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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 誠文堂新光社 |
発売年月日 | 2019/07/10 |
JAN | 9784416519561 |
- 書籍
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ブスの自信の持ち方
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商品レビュー
3.5
33件のお客様レビュー
以前からラジオ番組『アフター6ジャンクション 2』や西加奈子さんのPodcastでの紹介を聞き、吉高由里子さんも大河ドラマでの時代考察の参考として読んだと聞いていた山崎ナオコーラさんの著作を自身の関心と交わる様に感じたので初めて拝読した。 読んでみての一番の感想は、私の中にあっ...
以前からラジオ番組『アフター6ジャンクション 2』や西加奈子さんのPodcastでの紹介を聞き、吉高由里子さんも大河ドラマでの時代考察の参考として読んだと聞いていた山崎ナオコーラさんの著作を自身の関心と交わる様に感じたので初めて拝読した。 読んでみての一番の感想は、私の中にあった不安定な基準に一本の柱を通してくれた作品だと感じた、である。 生活をしている中で性別、容姿に関する先入観、ついてまわるイメージと、こうした方が良い、こうするべきであるという圧力を感じる場面を日常的に体感し、おかしいと感じながらも、これは合わせられない自分がおかしいのだろうと思っていた。 沢山ある正しそうな雰囲気を持つ声のどれを指針とするべきかも分からないままに、フラットでありたいと思いながらも女尊男卑的な考えに寄り添うにもなっていたと思う。 この本の通してくれた柱はがっしり固定する石柱ではなく、五重塔の中央にある様な木の柱のイメージで、そんな不安定だった指針に理由を与えてよりシンプルにしてくれた。 女性が強い立場になる事を求めるのではなく、根本的にどの立場に対しても公平である為に弱い立場に手の届く配慮を行う。 弱い立場という前提で行動や言葉を発するときに、ある種の差別を行う当たり前も取り除かなければ、熟成された社会足り得ないと納得した。 また、悪口は文脈により単語に依らない。も、大切な考え方だと思った、そして、それを実行する為には思考を放棄しない常に自身の発言が及ぼす効果を考えることが必要だと感じた。 小さな子供が〇〇と言ってはいけないと言われて、隠語のように悪口を言う事。 大人が日常的な言葉に悪意を忍ばせる事。 どちらもが上記に当て嵌まり、これの改善を私の倫理観としたいと思った。 差別をしない事は私にとっては能動的な事だから、もっと知ることを大切にしていきたい。
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作家として、社会を変える使命を持って文章を紡いでいると感じるエッセイでした。 序盤は、「うーん、主張が強いなぁ」とちょっと疲れる印象を感じながら読んだ。読み進めていくうちに、後半には、うんうんと頷きながら読めた。 だんだんと、主張が染み込んできて、なるほどなぁと納得できる読書と...
作家として、社会を変える使命を持って文章を紡いでいると感じるエッセイでした。 序盤は、「うーん、主張が強いなぁ」とちょっと疲れる印象を感じながら読んだ。読み進めていくうちに、後半には、うんうんと頷きながら読めた。 だんだんと、主張が染み込んできて、なるほどなぁと納得できる読書となりました。 著者のナオコーラさんは、自分のことをブスと認識している。そして、ブスによって誹謗、中傷を受けた経験を持つ。が、ブスによって自信を失っているわけではなく、克服したいとも思っていない。 ブスと言われる人が、ブスを克服し、自信を持って前向きに生きようと主張したいわけではない。そういうエッセイでは、全くなかった。 第17回から21回までの「新聞様」の章。報道機関の「新聞」様に対する批判は、なかなかだ。報道機関は、報道することに正義、使命を持っているが故にありのままの状況を伝える。写真を撮り、載せる。しかし、被写体となった人にとっては、納得のいかない写真があったり…… 著者が納得のいかない写真(目が半開きのブスに写ったもの)削除してもらうまでの流れを通じ、報道機関の尊大さを感じた。やはり、人がやる仕事。謙虚さと、人の気持ちを慮ることが大切だ。 最後の章と、あとがきに全て集約されてる。 差別をなくしたい。社会を変えたい。 この一言に尽きる。ここがこの本の主旨。 確かに、劣等感を克服するということも個々人の人生を輝かせることには重要だろう。 しかし、社会全体の問題として、容姿で差別をする人がいない社会、もしくは少ない社会を標榜し、実現する方向に進むことが大切だろう。全員がより心安らかに過ごすことができる社会。より成熟している社会だ。 受け皿の広い、懐の広い、許容範囲が広い、お互い認め合える関係で溢れる社会。 ナオコーラさんの発信は、とても重要だ。と感じた。
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最後の、おじさんに対する嫌悪感とか潔癖なところがすごく共感できた。性別とか年齢で一括りに敵をつくらずに、驕ることも萎縮することもなく、誰にでもフラットに接することができるようになりたい。
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