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「助けて」が言えない の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2025/10/07

人を頼る大切さを知り、時には支援の必要性があると本著は提案する。それは善し悪しの話ではなく当たり前の事なのだ。今、問題を抱えていて立ち上がれないほどボロボロなのであれば、素直に支援職のプロに頼ることを勧める内容である。 人が営む以上、多くの問題を抱える人々は多い。それは決して他人...

人を頼る大切さを知り、時には支援の必要性があると本著は提案する。それは善し悪しの話ではなく当たり前の事なのだ。今、問題を抱えていて立ち上がれないほどボロボロなのであれば、素直に支援職のプロに頼ることを勧める内容である。 人が営む以上、多くの問題を抱える人々は多い。それは決して他人事では無く、今日にも私やあなたにも訪れる未来からも知れないからだ。先のことなんて誰にもわからない。一人で生きるには辛い環境や過酷な状態にある可能性もある。それは本人がそれが当たり前という常識が歪んでいる可能性すらあるのだ。本著の主張する「SOSが言えない」という人々は多い。壊れる前に気付く必要があるのだが、それは周囲に気付ける人、家族、友人、恋人、医師等かもしれない。 本著では社会に問題があると指摘し主張している。私も同意だ。個人の問題では最早無く、支援を受ける人々は年々増加しているからだ。生活保護にしても多くの支援にしても支援を受けられるのであればそれは全て受けたほうがいい。そして、必ず回復する時期や意識が変化する時が来るだろう。それまではゆっくりと休むといいのだ。 意識をするだけでも行動や習慣が変わると古今東西の歴史からも言われている。 SOSを言うことは当たり前であり、そして、また違う道へ歩き出せばいいのだ。社会が変わるにはまだ時間が掛かる。だが、先人が変えてきた痕跡である多くの支援するための窓口や保証や支援があることを忘れてはならない。それらを作るために例となった昔の大勢の声があった証拠なのだ。 本著は助けてと言えない人々に向けた本であり、支援職に対しても有効な内容だと言えるだろう。

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2025/06/03

巻末の松本先生、熊谷先生、岩室先生の鼎談が特に面白かった。 命の大切さ教育からSOSの出し方教育に変わってきているが、それも押し付けなのかもしれない。出せない人が努力不足になるような社会ではなく、SOSが出せない人が支えられる社会にして行くことが大切なのだと。 私も何かあれば相談...

巻末の松本先生、熊谷先生、岩室先生の鼎談が特に面白かった。 命の大切さ教育からSOSの出し方教育に変わってきているが、それも押し付けなのかもしれない。出せない人が努力不足になるような社会ではなく、SOSが出せない人が支えられる社会にして行くことが大切なのだと。 私も何かあれば相談してねと職員の人に言うが、それだけではなくもう少し視野を広げて、どうやったら助けてを言いやすい環境にするかを考えたいと思った。

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2024/08/28

認知症のある人と援助希求の章が特に良かった。 認知症患者の暴力暴言、妄想に対して薬で鎮静させる前に当人の困り事(体の痒み、耳が聞こえにくい.孤立しているetc)が前提にないか模索しそれを解決することで穏やかになることは、他の精神疾患の事例にも当てはまると考えられる。

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2024/06/23

子どもの問題から認知症、薬物依存といった様々な分野でそれぞれの専門家によって書かれた、「助けて」が言えない人々の背景や対応に関する考察と、日々の取り組みを集めた一冊。 自分には難しさを感じる箇所も、もう少し詳しく知りたいと思う箇所もあったが、全体を通して広く様々な分野の支援につ...

子どもの問題から認知症、薬物依存といった様々な分野でそれぞれの専門家によって書かれた、「助けて」が言えない人々の背景や対応に関する考察と、日々の取り組みを集めた一冊。 自分には難しさを感じる箇所も、もう少し詳しく知りたいと思う箇所もあったが、全体を通して広く様々な分野の支援について知り、関心を持つきっかけになった。 参考文献が巻末にまとめて章ごとに記載されているので、もっと詳しく知りたいと感じた領域は、他の文献にもあたりやすくなっているように思う。 最後の座談会が印象的で、「助けて」と周囲に言える環境が必要なのは、支援をする人も支援が必要な人も一緒なのだと、はっとした。 「なぜ助けを求めないのか?」と本人にフォーカスするだけではなく、その周囲や社会の構造に目を向けることも大切だと感じることができた。

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2023/09/30

「SOSを出せる子に」 最近、子どもの支援の現場でもキーワードのようによく聞くフレーズだ。 SOSが出せない人(大人、子どもに限らず)は苦しい。そして、そんな人は決して少なくない。 しかし、弱音を吐く人、助けを必要とする人は落伍者であり負け組であり弱い人間だと考える人々が多い...

「SOSを出せる子に」 最近、子どもの支援の現場でもキーワードのようによく聞くフレーズだ。 SOSが出せない人(大人、子どもに限らず)は苦しい。そして、そんな人は決して少なくない。 しかし、弱音を吐く人、助けを必要とする人は落伍者であり負け組であり弱い人間だと考える人々が多い社会でためらわず援助要請を出せる人が果たしてどれだけいるだろうか。 「SOSを出せる子に」 言うまでもなく大切なことだ。 私たちは助けたり助けられたりしながら生きているのだから。 けれど、本書で松本先生も触れておられる通り「SOSを出すこと」を本人に求めるだけでいいのか。そんなふうに、確かに思う。 SOSを出せるのは、SOSを受け止めて助けられた経験というしっかりした土台があるからであり、土台もないのに「SOSを出さないといけないよ」なんて言われたらたまらないのである。 「SOSを出せる子に」 私たちは発せられたSOSを受信しているだろうか。 自然に、当たり前に、喜んで助けているだろうか。 本書はさまざまな立場の方たちが「"助けて"を言う」ことについて論じている一冊だ。支援者も当事者もさまざまな領域、ポジション、背景の中でメッセージを発しているからこそ見えてくる「助けて」の立体的なイメージは大変学びにもなり、自らを省みる手引きにもなるだろう。 「SOSを出せる子に」 これは正しい。けれど、SOSを出せない子/人のつらさを自己責任に帰するような文脈でこのフレーズが用いられるのは本末転倒なのだ。 私たちはこのフレーズを発する時、この社会が「SOSを出した人」にためらわず、施しやお情けでなく手が差しのべられるものになっているかを検証しなければならないのだろう。 ※本書はだいぶ前に紙の本で買ったものだが、電書がkindle unlimitedの対象になっていたので入れてみたら実は積読になっていたことがわかったのだった。「持ってるからいいよね」でスルーしなくて本当によかった。

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2022/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

座談会(岩室紳也×熊谷晋一郎×松本俊彦)が特によかった。血圧上昇の方に「あの人は姑さんと関係が悪いからその話をきいてあげればいいのよ」という田舎の診療所の事務員さん優秀!支援者自身の限界を認め、自分が解決できない問題を周りに投げかけてアイディアや助けをもらうというスタンスは大事と納得 覚書 援助者は矛盾をはらんだ言動に対して正したい衝動を抑える 薬物依存症からの回復に必要なのは安心して「やりたい」「やってしまった」「やめられない」と言える場所、そう言っても誰も悲しげな顔をしないし、不機嫌にもならない、自分に不利益が生じない安全な場所 自殺リスクを抱えた人の所属感の減弱、負担感の知覚が主観的な感情 「死にたい」だけではなく「悲しい」「つらい」「一人でいるのが寂しい」という言動で表現する練習 ドタキャン考で、複雑性PTSDの「約束を守る」という社会的規範を学ぶ機会がなかった可能性、対人不信やネグレクトの後遺症という考察 相談するという訓練、相談する側の選択肢と相談を受ける側の選択肢を複数化 認知症のある人の支援で、自尊心が傷つきやすい状況、失敗を指摘されやすい状況、役割を失いやすい状況は、その理解や工夫で改善することが多い 支援者の燃え尽き症候群 安全、信頼、尊重、親密性、統制の五つの認知スキーマの歪み(マッキン、パールマン) 自分の感情へのメンテナンスを大事にすることが、支援者自身にとっても患者にとっても役に立つ 周囲につらさ、うまくいかなかったことを話せる関係が重要 自分の性体験を隣の人に話すことをイメージすると性犯罪で相談窓口での話をすることの負担が大きいことがわかる トラウマからくる恥と身体へのアプローチは必須(キャサリン・スコット・ドウジア)

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2021/02/20

2021.1.22市立図書館 日本評論社「こころの科学」202号(2018年11月号)特別企画「「助けて」が言えない―援助と援助希求」の増補書籍化。こども、医療、福祉・心理臨床、民間支援団体といった各分野の第一線にいる支援者の報告+岩室紳也、熊谷晋一郎、松本俊彦の座談会。 「...

2021.1.22市立図書館 日本評論社「こころの科学」202号(2018年11月号)特別企画「「助けて」が言えない―援助と援助希求」の増補書籍化。こども、医療、福祉・心理臨床、民間支援団体といった各分野の第一線にいる支援者の報告+岩室紳也、熊谷晋一郎、松本俊彦の座談会。 「助けて」を言わせるのではなく、言う前になんらかの助けが得られるような関係性をつくれるのがいい、ということ。あれこれよくわかる。

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2020/09/05

自分が自殺したいと思う気持ちを書きました。https://note.com/masakinobushiro/n/n636cbb121aad

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2020/04/17

いきなり専門用語がたくさん出てきてあせりました。ちょっと欲しかった情報と違ったので、評価低いですが、支援者になりたいこの本の読者がみんな専門家でないことを考えたら、このくらいかなあと思います。

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2020/02/23

依存症の方の支援に悩んでいたときに手に取った一冊。 「やめられない」気持ちを伝えても、否定されない場所や関係性が必要。

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