通して広く様々な分野の支援につ...
子どもの問題から認知症、薬物依存といった様々な分野でそれぞれの専門家によって書かれた、「助けて」が言えない人々の背景や対応に関する考察と、日々の取り組みを集めた一冊。 自分には難しさを感じる箇所も、もう少し詳しく知りたいと思う箇所もあったが、全体を通して広く様々な分野の支援について知り、関心を持つきっかけになった。 参考文献が巻末にまとめて章ごとに記載されているので、もっと詳しく知りたいと感じた領域は、他の文献にもあたりやすくなっているように思う。 最後の座談会が印象的で、「助けて」と周囲に言える環境が必要なのは、支援をする人も支援が必要な人も一緒なのだと、はっとした。 「なぜ助けを求めないのか?」と本人にフォーカスするだけではなく、その周囲や社会の構造に目を向けることも大切だと感じることができた。
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「SOSを出せる子に」 最近、子どもの支援の現場でもキーワードのようによく聞くフレーズだ。 SOSが出せない人(大人、子どもに限らず)は苦しい。そして、そんな人は決して少なくない。 しかし、弱音を吐く人、助けを必要とする人は落伍者であり負け組であり弱い人間だと考える人々が多い...
「SOSを出せる子に」 最近、子どもの支援の現場でもキーワードのようによく聞くフレーズだ。 SOSが出せない人(大人、子どもに限らず)は苦しい。そして、そんな人は決して少なくない。 しかし、弱音を吐く人、助けを必要とする人は落伍者であり負け組であり弱い人間だと考える人々が多い社会でためらわず援助要請を出せる人が果たしてどれだけいるだろうか。 「SOSを出せる子に」 言うまでもなく大切なことだ。 私たちは助けたり助けられたりしながら生きているのだから。 けれど、本書で松本先生も触れておられる通り「SOSを出すこと」を本人に求めるだけでいいのか。そんなふうに、確かに思う。 SOSを出せるのは、SOSを受け止めて助けられた経験というしっかりした土台があるからであり、土台もないのに「SOSを出さないといけないよ」なんて言われたらたまらないのである。 「SOSを出せる子に」 私たちは発せられたSOSを受信しているだろうか。 自然に、当たり前に、喜んで助けているだろうか。 本書はさまざまな立場の方たちが「"助けて"を言う」ことについて論じている一冊だ。支援者も当事者もさまざまな領域、ポジション、背景の中でメッセージを発しているからこそ見えてくる「助けて」の立体的なイメージは大変学びにもなり、自らを省みる手引きにもなるだろう。 「SOSを出せる子に」 これは正しい。けれど、SOSを出せない子/人のつらさを自己責任に帰するような文脈でこのフレーズが用いられるのは本末転倒なのだ。 私たちはこのフレーズを発する時、この社会が「SOSを出した人」にためらわず、施しやお情けでなく手が差しのべられるものになっているかを検証しなければならないのだろう。 ※本書はだいぶ前に紙の本で買ったものだが、電書がkindle unlimitedの対象になっていたので入れてみたら実は積読になっていたことがわかったのだった。「持ってるからいいよね」でスルーしなくて本当によかった。
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