わたしがいどんだ戦い1940年 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
歪みとの戦いとその治癒の話。 病気や傷は適切な治療を受けないと、精神的にも身体的にも歪ませてしまうけれども、その歪みもまた適切な治療で治癒していくことが出来る。 マヌケな事に1939と1940を意識せず1940から読んでしまい、訳者あとがきで前編後編に分かれてた事を知った。 後編から読んでも、確かに何点か引っかかってしまう部分はあったけど、それでも独特な文体と、それぞれ傷を抱えながらも進んでいくキャラクター達に引き込ませてくれる素晴らしい作品だった。 『〈わたしは、知性の不足と知識の不足を混合しません〉』 『知りたいと思えば、ものごとは好きなだけ知ることができる。そして、知ったことを信じられる日が、いつか来るかもしれない。』
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後見人のスーザンを大切に思いながらも素直に愛を信じられないエイダの哀しさいじらしさそしてその強さに圧倒された。ドイツ人の少女ルースへの偏見から姉妹のような愛への変化、取り巻く人たちへの感謝など子どもと思えぬ成長ぶりだ。涙無くしては読めないジョナサンの手紙、心に染み入りました。
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本作はエイダが内反足の手術を受けるところから始まる。 体の自由を取り戻したが、手術を赤ちゃんの時に受けていれば歩けていたと知り新たな痛みを感じる。「足が悪いから母さんは怒ってた。愛されなかった。でも違ってたんだ」と。つらい。 1940年戦況は激化し、ドイツから逃げてきたユダヤ人...
本作はエイダが内反足の手術を受けるところから始まる。 体の自由を取り戻したが、手術を赤ちゃんの時に受けていれば歩けていたと知り新たな痛みを感じる。「足が悪いから母さんは怒ってた。愛されなかった。でも違ってたんだ」と。つらい。 1940年戦況は激化し、ドイツから逃げてきたユダヤ人少女が同居することになり、当時の人々の認識がよくわかる。ヒトラーのユダヤ人政策は知られていなかったのだから。 登場する人物はみな個性的で魅力に溢れているが、各々の弱さも描かれているのが良かった。 人々との出会いによって変わっていくのはエイダだけではない。周りの人々もエイダとの関わりの中で変わっていく。 『家族』は血の繋がりだけじゃないと、本当にそう思う。 エイダが母さんの弱さを知り、自分を取り戻していく過程を見守りながら、『勇気』の意味を考えさせられる。 英国の戦争も、エイダの戦いもまだ終わっていない。けれど決して希望を失わない明日に向かうラストだった。
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同名1939年の続編。変形していた足の手術を受けたエイダ。杖なしでも歩くことができるようになった。しかし、戦争はますます激化し、スーザンとエイダの生活も苦しくなっていく。 そんな中、ソールトン卿がドイツ国籍のユダヤ人少女・ルースを連れてくる。数学が優秀なルースはスーザンに勉強を見...
同名1939年の続編。変形していた足の手術を受けたエイダ。杖なしでも歩くことができるようになった。しかし、戦争はますます激化し、スーザンとエイダの生活も苦しくなっていく。 そんな中、ソールトン卿がドイツ国籍のユダヤ人少女・ルースを連れてくる。数学が優秀なルースはスーザンに勉強を見てもらうために一緒に暮らすことになる。ドイツ国籍であることから周囲に溶け込めないルースだが、馬が好きなことから少しづつルースとの距離が近くなっていく。 困難な環境の中での新しい出会いと友情、そして大事な人との別れ。スージーの危機など、次々と新たな試練にぶつかるエイダだが、自分自身の立場を踏まえながらも新しい家族と環境を手にしていく。 困難が多すぎる時代環境だが、エイダは賢い子だと感じた。そして良い人たちと出会えたのだ。
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前作の続きの話。足の手術を受けたエイダは、スーザンを助けながら成長していく。実の母から虐待を受けた心の傷は深く、人の愛や親切を信じられないエイダだったが、少しずつ心を開いていく。
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「わたしがいどんだ戦い1939年亅の続編 前作は読書感想文課題図書(高校2018) 生まれつきの内反足を理由に、母親から酷い虐待を受けて育ったエイダの物語。さらには時代は第2次世界大戦中で、暗く重苦しい背景なんだけど、エイダやまわりの人々の心情の変化が繊細に描かれていて、読み進...
「わたしがいどんだ戦い1939年亅の続編 前作は読書感想文課題図書(高校2018) 生まれつきの内反足を理由に、母親から酷い虐待を受けて育ったエイダの物語。さらには時代は第2次世界大戦中で、暗く重苦しい背景なんだけど、エイダやまわりの人々の心情の変化が繊細に描かれていて、読み進めずにはいられなかった。 エイダのその後を知ることができて嬉しい。育ってきた環境、トラウマ、無知によって、決してかわいくはないエイダが、すこーーーしずつ変わっていく姿が愛おしい。じんわり心があったかくなる物語。
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シリーズものの続きだけど、すごく読後感がきれいにまとまっている。 彼女たちはまだつらい時代を迎えることになるけど、そのつらさは、きっと家族とともに乗り越えられるに違いない。彼女たちは将来、幸せに向かって戦い続けるであろう。その先に幸せが待っていること、幸せを掴みとることを願う。
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