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教養として学んでおきたい哲学 ひととおり理解するのに最適な一冊。 マイナビ新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | マイナビ出版 |
| 発売年月日 | 2019/06/25 |
| JAN | 9784839970185 |
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教養として学んでおきたい哲学
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教養として学んでおきたい哲学
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商品レビュー
3.1
21件のお客様レビュー
現代哲学に至るまで全体的に説明くさく長ったらしい。哲学を、知的活動を楽しむというよりは、知識(誰が何をした等)を獲得するだけ(受け身)といった体裁なので、哲学を楽しんでいる私としてはあまりおすすめできない。 哲学書の1冊目には向かず、あくまでも哲学史の補強という形で読むといいと思...
現代哲学に至るまで全体的に説明くさく長ったらしい。哲学を、知的活動を楽しむというよりは、知識(誰が何をした等)を獲得するだけ(受け身)といった体裁なので、哲学を楽しんでいる私としてはあまりおすすめできない。 哲学書の1冊目には向かず、あくまでも哲学史の補強という形で読むといいと思う。 最後のブックガイドは優秀だった。
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哲学の入門書ではあるが、哲学史の入門書としての側面は薄い。それよりむしろ「哲学は何を問題にするのか」、「哲学とはどういうことをするのか」、「いやそもそも哲学は役に立つのか」という、哲学の前提を論じている部分が多い。だから、本書を足掛かりに、哲学史を別の本で補うような読み方が良いだ...
哲学の入門書ではあるが、哲学史の入門書としての側面は薄い。それよりむしろ「哲学は何を問題にするのか」、「哲学とはどういうことをするのか」、「いやそもそも哲学は役に立つのか」という、哲学の前提を論じている部分が多い。だから、本書を足掛かりに、哲学史を別の本で補うような読み方が良いだろう。あるいは、ある程度哲学に親しんだ後に、「哲学にも色々あるけど、そもそも哲学って何だろう?」と思った時に読むのも悪くないだろう。 例えば著者は、よく哲学に向けられる『役に立つのですか?』という問いに対して、『何かの道具として形成された学問』ではないから『具体的な仕事があるわけでもなく』、さらに『もともと暇人が行う学問だという部分』もあると一度は正直に認める。著者が指摘するように、スクールの語源であるギリシャ語『スコラ』は、もともと余暇あるいは暇といった意味であったことも象徴的である。専門の学問が精緻化した近代以降、諸学の基礎づけとしての哲学など不可能であるようにも思われる。それでも著者は、現代を時代の転換期と見ており、そうであるからこそ哲学が『役に立つ』のだと主張する。著者の具体的な主張を引用しておく。 『ひとつは、哲学の持つ視野の広さを挙げることができるかもしれません。』 『特定の分野にこだわることの弊害ともいえる、視野の狭さや他の分野とのコミュニケーション不足について、何らかのアドバイスや方向付けができる可能性があるのではないかと思います。』 『何かを始めるときに、様々な視点のとり方や出発点の選び方、あるいは進め方の多様性など、様々な可能性をあらかじめ示すことができるのも、哲学の持つひとつの強みかもしれません。』 私個人と著者の哲学観はかなり異なるが、このように哲学の有用性そのものへの異議にきちんと応えようとするのは、職業的に哲学を扱う先生方からは抜け落ちてしまいがちな誠実さではないだろうか。書名が『教養として学んでおきたい哲学』なのであれば、容易に連想されるように「哲学者の図鑑」のような知識偏重の構成のほうがコンセプトに合致するのかもしれない。しかしそうではなく、著者が哲学そのものを論じたのは、その知的誠実さゆえにだと思われる。
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なるほど、哲学というものがどうしてこうもつかみどころのないものなのかがわかったようには思う。だいぶ以前にこういう本を読んだ時に、詰まるところ考え方を考えさせてくれるのが哲学なのかと少し分かったような気がしたのだが、それがわかったところで、理解や実践が先に進むわけでもなく、ずるずる...
なるほど、哲学というものがどうしてこうもつかみどころのないものなのかがわかったようには思う。だいぶ以前にこういう本を読んだ時に、詰まるところ考え方を考えさせてくれるのが哲学なのかと少し分かったような気がしたのだが、それがわかったところで、理解や実践が先に進むわけでもなく、ずるずると恐らくもう5年くらいは経ってしまったように思う。 まぁ過ぎ去ってしまった時間を惜しんでも仕方ないし、まずは巻末のおすすめの本を読んで一冊でもその内容を“分かった!”と言えるようにしてみたいものだ。
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