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フォト・ドキュメンタリー朝鮮に渡った「日本人妻」 60年の記憶 岩波新書1782
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2019/06/21 |
JAN | 9784004317821 |
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フォト・ドキュメンタリー朝鮮に渡った「日本人妻」
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フォト・ドキュメンタリー朝鮮に渡った「日本人妻」
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商品レビュー
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元在日朝鮮人夫たちの声も聞いてみたくなった。取材対象の女性たちは皆すでに夫を亡くしていたため、「ハンサムでしょ」等、彼女らによって語られる部分から夫婦関係を想像するしかない。 朝鮮人と恋に落ち、家族に結婚を反対されるも駆け落ち同然で朝鮮へ渡った人たち。現地では「日本は嫌いだが日...
元在日朝鮮人夫たちの声も聞いてみたくなった。取材対象の女性たちは皆すでに夫を亡くしていたため、「ハンサムでしょ」等、彼女らによって語られる部分から夫婦関係を想像するしかない。 朝鮮人と恋に落ち、家族に結婚を反対されるも駆け落ち同然で朝鮮へ渡った人たち。現地では「日本は嫌いだが日本人1人1人を嫌うわけではない」と親切にしてくれる人々。 何人であっても何ら変わらない素朴な人間像を思い浮かべながら読んだ。そうだよね。あたりまえだよね。
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帰国事業について知りたくて手に取りました。 北朝鮮は近くて遠い国、とずっと言われてきているが、より実感した。日本で別れた兄弟や子を思う人が今も多くいると思うと、歴史の一編としてだけでは片づけられない。 チョンなど差別とも取れる言い回しを今でも聞くが、帰国事業に至った経緯を知...
帰国事業について知りたくて手に取りました。 北朝鮮は近くて遠い国、とずっと言われてきているが、より実感した。日本で別れた兄弟や子を思う人が今も多くいると思うと、歴史の一編としてだけでは片づけられない。 チョンなど差別とも取れる言い回しを今でも聞くが、帰国事業に至った経緯を知ると、決して使えない。
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2013年から18年までに11回訪朝し、日本人妻や残留日本人(戦時中に朝鮮半島に住み、戦後も帰国しなかった/できなかった日本人のこと)を取材しているカメラマンによる著書。 以前、彼女がテレビ番組に取り上げられ、北朝鮮で取材・撮影する様子を捉えた動画をみたことがあった。 正直、と...
2013年から18年までに11回訪朝し、日本人妻や残留日本人(戦時中に朝鮮半島に住み、戦後も帰国しなかった/できなかった日本人のこと)を取材しているカメラマンによる著書。 以前、彼女がテレビ番組に取り上げられ、北朝鮮で取材・撮影する様子を捉えた動画をみたことがあった。 正直、とても驚いた。 周知の通り、北朝鮮で自由に撮影を行うことはできない。 必ず当局の許可がいるし、北朝鮮人の案内人の「協力」が必要である。彼女は許可を得て、そして時には案内人の積極的な協力の下に撮影を行っている。 これは、日朝間の間で(拉致問題とは違って)、日本人妻の問題は「手のつけやすい」問題だということではないだろうか。1960年代ごろから、朝鮮人の夫について北朝鮮に渡った日本人女性たち。「運のよかった」一握りの女性は、1990年代にわずか3回だけ行われた里帰り事業で日本にやって来ることができた。しかし、当時ですらすでに両親は亡くなっており、再会が叶わなかった人が多くいただろう。 すでに日本人妻自身が高齢化し、この本で取り上げられている女性も取材をしている期間に亡くなっている。 日本人妻の問題も人道的問題だ。政府が早急に取り組まなければならないことだと強く訴えたい。 著者は複数の日本人妻に会い、ただ取材をするだけではなく、対話し、その人の「人生」を記録している。 それは配偶者が偶然、朝鮮人だったという平凡な女性たちが、当然、また帰国できると信じて北朝鮮に渡り、必死で生きていく姿だ。 そして、きっとある時点で、もはや帰国はできないと悟り、絶望し、その絶望となんとか折り合いをつけながら、生きていく・・そんな一人ひとりの人間の姿が描き出される。 本書に収められた写真はそう多くはない。 しかし、人の人生までを映し出す、そんな取材方法と撮影の仕方に、私は初めてカメラの「力」を見た気がした。
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