商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2019/06/28 |
| JAN | 9784488118464 |
- 書籍
- 文庫
白い僧院の殺人
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白い僧院の殺人
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
長い間「読みたい本リスト」に入れてあった一冊。 年末年始休みに、素晴らしい品揃えの書店を訪れる機会があり、そちらで購入したものです。『夜歩く』も手に入ったのでぼちぼち読んでいきたいと思います〜(^^) 本シリーズで探偵役を務めるのはヘンリ・メリヴェール卿(H・M)。 とっ...
長い間「読みたい本リスト」に入れてあった一冊。 年末年始休みに、素晴らしい品揃えの書店を訪れる機会があり、そちらで購入したものです。『夜歩く』も手に入ったのでぼちぼち読んでいきたいと思います〜(^^) 本シリーズで探偵役を務めるのはヘンリ・メリヴェール卿(H・M)。 とっつきにくそうな噂話を小耳に挟んでいたのでこわごわ読み進めたのですが……あれ、なんとなくフェル博士と似てませんか?? とにかく安心感がものすごく、彼が巨体を揺らして登場してからというもの、「きっとなんとかしてくれる」という謎のリラックス感のもと読み進めることができました。 本書の読みどころはなんといっても、「雪に見舞われた中、どのように足跡をつけずに犯行に及んだのか?」の一点。 私は普段あまりトリックは重視しないのですが、今度ばかりは「どうやって?」が気になり一気読み。 それらしい説が提示されたあとで明かされた真相は……いやはや、これはなんとも見事な盲点でした。 わざわざ付された「原註」も振り返ってびっくり。こんなにはっきり書いてあったなんて! 言われてみればなんてことないけれど、言われるまでは気付かない(堂々と伏線も張られているのに)。 この大胆な勝負に出られるか否かが、名作ミステリとそれ以外を分かつのでしょうね。 惜しむらくは、我々読者はマーシャ・テイトの妖婦っぷりをあまり拝めなかった点でしょうか……。 彼女を取り巻く男性陣からさまざまな賛美は聞けるものの、その人となりがもっとはっきりわかれば、解決編もより鮮明なイメージになったのにと感じました。 とはいえ、久々に美しい古典ミステリーが読めて大満足! ヘンリ・メルヴェール卿の活躍も、今後どんどん読んでいきたいですね。
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ヘンリ・メリヴェール卿シリーズの第二作目。 〈白い僧院〉と呼ばれる屋敷の別館で、人気女優・マーシャの死体が発見されます。 しかし、別館の周りには雪が積もっており、発見者の足跡しか残っていない状況で・・。 今回の語り手は、ヘンリ・メリヴェール卿(以後HM卿)の甥でアメリカからや...
ヘンリ・メリヴェール卿シリーズの第二作目。 〈白い僧院〉と呼ばれる屋敷の別館で、人気女優・マーシャの死体が発見されます。 しかし、別館の周りには雪が積もっており、発見者の足跡しか残っていない状況で・・。 今回の語り手は、ヘンリ・メリヴェール卿(以後HM卿)の甥でアメリカからやってきたベネット。 彼の口から、マーシャを巡る痴情の縺れや、“プレ事件”として(?)“毒入りチョコレート騒動”(ん?“毒入りチョコレート”だと・・?)が起こったことなど語られ、そんな不穏な雰囲気の中で〈白い僧院〉での殺人事件発生・・といった流れでございます。 で、HM卿が事件解決に乗り出してから急に面白くなるのは前作『黒死荘の殺人』と同じ。 特に真相解明部分は、まさに盲点を突かれた感じで「!!」となりました。 これぞミステリの醍醐味でございますな! 因みに、HM卿が推理を披露する前に、事件関係者(容疑者)達が他の容疑者を告発するべく自論を展開したりするのですが、これがまた結構スジが通っている気がして、其々の説を検討したりといった、多重解決チックな楽しみ方もできちゃいます。 ・・と、“謎解き”部分のプロットは秀逸なのですが、HM卿以外のキャラが薄いせいか、事件の背景にあるマーシャを巡る人間ドラマがちょっとぼんやりした印象なのが残念だな・・と、思いながら読んでいたら、解説で私が敬愛する“濃いキャラ造形の匠(?)”ドロシー・L・セイヤーズが、本作品の「プロットに加えて人物描写を称賛した・・」みたいな事が書かれていたので、思わず“うそぉーん(*´・д・)━!!!”となりました(汗)。 う~ん・・て、ことは、訳に問題があるんかな~?ま、ええけどww ということで、キャラが云々・・とか生意気なことを言ったものの、ミステリとしては唸らせるものがありましたので、存分に“クラシック「雪密室」もの”を堪能させて頂きました。 (★は3.5ってとこですが、まぁオマケで) マスターズ警部のキャラが、もうちょい固まってくればもっと私好みになりそうな気もするので、今後もボチボチと当シリーズを追っていきたいと思います~。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『海外ミステリーマストリード100』より。 いわゆる「足跡のない殺人」パターンの不可能犯罪譚。 雪の降った夜明けに屋敷の離れを訪れた第一発見者、室内にはお騒がせ女優マーシャ・テイトの撲殺体があるが、雪上の足跡は今ついたばかりに見える彼のものしかない。。。 密室の巨匠カーのカーター・ディクスン名義の作品。 HMことヘンリー・メリヴェール卿シリーズの1作(第2作にあたるのかな)。 いやー、さすが巨匠。 まぁ、海外古典なので王道といえば王道のような展開(主人公と名探偵とのなれそめ、お騒がせ女優の奔放っぷりのエピソード、事件発生、誤った推理と目くらまし的な解の提示)をしていくのだが、終盤の伏線回収が凄まじかった。 この手のトリック重視の本格ミステリにはそんなに心震えないと思っていたのだが、あぁ確かに言ってるーとか、あれはそういうこと!とかの細かい伏線回収を積み重ねつつのずどーんとくる真相。 現実的に考えたらいやーそれはないでしょうと思う人もいるかもしれないが、悔しいぐらいに辻褄はあっている。 この時代(1934年!)にしてのその緻密な組み立てられっぷりに大いに感心。 HMによる密室を巡る犯人の動機のパターンに関する言及も読みどころ。 1. 自殺に見せかけたい 2. 幽霊の仕業に思わせたい 3. 偶然 本件がどれに当てはまるかは明らかとのことだが、え、それってどういうこと?からの真相を聞いてのなるほど感。 折を見て別の作品にも手を出してみよう。 まずはやっぱり『三つの棺』(カー名義)かな。
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