商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 評論社 |
発売年月日 | 2019/07/20 |
JAN | 9784566024656 |
- 書籍
- 児童書
わたしがいどんだ戦い1940年
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わたしがいどんだ戦い1940年
¥1,980
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歪みとの戦いとその治癒の話。 病気や傷は適切な治療を受けないと、精神的にも身体的にも歪ませてしまうけれども、その歪みもまた適切な治療で治癒していくことが出来る。 マヌケな事に1939と1940を意識せず1940から読んでしまい、訳者あとがきで前編後編に分かれてた事を知った。 後編から読んでも、確かに何点か引っかかってしまう部分はあったけど、それでも独特な文体と、それぞれ傷を抱えながらも進んでいくキャラクター達に引き込ませてくれる素晴らしい作品だった。 『〈わたしは、知性の不足と知識の不足を混合しません〉』 『知りたいと思えば、ものごとは好きなだけ知ることができる。そして、知ったことを信じられる日が、いつか来るかもしれない。』
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後見人のスーザンを大切に思いながらも素直に愛を信じられないエイダの哀しさいじらしさそしてその強さに圧倒された。ドイツ人の少女ルースへの偏見から姉妹のような愛への変化、取り巻く人たちへの感謝など子どもと思えぬ成長ぶりだ。涙無くしては読めないジョナサンの手紙、心に染み入りました。
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本作はエイダが内反足の手術を受けるところから始まる。 体の自由を取り戻したが、手術を赤ちゃんの時に受けていれば歩けていたと知り新たな痛みを感じる。「足が悪いから母さんは怒ってた。愛されなかった。でも違ってたんだ」と。つらい。 1940年戦況は激化し、ドイツから逃げてきたユダヤ人...
本作はエイダが内反足の手術を受けるところから始まる。 体の自由を取り戻したが、手術を赤ちゃんの時に受けていれば歩けていたと知り新たな痛みを感じる。「足が悪いから母さんは怒ってた。愛されなかった。でも違ってたんだ」と。つらい。 1940年戦況は激化し、ドイツから逃げてきたユダヤ人少女が同居することになり、当時の人々の認識がよくわかる。ヒトラーのユダヤ人政策は知られていなかったのだから。 登場する人物はみな個性的で魅力に溢れているが、各々の弱さも描かれているのが良かった。 人々との出会いによって変わっていくのはエイダだけではない。周りの人々もエイダとの関わりの中で変わっていく。 『家族』は血の繋がりだけじゃないと、本当にそう思う。 エイダが母さんの弱さを知り、自分を取り戻していく過程を見守りながら、『勇気』の意味を考えさせられる。 英国の戦争も、エイダの戦いもまだ終わっていない。けれど決して希望を失わない明日に向かうラストだった。
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