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岸政彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2019/06/27
JAN 9784103507222

商品レビュー

3.9

58件のお客様レビュー

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2024/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいて、ファンシーショップに行きたくなった。 本好きボーイが太陽爆発を語り死の予感をさせてくるのもなんだか覚えある。 スーパーマリオより先に 謎ルールの遊びで「イッキニキ」という命があって負けるたびに死んでた。 子どもなのに日々死にまみれていた。  命の復活も簡単だった。 大阪の土地て、どんないい加減なところも受け入れる器がある。  えらいとかえらくないとかでなく、みな横並びで、高級とかでなく、安いほうがありがたられる世界。 あの頃の自分を懐かしく思い出すと共に、 ハラワタのような苦みのある読後感。 でもなんだか、読み返したくなる。 岸政彦は優しい。

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2024/09/29

母子家庭で母はいつもカレーやおでんを作り置きしてくれて、それを食べていた小学生の頃の記憶。 家に出入りしていたたくさんの猫たちと一緒に寝ていたこと。 仕事で疲れている母を気遣って行き始めた図書館で出会った男の子。 男の子とたくさんの空想の世界の話をして、真剣に世界が滅亡したと...

母子家庭で母はいつもカレーやおでんを作り置きしてくれて、それを食べていた小学生の頃の記憶。 家に出入りしていたたくさんの猫たちと一緒に寝ていたこと。 仕事で疲れている母を気遣って行き始めた図書館で出会った男の子。 男の子とたくさんの空想の世界の話をして、真剣に世界が滅亡したときのことを考えて話し合っていたこと。 大晦日に男の子と缶詰を買い込んで、河川敷の小屋で過ごした記憶。 大人になって、一緒に過ごした人たちとも別れ、一人暮らしで猫を飼いたいという気持ち。 思い出が、その人を生かしているんだなあ。 大好きだった母、大好きだった猫たち、男の子。 最後、小屋の中にいるところを図書館でいつも寝ているおじいちゃんたちに発見されるのほっこり。優しい話。 給水塔はエッセイかな? 著者が大阪で過ごした日々のこと。 大阪という町。ドカタの仕事をしていたころ。 おはぎときなこの猫たち。空き巣のこと。 猫の名前可愛いな。

Posted by ブクログ

2024/08/25

「給水塔」がとても良かった。世間にはいろいろな人がいる。しかし、表現は辛口だけど、大阪や、そこに住んでいる人間を肯定的に捉えているように思う。よしもとばななさんのエッセイの人間讃歌を辛口にしたような感じ。 「大学の四年間はいろいろなことをした。膨大な量の音楽を聴き、本を読み、酒...

「給水塔」がとても良かった。世間にはいろいろな人がいる。しかし、表現は辛口だけど、大阪や、そこに住んでいる人間を肯定的に捉えているように思う。よしもとばななさんのエッセイの人間讃歌を辛口にしたような感じ。 「大学の四年間はいろいろなことをした。膨大な量の音楽を聴き、本を読み、酒を飲み、ゲロを吐き、たくさんの女の子と付き合い、いろんなバカなことをしたが、その四年間のなかでもっとも良い思い出、美しい記憶になっているのは、わずか三十分の散歩である。」

Posted by ブクログ

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